オーストラリア国際航海No.25
2015年11月10日 12時50分正午位置 ニューアイルランド付近(S05°-00.0 経度E153°-11.3)
風向/力SW/3 天候bc 気圧1008.3hPa 外気29.3℃ 水温29.7℃

実習も残り2週間となりました。今日もみんな元気です。元気すぎて食堂が大繁盛です。夕飯が17時のため、育ち盛りの実習生達は20時頃になると「腹減った~」といっておひつにあるご飯やカップラーメンを食べています。今日の夕飯ではオーストラリアで仕入れたワニの唐揚げがでました!鳥のささみを少しかたくしたような食感でおいしかったです。こうした現地の食べ物を知るのも国際交流のひとつだと感じます。あいかわらず良く食べてくれるので、熱が出た、頭が痛い、おなかが痛いなどということがなく気が楽です。今日の機関当直では、オーストラリアで積んだマリンガスオイルと日本のA重油を比較していました。匂いをかいで、燃料に潤滑油が混じっていないか確認することも習って、新しいことをどんどん吸収しています。船長講義では出入港作業と係船・錨関係の設備について学習しました。投錨・揚錨作業でチョッサー(1等航海士)が何を見ているのか、同じ位置からのぞいてみました。「前進を止められなくてぶつかりそうな時はどうやって船を止めるか」という質問に実習生が「錨を使う」と即答。この発想を持っていたことにびっくりしました。少し時間があったので、ドックに入っているときの写真を見ながら船長より解説をしていただきました。塗料を塗る、デッキをはる、機関を組み立てる、溶接をするなど様々な仕事を見て、「こういう仕事もあるのか、いいかも。」と思った子もいました。この航海が終われば12月、3年生まであと少し、あっという間に進路選択が迫ってきます。この航海で知った仕事に関心を高め、専門分野を希望する実習生が増えてくれたら嬉しいです。
チョっサーは錨作業のでこうしている 今日は実習生の誕生日でした