よい習慣で幸せな人生を

2020年1月9日 11時59分

     あけましておめでとうございます。令和最初の初春を、穏やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。令和の時代を生き抜く子供たちにとって、今年もよい習慣が身につく年になるよう願っています。

 私は、整理整頓が苦手な子供でした。そのため、必要なものを探すのに時間がかかり、何度も情けない思いをしました。それで、なんとか整理整頓の習慣を身につけようと努力しました。
 子供の頃は歯を磨くのが面倒だった人でも、大人になって歯磨きを嫌がる人はいないでしょう。むしろ磨かないと気持ち悪いくらいです。これも、習慣の力です。面倒なことでも習慣になれば、楽にやれます。よい習慣を身につけることは大きな財産となります。

 また、小さい時、山に植えた杉の木の下草刈りを手伝ったことがあります。下草刈りは、蒸し暑い夏に行う厳しい労働でした。小さな杉より周りの雑草の方が伸びる力が強いので、草を刈ってやらないと、杉は大きくならないのです。下草刈りは何年か続きました。その杉は、今では立派な大木に育っています。もう、下草刈りは必要ありません。
 育てようとしている杉を「よい習慣」だとすれば、雑草は「わがままや衝動」です。最初は、よい習慣よりわがままや衝動の方が強力です。よい習慣を身につけるには、自制心をつける努力が必要です。
 よい習慣を身につけるには、小さい時が適しています。小学生の今です。学校では、立腰や清掃、スリッパそろえなどのよい習慣を身につけるよう指導しています。家庭でもよい生活習慣がさらに身につくといいですね。 
   

 大リーグで大活躍していたイチロー選手に、小学生たちが質問しました。

「どうやったら野球が上手になりますか?」
イチロー選手は、次のように答えました。
「バットやグローブなどの道具を大切にすることだよ。バットやグローブをいつもきちんと使えるように準備しておくこと、そして、その道具を使え
 ることに感謝すること、これが野球がうまくなるコツです。」

  一流選手は、よい習慣から生まれます。


         校長 安住 順一