本日1学期終業式を終え、明日から40日間の夏休みとなります。
1学期は、49名の1年生を迎えて323名の全校児童とともに令和7年度の郡家西小学校教育がスタートしました。5月18日(日)は、前日の風雨により順延した運動会を絶好のグランドコンディションのもと実施しました。今年の運動会のめあては、「やりきれ 西小 心を一つに熱くなれ」でしたが、児童が日々「自分たちで、つながりつくる学校」を目指しているように、自分たちの運動会も自分たちでつながり、心を一つにして作り上げたものになりました。学校運営協議会の方々をはじめ多くのご来賓をお迎えして、老若男女を問わず多数地域の皆様が参加してくださり、運動会が大いに盛り上がりました。様々な形で郡家西地区のみなさまとつながり作った運動会となりましたことを大変うれしく思います。5月29日(木)~5月30日(金)に実施した4年生の宿泊学習も大きな行事の一つでした。コロナ過の中、しばらくは日帰りの氷ノ山登山を実施していましたが、本年度より宿泊学習の見直しを図り、4年生から宿泊学習を実施することにしました。初日の氷ノ山登山と宿泊、体験活動から多くのことを学んだ2日間となりました。
ところで、夏休みは子供たちにとって楽しみな期間ですが、保護者にとってはどのように過ごさせたらよいか頭を悩ましておられるご家庭もあるのではないでしょうか。広く世界を見てみますと、夏休みの期間や過ごし方は各国様々で、夏休みが2~3ヶ月で宿題が無い国もあるようです。この違いは、国によって学校の制度や進学の仕組み、教育に関する考え方が背景にあります。日本では4月始まりの3学期制が主流ですが、諸外国では9月から新学年の2学期制を採っている国がたくさんあります。また、大学進学を例に見ますと、合格するために必死に受験勉強をするか、大学に入ってから卒業するために必死に勉強するか、日本と欧米諸国では大学の仕組みそのものに大きな違いがあります。教育に対する考え方も様々で、子供の間は遊びを通して発想力や想像力を養うのが大事で、価値観や教養の幅を広げられる読書が強く推奨されている国もあります。宿題がなくて夏休み期間が長いと、子供たちは気楽な部分もあるかもしれませんが、その背景には各国の文化や制度の違いがあり、一長一短です。
日本でも夏休みの自由研究や課題を選択制にしたり以前に比べて宿題を減らしたりする傾向があります。もし、宿題が無かったら、逆にどのように学力を保障すればよいのか不安に感じてしまうかもしれません。家庭の状況によって、お子さんの経験値や学習環境による個人差が大きくなるかもしれません。そう考えると、ある程度学校が宿題を出す現在のやり方にも日本ならではの意味があるとも言えます。
夏休みは、児童の心身の休養、通常の生活では経験できない体験活動、自主・自律の生活態度を養う絶好の機会です。お子さんにとって何が必要でどんな経験や習慣付けがこの夏休みのポイントになるかは、各ご家庭でしっかりと話し合ってください。
では、2学期始業式8月28日(木)には、児童一人一人が楽しい思い出とともに、大きく成長した姿を見せてくれることを楽しみにしています。1学期間、地域・保護者・学校関係者のみなさま、郡家西小学校教育にご理解とご協力を賜り、ありがとうございました。
いや!今年の夏は一度だけだ!今年の春も、二度とかえってはこない
のび太(ドラえもん16巻より)
今年は、平年より3日遅く去年より11日早く梅雨入りしたそうですが、気象庁が統計を取り始めてから最も早い梅雨明けとなったようです。本格的な暑さに向かう中、プールには子供たちの歓声とともに水しぶきが舞っています。日々、熱中症の危険度を判断する数値「暑さ指数(WBGT)」を参考に、熱中症の予防行動や対応を行っていますが、子供たちは決まりを守りながら元気に過ごしています。児童が元気よく登校して、元気よく学校生活を送り、元気よく下校する、そんな日々のありがたさを実感しています。今月は1学期のまとめの月であり、児童は学習面・生活面ともに夏休みに向けてさらに充実した日々を過ごします。
ところで、5月ごろから学校の周りでは黙々と元気よく働く「ツバメ」の姿をよく目にします。校庭の水たまりや近くの田畑から泥を口に含んでは、一生懸命休むことなく校舎の軒先に泥を張り付けて巣づくりをしています。巣づくりを始めたばかりのつがいもいれば、ほぼ完成して卵を産む準備や抱卵をしているであろうつがいの巣も見られます。害虫をたくさん食べてくれることから益鳥とされているツバメは、「縁起がよい、幸せになれる」と言われ、一方ツバメは人の出入りがある人間の生活の場で巣をつくって外敵から身を守っているそうです。人の生活の場に巣をつくることは、様々な問題も生じます。玄関や軒先に巣づくりの泥が落ちてきたり、車や建物にフンがついたりと洗い流すのもなかなか大変です。中でも本校正面玄関の上に巣づくりをしようとやってくるツバメには手を焼いています。かわいそうではありますが、玄関先なのでつくり始めては洗い流す。洗い流してしばらくするとつくり始めるの繰り返しで、人とツバメのせめぎ合いが続いています。同じつがいかどうかは分かりませんが、今となってはツバメの忍耐強さ、あきらめない、くじけない姿に感心しているところです。厳しい自然界を生き抜くためには、生半可な気持ちでは生き延びることができないのかもしれません。
本校の学校経営方針の中の「めざす児童像」を具現化するために「徳」「知」「体」の取組みがあり、その中の「体」には好きでも嫌いでも、楽しくても苦しくても何事にも全力で向かえる「ねばりっ子」の奨励があります。本校児童の「ねばりっ子」の精神に負けず劣らず巣作りをがんばるツバメの姿から、学ぶべきことがたくさんあります。
最後に、「ツバメ」の歌といえば…
僕らは色とりどりの命と
この場所で共に生きている
それぞれ人も草木も花も鳥も
肩寄せ合いながら ~♪
NHK「YOASOBIとつくる未来のうた」より「ツバメ」
作詞・作曲・編曲 Ayase 歌 YOASOBI withミドリーズ
木々を渡る風もさわやかで、新緑が鮮やかな季節となりました。5月18日(日)、前日の風雨により順延した運動会を絶好のグランドコンディションのもと実施しました。学校運営協議会の方々をはじめ多くのご来賓をお迎えして、郡家西地区のみなさまと共に運動会が開催できましたことを大変うれしく思います。
児童が一生懸命演技をする姿や協力して勝利を目指す姿はいかがでしたでしょうか。運動会の演技を全力でやりきる児童の様子はもちろん、6年生の色別リーダーを中心とした各テントでの応援も立派で、工夫を凝らした一糸乱れぬ応援風景は感動そのものでした。今年の運動会のめあては、「やりきれ 西小 心を一つに熱くなれ」でしたが、児童が日々「自分たちで、つながりつくる学校」を目指しているように、自分たちの運動会も自分たちでつながり、心を一つにして作り上げたものになりました。6、1年生の「みずのきずなリレー」への一般参加、郡家西地区公民館演技「パン食いGO!」や「八頭町音頭」は、運動会を大いに盛り上げてくださいました。また、八頭町音頭の練習では、八頭町PR隊の皆様に大変お世話になり、様々な形で地域のみなさまとつながり作った運動会となりました。
私は運動会開会式のあいさつで、下記のようなお話をしました。
みなさんの中には、運動が得意な人もいれば、運動があまり好きではない人もいると思います。また、にぎやかなことが好きな人もいれば、にぎやかなことが苦手な人もいます。では、今日の運動会でみんなにとって大切なことは何でしょう。それは、一人一人が自分にできることを精一杯がんばることです。ドキドキして落ち着かない人や困っている人にやさしく声をかけたり励ましたりすることも、一生懸命演技をして勝利を目指すことと同じくらい大切なことです。
「みんなちがって、みんないい」これは、童謡詩人 金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」の一節にある言葉です。みなさんの中には、小学生時分にこの詩を暗唱された方もあると思います。
現代社会は、「多様性(diversity)社会」であり、一人一人違った個性や能力を持つ個人として尊重され、誰もが希望をもって自分らしく生きることができ、誰もが能力を発揮し参画・活躍できるインクルーシブ(inclusive)社会です。障がいの有無にかかわらず誰もが相互に人格と個性を尊重し合える共生社会の実現も大切なことです。学校は子供たちにとって小さな社会といいますが、「ちがい」を認め、「よさ」に気づける望ましい人間関係を築き、他者と協働できる子供を育成することこそが学校の使命であり、これからの社会を生きる子どもたちが目指すところです。
タイトルは、「私と小鳥と鈴と」であるのに、詩の最後では「鈴と、小鳥と、それからわたし」と順番が逆になっています。鈴や小鳥のすばらしさを認めた上で自分のよさも認められる、そんな自分でありたいものです。
新学期がスタートして約1か月が経ちました。児童は、学校に行きたくない、行かないといけない、早く行きたい等日々様々な気持ちをもちつつ、少しずつ新しい学年学級に慣れてきています。児童の素直な気持ちをしっかりと受け止め、また、登校を行き渋る児童の気持ちにもしっかりと寄り添いながら、児童が安心して学び、笑顔あふれる郡家西小学校を目指した学校経営に努めて参ります。
さて、爽やかで穏やかな新緑の季節となりました。天気のよい日は校庭に多くの子供の声が響き渡たり、元気よく遊ぶ姿が見られるようになりました。子供たちにとって遊びは仕事ですが、遊びと言いましても様々な遊びがあるかと思います。発達段階による遊びの種類、遊びの目的や形態によるもの、場所による分類といった、年齢、発達段階、環境、文化などによっても遊びの内容は大きく変わってきます。遊びは子供の心身を育てるためには欠かせないもので、子供は遊びから社会性や心身の柔軟性、コミュニケーション能力など様々なことを学び、人としての成長を遂げる素地を養います。昨今の猛暑や急激な天候の変化、ゲームやSNSの広がりは、自然の中で遊ぶことが少なくなる要因に拍車をかけています。そうした中、野外で遊ぶことを勧めたり、自然の中に連れ出したりして動植物や自然とふれあう楽しさが大切になっています。家族ぐるみで地域の自然体験活動に参加したり、一人で参加させたりするのもよいでしょう。遊びを通じて驚きや感動を体験し、豊かな感性を育むとともに、自然や環境、自分自身や周りの人を大切にする心や我慢することの大切さを学ばせてください。大切にしたい遊びの具体例は下記の通りです。
〇子供をのびのび遊ばせる。 〇子供の生活に時間とゆとりを与える。
〇子供を自然の中で遊ばせる。〇子供の健やかな成長を育む場や機会をつくる。
〇地域の活動など年の違う集団に参加させる。
〇家庭内の年中行事や催事を大切にする。
感性が豊かな子供は、「知りたい、気になる」といった好奇心や探究心が強いため、学習意欲が高くなる傾向があります。家庭教育におかれましても、子供の基礎的な能力の向上につながる非認知能力である「見えにくい学力」(思考力・判断力・表現力)と「見えない能力」(人間性・学びに向かう力)を意識していただけたらと思います。
【気になる一言】
自らの人生を舵取りする力を身に付けることの重要性が増している。
鳥取県小学校長会定期総会 講演講師 武藤久慶 氏 文部科学省初等中等教育局 教育課程課長 より
保護者・地域・学校関係者の皆様、新一年生が入学して、全校児童323名、教職員46名で、令和7年度郡家西小学校教育がスタートしました。
私は、本校勤務3年目となりました 葉狩 学(はがり まなぶ)と申します。八頭に生まれ育ち、八頭町では郡家東小学校に8年間、教諭・教頭として勤務しました。そして、縁あって一昨年度より郡家西小学校の校長として勤務しております。私は、「誠実に一つ一つていねいに」をモットーに日々の郡家西小教育、教育課題に対応しています。
郡家西小学校の校訓「至剛」について、本校の児童にはこの校訓のもとで、「心と体の強い郡家西の子供」になるよう話しています。心が強いと言いましても、心の強さには大きく2つの力があると考えています。一つ目は、「困難なことに直面しても、くじけずにあきらめない力」です。自分に向き合い、自分のすべきことを考えて行動することで、困難なことに打ち勝つ力です。二つ目の力は、「自分以外の人に、温かく接することができる力」です。人を分け隔てすることなく、誰に対しても温かく接して包み込める人こそが、心の強い人であると考えています。この校訓を受けて、本校の学校教育目標「心と体のつよい子供の育成」~明るく楽しくて、人と人がつながる学校~があります。そして、学校だよりの冒頭にも書いていますように、下記のような子供の姿をめざしています。
■少し高いめあてを持ち、一生懸命がんばる子供
■学ぶことに喜びを感じ、自分を高めようとする子供
■自分で考え自分で判断して行動する子供
■自分も人も大切にし、自分を支えてくれる人・もの・ことに感謝できる子供
本校の子供たちの、知(自ら考え学び合う子供)、徳(よりよい人間関係を築ける子供)、体(たくましさ、しなやかさのある子供)をさらに成長させた学校づくりに努めてまいります。そして、今年度も保護者や地域の皆様、子供たちとともに知恵を出し合いながら、よりよい郡家西小学校教育を作り上げて参ります。
本校は、特別活動の研究に取り組んで6年目を迎えました。学級会での話合いを大切にして、係活動や委員会活動、なかよし班や兄弟学年の活動を通して、「自分たちで つながり つくる学校」を目指しています。どの子供も一人一人が安心して学び、笑顔あふれる郡家西小学校となるよう、引き続き保護者、地域の皆様には温かいご支援ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
まだまだ肌寒い日もありますが桜のつぼみも日ごとに膨らみを増し、学校の桜が開花する日を楽しみにしているところです。いよいよ季節は春、きれいな花がたくさん見られる季節がやってきました。
卒業式を迎える6年生の姿は凛々しく、学校生活の中で上級生として見せる姿は、最高学年として大変立派なものでした。運動会で役員として働く姿や色別グループの中心で応援をリードする姿、全校遠足の色別遊びで下級生をリードする姿はもちろん、日々の学校生活の中で下級生には優しく接する一方で、学校のリーダーとして何をすべきか自覚を持ってあらゆる活動を力強くやり抜く姿は、とても頼もしく感じました。では、卒業式の式辞で贈る餞の言葉を紹介します。
「君たちはやろうと思えば何でもできる」これは冒険家 植村直巳の言葉です。植村直巳は、日本人初の世界最高峰のエベレスト登頂、世界初の五大陸最高峰登頂を果たしました。
夢の実現に向けたひたむきな姿勢と常に謙虚さを忘れない人柄は、世界の人々に愛され続けました。みなさんは将来に向けて夢や目標を持っていることと思います。夢や目標は、大きい小さいではなく、自分の夢や目標にどれだけ一生懸命に心をかけることができるかが大切です。この考え方は、植村直巳が持ち続けた信念でした。信念さえあれば、必ず道は拓かれる「挑戦すること」の大切さを、植村の言葉は伝えています。
夢や目標に向かって、日々自分に厳しく努力を重ねていくことは大切なことです。そのことと同じくらい大切なのは、自分のこととともに、周りの人のことも考えて何事にも誠実に向き合うことです。目まぐるしく変化する世の中を生きるみなさんの人生、平坦な道ばかりではなく、険しい山もあれば深い谷もあります。少しくらい回り道をすることがあっても、素敵な仲間と過ごした6年間、これからつながる様々な人との出会いを大切にして、人生の階段を一歩ずつ力強く上ってください。
結びに本校の校訓「至剛」についてお話します。この「至剛」という言葉のもとで、皆さんは、「心と体の強い郡家西の子供」になることをめざしてきました。心が強いとは、どういうことなのでしょうか。私は、心の強さには「二つの力」があると思っています。一つ目は、「困難なことに直面しても、くじけずにあきらめない力」です。二つ目は、「自分以外の人に、温かく接することができる力」です。
みなさんは中学生になり、新たな人と出会い、多くのことを学ぶでしょう。郡家西小学校の卒業生として、どうかこの心の強さ、「至剛」の精神をいつまでも胸に抱き続けてください。
学校は令和6年度が終わります。この1年各学年個々の児童は心身ともに大きく成長しました。1年間の最後の修了式の「修了」には、「当該学年の教育課程を学び終えた。」という意味が込められています。この1年間のがんばりを共に認め合い、4月からの生活につなげてほしいと思います。
保護者、地域、学校関係者の皆様、本校教育の推進にご理解とご協力を頂きありがとうございました。
この冬降り積もった雪は、暖かい日差しとともに徐々に姿を消し、春の訪れを感じる今日この頃です。本校は、幸いにも新年より新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの広がりも無く、校舎内には子供たちの元気な姿とともに大きな歓声が聞こえてきます。
今年度の5・6年スキー教室は、大雪警報発令の心配をよそに、2日間とも絶好のスキー日和となりました。タイミングよく夜間に雪が降り積もりベストコンディションで実施することができました。ご協力いただきました保護者、ボランティアコーチの皆様、ありがとうございました。
さて、年度末となる3月ですが、子供たちの1年間のがんばりを標準学力調査の結果で見ますと、「基礎・活用の全国との比較」では、国語においてすべての学年が基礎・活用とも全国平均を上回っています。算数では、1年5年の活用以外は全国平均を上回っており、5年は伸びが高い結果となりました。「主体的に学ぼうとする態度に関わる問題」の正答率はR5年度~R6年度にかけて、国語の正答率が大きく伸びています。この結果は、基礎学力に加え特別活動の話合い活動で培った相手を納得させる文章構成、説明方法、妥当性のある理由と結論の関連付け等、学級活動を中心とした言語活動を通して身に付けた表現力が高まっていることを表しているのではないかと考えられます。
標準学力調査の結果概要と特別活動の話合い活動の成果は、いずれも大切な取組の報告でありますが、ここでは後者の点数(数値)化して測定することが困難な力に注目してみたいと思います。
○コミュニケーション力(他者とやりとりできる力)
○思いやり・共感性(他者の立場や思いに立てる力)
○忍耐力(我慢する力)
○自信・自尊感情(自分をプラスに捉える力)
○意欲(前向きにがんばろうとする力)
このような測りにくい力は「非認知能力」と言われています。
※「非認知能力」提唱者 ノーベル経済学賞受賞ジェームズ・J・ヘックマン(シカゴ大学・経済学者)
人生100年時代、人工知能(AI)と共に生きる現代の子供達には、点数(数値)化して測定することが容易な認知能力はもちろん、時代の変化に対応できる能力も必要で、そのためにも上記の力が求められています。そして、認知能力・非認知能力の土台となるのは、自分という存在が無条件で受け容れられる経験から育まれた自己肯定感(自己受容感)と言われています。
最後に子供の発達の時期と特徴に対応した育て方『親の心得』(※参考 秩父神社)を紹介します。
親の心得
赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心を離すな
※参考図書 学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす 著者:中山芳一 発行所:東京書籍株式会社
1月下旬は比較的天候に恵まれ、過ごしやすい日々となりました。子供たちは校庭を元気よく走り回り、校舎の周りでは一生懸命縄跳びを跳ぶ姿が見られます。一方、スキー場は雪不足の心配をすることも無く積雪に恵まれているようで、2月6・7日の5・6年スキー教室は予定通り行える見込みです。
先日、本校は第4回校内授業研究会を行いました。校内授業研究会は、「自分たちで つながり つくる 学校へ」を研究テーマに、特別活動の学級会(話合い活動)の進め方を研究することで、教員として資質能力の向上を図っています。今回は、1年2組、3年1組、6年2組、特別支援学級「ひなたつこ」1~5年生の児童が学級会を公開しました。1年2組は友達との最高の思い出作りについて、3年1組は進級前の2年生との交流について、6年2組は卒業式当日のサプライズについて、特別支援学級「ひなたつこ」は6年生へのプレゼントについて話し合いました。各学年学級とも、自分の考えをしっかりと伝えたり折り合いをつけたり、少数意見も大切にしながら仲間意識や相手意識をもって真剣に話し合う姿が見られました。児童にとってこれらの話合いは、儀式・行事等で日頃から伝えている「自分たちの学校は 自分たちでつくる」につながるものです。子供たちによる自発的、自治的な活動は、学級や学校におけるよりよい生活や人間関係をつくるとともに、お互いを尊重し、認め合う支持的な風土を醸成し、学力向上にも役立っています。また、いじめの未然防止等にもつながると考えています。
特別活動において育成すべき資質・能力の重要な視点○人間形成関係・・・違いを認め合い、みんなと共に生きていく力を育てます。
○社会参画 ・・・よりよい集団や社会をつくろうとする力を育てます。
○自己実現 ・・・なりたい自分に向けてがんばる力を育てます。
児童は、人との豊かなかかわりを通して自ら学び、自分に自信をもつことができるようになります。そして、児童一人一人が自分の成長を実感できる教育、これが特別活動(特活)です。この特別活動に本校が積極的に取り組むようになったのは、特活の父と言われる 國學院大學教授 杉田洋先生のご指導によるものです。現在特別活動(特活)は、世界が注目している日本式の教育「TOKKATSU」として、例えばエジプトの国策でエジプト全土に導入されるなど海外の教育関係者から注目されています。
学校は人と人が関わり合う一つの社会であり、特別活動の体験や経験が大人になっても忘れられない思い出となります。そして、将来の様々な集団(職場、家庭、自治会、サークル、地域行事等)での生き方につながります。実生活や実社会に生きて働く汎用的な力を育成する特別活動の取組みに、引き続きご理解とご協力をお願いします。
令和7年、2025年が始まりました。子供たちは、14日間の冬休みを終え元気に登校してきました。そして、3学期がスタートしました。
さて、皆様は各ご家庭でどのような年末年始を過ごされたでしょうか。お正月は、子供たちにとって楽しいことがたくさんあったのではないでしょうか。多くの親戚や仲間が一堂に会する等、様々な再会や交流があったことと思います。いずれにせよ子供たちは、家族や親戚等、様々な方と過ごし、新たなエネルギーを充電できたのではないかと思います。
現在、学校は特別活動を基盤とした学校づくりを行っています。学校教育目標の副題にある ~明るく楽しくて、人と人がつながる学校~ が正にめざす学校の姿です。具体的には、今自分は何をすべきか自分で判断して行動する子供の姿であり、自分も人も大切にして一人一人が主役として活躍できる学校をめざしています。言い換えると、少し高いめあてを持ち一生懸命がんばる子供の姿であり、学ぶことに喜びを感じ自分を高めようとする子供の姿です。それは一人一人の人間力の育成によるところが大きく、その総体が学校力と考えています。そして、その根底には、自分を支えてくれる人・もの・ことに感謝できる子供の育成がありますが、そこには各ご家庭や地域・学校関係者の協力と理解が不可欠です。このことは、私が常日頃、児童はもちろん本校職員にもよく使う言葉、「お陰様」に集約されています。
今年の干支は、「巳」。巳は多くの人にとって成長と結実の時期となる可能性が高く、「巳」は植物が最大限まで成長した状態を意味するそうです。これは、これまでの努力や準備が実を結び始める時期を示唆しています。ちなみに2025年4月13日~10月13日までの184日間、大阪の夢洲で開催される「大阪・関西万博」は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界各国から最新技術や文化が集まる国際的なイベントです。
スポーツでは、世界陸上競技選手権大会が東京で開催されます。また、「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」も開催されます。聴覚障害を持つアスリートたちが、競技を通じてその才能を最大限に発揮するこの大会が日本で開催されることにより、より多くの人々が障害者スポーツに触れ、理解を深めるよい機会となります。
本校教育は、児童・保護者・地域とともにと言いつつも、まだまだ至らない点が多々あるかと思います。子供の健やかな成長は、子供に関わる全ての者はもちろん社会全体の願いです。しかしながら、学校と保護者、保護者同士、互いのコミュニケーションが不足すると、不信感や誤解を招いて信頼関係が揺らぎます。学力向上、いじめの兆候や不登校、学校生活における生徒指導上の問題など、学校教育に関わる悩みや不安ついては、特に躊躇することなく校長以下本校職員に直接かつ具体的にご相談ください。児童一人一人が安全で、安心して過ごすことができる学校生活の当たり前を大切にして参ります。
では、保護者・地域・学校関係者の皆様、引き続き今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年間で最も授業日数が多い82日間の2学期が終了しました。
2学期を振り返ってみますと、様々な学校行事がありました。10月24日木曜日は校内マラソン大会でした。学校前の坂道や校庭には多くの応援の方々が駆けつけてくださいました。地域ボランティアの方には、交通整理で子供たちの安全を守っていただきました。一人一人自分の目標を決めて練習を重ねて頑張ったこと、最後まで走り切った「ねばりっこ」の姿勢は、郡家西小学校の校訓「至剛」そのもので、素晴らしかったと思います。10月29日火曜日は全校遠足で、湖山池の青島にスクールバスで出かけました。色別のゲームやなかよし班ごとのお弁当、学校を離れて実施した全校での活動は大成功でした。11月10日日曜日は、「西スタ・デー~学びの発表会~」でした。それぞれの学年が学習した内容を分かりやすく伝えようと、趣向を凝らして表現していました。6年生にとって最後の学びの発表会は、マーチングでした。おうちの方や親せき等たくさんの方に6年生児童の雄姿を観ていただくことができました。その他にも様々な行事がありました。10月3・4日は6年生の修学旅行でした。雨に降られた見学場所もありましたが、自分たちの修学旅行は自分たちで作る6年生の姿は立派でした。1年生は、働く自動車の見学や本物の大きな建設機械に乗せてもらいました。2年生は、校区内の施設やお店を見学して地域のよさを学ぶことができました。3年生は、バリアフリーについて学び「みんなにやさしいまちづくり」について考えました。4年生は、安藤井手の見学やトップアスリートの方にスポーツの楽しさや生き方を学びました。5年生はお年寄りの方を招いて交流しました。まさに心と心の通い合う心温まるものでした。どの学年も校外学習に出かけたり、ゲストティーチャーをお招きしたりして、「地域学習」や「ふるさとキャリア教育」を通じて学びを深めることができました。
学校を休みがちや遅れてしまうことが多くてもがんばって登校しようとした人、友だち関係やコミュニケーションがあまり得意ではないけれど、関わり方やお話をすることを克服しようとした人、児童一人一人が努力と学びを通じて大きく成長した2学期でした。
では、明日から、1月8日まで14日間の冬休みとなります。学校が出した学習はもちろん、お正月の準備や大掃除等家族の一人として役だつことをさせてください。また、年末年始の様々な行事に参加することで、家族や地域とのつながりを大切にしてください。夏休み同様、普段できない何かに親子で挑戦するのもよいでしょう。来年の干支は「巳」、巳年はこれまでの努力や準備が実を結び始める時期、多くの人にとって成長と結実の時期となる可能性が高い年と言われています。
では、3学期も児童一人一人が主体的に活動し主役となる郡家西小学校教育を進めて参りますので、引き続き、地域・保護者・学校関係者のみなさま、郡家西小学校教育へのご理解とご協力をお願い申し上げます。郡家西小学校教育は、保護者、地域とともに歩む開かれた学校であり続けます。保護者の皆様におかれましては、お子さんの教育活動で気になること、学校教育でお尋ねになりたいことがありましたら、校長をはじめいつでも本校職員のだれにでもご相談ください。一人一人のお子さんの健やかな成長を職員一同願っています。
では、よいお年をお迎えください。