平成28年度環境施設見学 その1
2016年12月19日 15時16分2学期期末考査終了後、環境委員会と有志で、地元の環境施設について学習する機会をもちました。
まず前半では、NPO法人 未来守りネットワーク事務局理事長 奥森隆夫様に「中海の海藻を利活用した地域再生」という演題で講演をしていただきました。
その中で、中海の湖底では堆積した海藻により酸素が少ない状態となり硫化水素が発生していること、繁殖しすぎた海藻が水質を悪化の原因となっていることなどを、写真を使って説明していただきました。
また、水草類を活用した肥料製造への取り組みについても紹介していただき、海藻肥料が中海の環境改善や野菜・果物類にも良い影響を与えていることも教えていただきました。
<環境委員の感想より>
水門を撤去するだけで硫化水素が発生したり、アサリの赤ちゃんがたくさん増えて死んでしまったり、人間にとっては何でもないことが、水の中の生き物にとっては大変なことだということを実感した。
授業に関連した興味深い話が聞けた。(海洋科の環境委員)
中海では栄養塩を吸収した海藻類が繁殖しやすく、海藻類を採取しないと腐敗し、猛毒の硫化水素が発生し、魚介類が死に、ヘドロが蓄積することがわかった。
中海の海藻が肥料として使われていることをはじめて知った。
海藻農法でイチゴなどを栽培すると糖度・玉太りが良くなることが分かった。
もっと鳥取県のことを知りたいと思った。
今までなんとなくしか知らなかった中海のことを聞いて、少し知ることができた気がする。
中海の再生を約半世紀にかけて取り組んでこられたことが分かり、驚きとともに尊敬の気持ちをいだいた。
中海がきれいになってよかった。時間がかかってもきれいであってほしい。
自分も環境の再生に関わっていきたい。
海藻を使い、中海の水質を改善するだけではなく、それを有効利用する取り組みがすごいと思った。