海洋科2年生 瀬戸内海航海実習のようす
2016年6月8日 18時47分6月7日のようすをお伝えします。
風向:西北西 風力:1 天気:雨 気温:20.9度 水温:22.6度
航海4日目、比較的強い雨のため朝の体操と筋トレは中止しました。昨夜は港内に停泊していたため揺れないベッドで熟睡出来たようです。今日は高知卸売市場を見学させていただきました。昭和5年に開設された日本で2番目に歴史のある市場で、現在は水産部門と青果部門の2つが併設されているそうです。敷地面積も広く、立派な岸壁や、立体駐車場、他にも仲卸業者の店舗も数多く設置されていました。会議室で市場の役割や業務内容について説明していただき、市場全体でどのような水産物や青果が流通しているのかを学んだ後、水産部門について学習しました。水産部門は主として鮮魚部門と塩干物部門に分かれており、鮮魚ではマグロやハマチが多く流通していることや、1番多く消費されている魚種はカツオ、塩干物部門で多く流通している物はカタクチイワシの煮干しだということを知りました。高知と言えばカツオのたたきが有名ですが、高知県民の方はカツオのたたきを一般的に多く食べられるそうです。また、鳥取県からはブリが入荷されていると言うお話を聞き生徒達も意外な表情を見せていました。実習生からの「ズワイガニなどは入荷されていませんか?」と言う質問に対し「高知県の人はカニを食べる習慣が少ないので冬場に少しだけ入荷される」というお話にもこれまた意外な表情をしていました。担当の方からの「ちなみに鳥取県から流通している商品で1番多い物は、何だと思いますか?」と言う質問に対しても一生懸命答える事が出来ました。答えはもちろん二十世紀梨をはじめとする梨類でした。
県外の市場を見学し、鳥取県産の食材がここ高知県でも多くの方に消費されている事を身近に感じた良い見学となりました。
午後3時には、予定通り高知港を出港し次の寄港地である下関に針路を向けました。太平洋に出るやいなやゆったりとしたうねりで多くの生徒達が船酔いに逆戻りしてしまい、船内は一時静かになりましたが、夜のミーティング時には復活していました。現在船酔いの生徒が6名ほどおりますが、深夜には豊後水道、海況は穏やかになり船酔いも治ることと思います。
会議室で講義を受け 市場を見学しました。
高知のみなさんお世話になりました。