オーストラリア国際航海No.37
2015年11月24日 15時26分平成27年11月21日(土)
正午位置 隠岐(N36°-02.8 経度E133°-06.8)
風向/力ENE/5 天候c 気圧1026.0hPa 外気15.4℃ 水温19.6℃11月21日(土)指導教官の日報
実習36日目、現在美保湾に錨泊中。最後の夜です。明日の今頃は家でご飯を食べて、のんびりお風呂につかって、ゆっくり休んでいることでしょう。外界から遮断され、休みの日もなく毎日当直か食当、作業、学習。朝6:15に起きて夜10:30に寝かされる生活。それでもここまで頑張れたのは仲間がいたから。「帰りたいのに船から降りたくない」その気持ちが嬉しいです。今日は釣り実習、出港する前に作成した大物狙いの仕掛けを使って底釣りを行いました。午前は作業・学習班が行い、主にカサゴをあげました。一番の大物はボッカ、41cm!他にも何人か強い引きがあったのですが岩陰に隠れたのか引き上げることができず、残念でした。午後は当直班、魚種が変わり、底物からレンコダイやチダイなどになりました。一番の大物は赤甘鯛43cm!夜釣りでは14人が参加し、大物狙いの仕掛けを使って始めました。しかしシロイカが釣れてからみんなイカの仕掛けに変更。イカ釣りのリベンジを果たすべく、果敢に挑戦したもののシロイカ4匹、12cm程度のスルメイカ7匹でした。魚が釣れなかったのは残念でしたが、イカの仕掛けを用意しておいてもらって良かったです。釣った魚やイカは持って帰って家で食べることにしています。家族と航海の話をしながら自分の釣った魚を食べる。笑顔あふれる明るい食卓は実習生の疲れを癒やしてくれることと思います。私たち指導教官も、家に帰って家族と穏やかな気持ちで食事ができることを楽しみにしています。こうして帰った時のことを思えるのは一歩間違えば命を落とす、という船の生活があればこそだと感じます。普段は考えることがなくても、家庭がどれほど暖かく、優しく、大切な場所であるかを教えてくれます。子どもたちも同じです。実習生は今大きく成長し、自分の置かれている環境で一生懸命やってたくさんのことを感じ、できるようになりました。これから先、陸の生活に戻ってもこれが継続できるよう皆様ご協力よろしくお願いいたします。
ボッカ41cm
赤甘鯛43cm
シロイカ