このプロジェクトは、風情ある智頭宿の街並みの魅力を目指して実施しているもので、森林科学科と生活環境科の生徒が、智頭宿の活性化に取り組むプリザーブ智頭宿さんや藍染め工房ちずぶるーさん、藤縄建具店さんと協同で、「格子戸」と「藍染めのれん」を制作しています。

今年度は１軒の格子戸と２軒の藍染めのれんを制作しました。

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　JR智頭駅の完成した藍染のれん

智頭駅ののれんは、縫い絞りで智頭の山並みを表現しました。ここに書かれている「ようきんきんさったなあ～」「また来んさいな」は駅長さんの字体を抜染したものです。

智頭駅は町の玄関口ということもあり、のれん受けにもこだわり、杉をモチーフにしたものを本校で作成しました。とても素敵なのれん受けが完成しました。
　



　　　「森の３７３」の完成した藍染めのれん

また、町民グラウンドにあるカフェ「森の３７３」ののれんには、板締めという技法を使った市松模様のれんを制作し、大変喜んでいただくことができました。

２枚ののれんを制作した生徒は、「依頼者の方の気持ちに寄り添い、ご希望を形にするのは難しかったですが、喜んでくださるところを想像し、頑張ることができました。」と感想を述べていました。

格子戸は、森林科学科　木材加工コースの３年生が藤縄建具店さんのご指導のもと、制作しました。
今年度は、智頭宿内にあるゲストハウス「楽之（たのし）」さんから依頼をいただき、設置しました。格子戸を作った生徒は、「２階部分ということもあり、取り付けにかなり苦労した。」とのことでした。

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「楽之（たのし）」に設置された格子戸

生徒たちは、格子や染め物を通して、智頭への愛着を深めています。智頭町へお越しの際はぜひ生徒の作品をご覧ください。