オーストラリア国際航海No.24
2015年11月9日 18時26分平成27年11月8日(日)
正午位置 パプアニューギニア付近(S09°-53.7 経度E152°-12.1)
風向/力Nortt/calm 天候bc 気圧1010.0hPa 外気29.0℃ 水温29.3℃11月8日(日)指導教官の日報
明け方、ジョマード水道を再び通過しました。ケアンズを出てからここまで、例年なら揺れて船酔いがあるようですが、今年は過去1回しかなかった凪が続いています。当直も遅刻なくできていますし、作業や学習もたいへんはかどっています。あとは船内生活です。指示の意図を理解して動けるようになれば上出来です。午前中の作業は手すり磨き、炎天下のなか一生懸命コンパスデッキの手すりを紙やすりで磨き、ニスを塗って仕上げました。2時間の作業でさらに日焼けして、日本に帰ったら冬なのに実習生は真っ黒、学校へ行ったら違和感ですね。午後からは学習、今日は右舷班が下関で提出する携帯品申告書を作成、申告漏れがないよう、慎重に作成していました。少しずつ日本入国の準備をしています。清水タンクの水量のバランスにより朝は左に傾いていましたが、午後各タンクの水を移動させて船の傾きを戻しました。実習生が水平になるよう監視していて、ちょうど良いところで合図を出し、2/O(2等航海士)が移動を止め、船を水平にしてくれました。感性が良いと船長からも誉められ、ちょっと照れていました。いろんな経験をさせてもらっています。また、「ボースンは出会うたびにいつも仕事をしている」と言っている実習生もいました。いいセンスだなぁと思います。船内の生活環境や船体を整備するボースン・甲板員の仕事は、船の仕事が当直だけでないことを教えてくれます。司厨部、甲板員、機関員など船での仕事は様々です。全部を経験できるわけではありませんが、彼らが経験の中からいろんな選択肢を見いだしてくれると良いな、と思います。今日の夕陽はとてもきれいで、水平線にかかる薄い雲の向こうに太陽が沈んでいきました。この海域では珍しい薄い雲がかかり、神々しい日没でした。毎日日出・日没を見ておられるチョッサー(1等航海士)曰く、これまでのオーストラリア航海のベスト20に入る夕陽とのこと。撮影が間に合わずベストショットではありませんが、少しでも伝わると嬉しいです。
手すり磨き
細かい場所にもニスを塗る
今日の日没。必要なのは方位環よりもカメラだった!