「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

自分の言葉に責任を持とう

2019年10月31日 08時57分

自分の言葉に責任を持とう
校 長  田中  靖

 本校では「あいさつ」を学校教育の重点の一つにしています。そして、校区にお住まいの方からお褒めの言葉をいただくことがありますが、目標とする姿にはまだ努力が必要です。そこで、9月末の全校集会で、子供たちに「挨拶でみんなを元気にしよう」というミッションを出し、いつでもどこでも明るい挨拶が出来るよう全校で取り組ませています。ご家庭や地域での声かけをお願いします。
 さて、人権教育参観日でご覧になられたと思いますが、各学級の廊下に「人権標語」を掲示しています。どの子も「誰もが安全で安心に暮らし、誰にも大切にされる」ことを願って考えたすてきな標語です。私は、一人一人の標語に目を通しながら、これらの言葉通りになる学校となるよう、全職員で力を合わせ、さらに取り組んでいかねばと感じました。
 学校では、この人権標語のような啓発文を書かせたり、学習や生活、学校行事に対するめあてや振り返りを書かせたり発表させたりしています。また、トラブルや失敗があった時も「今度からは◯◯します」などと言わせることもあります。めあてを持つことや失敗して振り返ることは大切ですが、意思表示で終わってしまっていることもよくあります。
 そこで、先日の全校集会では、「自分の言葉に責任を持とう」という話をしました。言葉と責任はセットです。「私は◯◯します。」と周りの人に話したことを守らないと、周りの人に迷惑をかけてしまうことがあります。そして、信用をなくすこともあります。自分の言った(書いた)言葉に責任を持って、努力すること(取り組むこと)が大切です。
 もちろん、一生懸命取り組んでも、うまくいかないことや達成できないこともあります。そのときは、また、一生懸命考えたり相談したりして、取り組む内容や方向を修正すればいいのです。
 そして、私たち大人は、子供たちが、自分の言葉に責任を持って取り組めるようにするために、子供たちが有言実行しているかどうか時々声かけをしたり、取り組んでいる姿を賞賛したり励ましたりすることが大切です。もちろん、我々大人も自分の言葉に責任を持たねばなりません。
子供たちが自分の力で人生を切り拓いていける強さやしなやかさを持った人に成長できるよう、今後とも保護者の皆さんとスクラムを組んで行きたいと思います。