「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

君たちはやろうと思えば何でもできる

2025年3月19日 18時45分

まだまだ肌寒い日もありますが桜のつぼみも日ごとに膨らみを増し、学校の桜が開花する日を楽しみにしているところです。いよいよ季節は春、きれいな花がたくさん見られる季節がやってきました。

卒業式を迎える6年生の姿は凛々しく、学校生活の中で上級生として見せる姿は、最高学年として大変立派なものでした。運動会で役員として働く姿や色別グループの中心で応援をリードする姿、全校遠足の色別遊びで下級生をリードする姿はもちろん、日々の学校生活の中で下級生には優しく接する一方で、学校のリーダーとして何をすべきか自覚を持ってあらゆる活動を力強くやり抜く姿は、とても頼もしく感じました。では、卒業式の式辞で贈る餞の言葉を紹介します。

「君たちはやろうと思えば何でもできる」これは冒険家 植村直巳の言葉です。植村直巳は、日本人初の世界最高峰のエベレスト登頂、世界初の五大陸最高峰登頂を果たしました。

夢の実現に向けたひたむきな姿勢と常に謙虚さを忘れない人柄は、世界の人々に愛され続けました。みなさんは将来に向けて夢や目標を持っていることと思います。夢や目標は、大きい小さいではなく、自分の夢や目標にどれだけ一生懸命に心をかけることができるかが大切です。この考え方は、植村直巳が持ち続けた信念でした。信念さえあれば、必ず道は拓かれる「挑戦すること」の大切さを、植村の言葉は伝えています。

夢や目標に向かって、日々自分に厳しく努力を重ねていくことは大切なことです。そのことと同じくらい大切なのは、自分のこととともに、周りの人のことも考えて何事にも誠実に向き合うことです。目まぐるしく変化する世の中を生きるみなさんの人生、平坦な道ばかりではなく、険しい山もあれば深い谷もあります。少しくらい回り道をすることがあっても、素敵な仲間と過ごした6年間、これからつながる様々な人との出会いを大切にして、人生の階段を一歩ずつ力強く上ってください。

結びに本校の校訓「至剛」についてお話します。この「至剛」という言葉のもとで、皆さんは、「心と体の強い郡家西の子供」になることをめざしてきました。心が強いとは、どういうことなのでしょうか。私は、心の強さには「二つの力」があると思っています。一つ目は、「困難なことに直面しても、くじけずにあきらめない力」です。二つ目は、「自分以外の人に、温かく接することができる力」です。

みなさんは中学生になり、新たな人と出会い、多くのことを学ぶでしょう。郡家西小学校の卒業生として、どうかこの心の強さ、「至剛」の精神をいつまでも胸に抱き続けてください。

学校は令和6年度が終わります。この1年各学年個々の児童は心身ともに大きく成長しました。1年間の最後の修了式の「修了」には、「当該学年の教育課程を学び終えた。」という意味が込められています。この1年間のがんばりを共に認め合い、4月からの生活につなげてほしいと思います。

保護者、地域、学校関係者の皆様、本校教育の推進にご理解とご協力を頂きありがとうございました。