「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

学ぶこと

2022年7月19日 11時24分

学ぶことに喜びを感じ、自分を高めようとする子供

                             校 長  中 尾 善 登

 統計開始以降最も早い記録で梅雨明けが発表され、6月末から連日の猛暑日を記録しました。感染症対策とともに熱中症対策が求められています。学校は、もう少しで「学期末」を迎えようとしていますが、子供たちの成長ぶりを個別懇談では、しっかりとお話ししたいと思っています。
 さて、先月はこの学校便りに郡家西小学校の「めざす子供」の「少し高いめあてを持ち一生懸命がんばる子供」について書かせていただきました。今回は、2つめの「学ぶことに喜びを感じ自分を高めようとする子供」についてお話しします。ここでいう学びとは、学校での学習や家庭での学習のことを言っています。「喜びを感じられる学び」とはどういうものなのでしょうか。子供たちが喜びを感じるには様々な要因があると思います。例えば、わかった、できたという達成感、仲間と考えをまとめたり正解を導くことができたりした経験、何時間か積み上げてきた学習の成果が出た、思い描いていたものが完成した、めあてが達成できた、なかなかできなかったことができた、わかった、などいろいろな感情が「喜び」のもとになると思われます。そして、それらのことは、「自分で納得」することや「人から認められる」ことが伴わなくては得られないはずです。まわりの指導者、支援者、学級の仲間、家族などの関わり方や導き方にも大きく影響を受けることになるわけです。ですから、その源には、これらの人々との良好な人間関係が成り立っていることが大切ですね。そして「喜びを伴う学び」は、当然のことながら、さらに主体的で、追究的な深い学びへとつながり、より「自分を高めていく」ことになっていくと思われます。
 この「喜びを感じられる学び」を実現させるために私たち教職員は、日々研鑽を積み、準備をしています。ご家庭でも、お子さんの学びの跡から見える進歩や成長に関心と感心を持っていただき、タイムリーな声かけをぜひともお願いいたします。そのために、学年通信を参考にしていただいたり、時にはノートを見ていただいたり、お子さんとの日常の言葉のやりとりや会話を大切にしていただき進歩や成長を認められる親子関係、家族関係を築いてほしいと思います。さらに「少し高いめあて」への励ましがあり、それがまた、子供の達成感につながるといった好循環につながってくるのではないでしょうか。
 子供たちの進歩の小さな跡、小さな伸びや成果、成長を見逃さないで認めることは、学校でも家庭でもとても重要なことです。同じ思いで共に進んでいきましょう。よろしくお願いいたします。