工業学科機械科

■学科の概要


 工業の中心となる機械系の学習を通して、工業のさまざまな分野で働ける人材の育成を目指しています。

 特に、実習・課題研究などの実技を伴う科目において、ものづくりを体験することで、
 機械屋的な感覚を身につけた技能者を育てることに重点を置いています。

 ◇目標とする専門能力や技術・技能レベル:
  機械製図を読み書き能力や機械工作法、機械設計法、材料学、計測・制御法、電気基礎など、
  工業技術全般の基礎を習得し、機械加工、溶接、計測などの基本的な技能を身に付けていくことです

■学習内容

 教科名 教 科 内 容
 情報技術基礎コンピュータに関して学習します。学習言語はC言語。
 機械製図機械図面について基礎的な知識と技術について学習します。
 機械実習各種工作機械を使用して加工方法や技術を修得します。
 機械工作様々な材料や工作機械について学習します。
 機械設計機械に働く力や材料の強さについて学習します。
 原動機流体力学、熱力学、内燃機関(エンジン)について学習します。
 電子機械コンピュータによる各種制御方法について学習します。
 課題研究ものづくりなど生徒が研究テーマを設定し自発的に課題に取り組みます。
 自動車工学自動車の構造やエンジン、自動車に関する電気・電子技術について学ぶ。

■取得可能な資格

 ■ 機械製図検定  
 ■ 基礎製図検定
 ■ 技能検定3級機械加工(普通旋盤作業)
 ■ ガス溶接技能者
 ■ 危険物取扱者
 ■ ボイラー技士2級
 ■ 品質管理検定4級
 ■ 情報技術検定3級
 ■ 計算技術検定3級・4級

学科の行事など

技能検定3級(旋盤作業)練習再開

2020年1月6日 11時46分

 機械系の国家資格である技能検定3級(旋盤作業)合格に向けて練習を再開しました。年末年始は練習を中断していましたが、新年は1月5日から練習を始めています。
2月上旬に行われる実技試験に向けて11月末から練習を始めましたが、今回は14名が受検を希望し、旋盤の台数が足りないため2班に分かれ交互に練習に取り組んでいます。
本番に向けて正確な作業とスピードアップを目指しています。

   
         練習に励む機械科1年生たち

 

地域に貢献 調理器具用乾燥棚を作りました!

2019年9月17日 12時47分

 9月13日(金)上北条公民館にて、「調理器具乾燥棚」の引渡し式を行いました。
 上北条地区社会福祉協議会の給食ボランディアで弁当を作る際の鍋などを乾燥させていた棚が老朽化により使用できなくなったため、本校機械科3年生に製作依頼がありました。課題研究「要望に応えるものづくり」をテーマとした研究班8名は、棚の間隔、使い方、工夫してほしい点など細かな要望を聞き、6月から製作に取りかかりました。夏休み中に試作品を使用していただき、その後、改善したものを引き渡しました。式では、一人ずつ苦労した点などを語り、工夫したところなどを説明しました。

  
                      引渡し式での様子

(生徒のコメント)
 ・「軽いがグラつかない、錆びない、移動しやすい」を条件とし完成させました。
  長く使ってもらいたいです。
 ・自分たちが地域に貢献出来てとても嬉しいし、いい経験になりました。
 ・卒業後も地域に貢献できるような人になりたいです。

   
       工夫したところの説明                 調理室に収まりました

第3回ブリッジコンテスト

2019年7月27日 16時17分


 今年度もブリッジコンテストを開催しました。生徒たちが自由な発想のもと作成し強度試験を行いました。


班員で協力して作業をしている様子です。
どのような橋が強いのか悩みつつも頑張って作成していました。

こちらは優勝した1班の皆さんです。橋という概念にとらわれず見事なものを作成しました。
結果20.3kgもの重量に耐えきりました。

他の班も様々な工夫を凝らし試験に臨みました。
楽しみつつも班員全員で協力して一つのものを作り上げる達成感を感じることができたのではないでしょうか。
コンテストはまたどこかで行われるかもしれません。
次回もさらなる工夫を凝らした驚きの作品に出合えることを楽しみに待っています。

機械科実習室に安全のための通路線を引きました

2019年5月30日 15時55分

 機械科3年生が実習室内の通路線を引きました。これまでも工場内の機械と機械の間の通路を示す線はありましたが、年数が経ち消えかけていました。当日は多くの生徒が県総体へ参加していて少ない人数での作業となりましたが、工場内には鮮やかな通路が復活しました。

  
   作業中の様子です。まずはマスキングテープで線の位置を決め、みんなで協力して線を塗りました。

  
        消えかけていた通路線                 新しくなった通路線

 これからも安全な作業に心掛けながら実習に取り組みたいと思います。

第2回ブリッジコンテストの開催

2018年9月21日 19時43分

 昨年度から行っているブリッジコンテストを今年度も開催いたしました。生徒達が思考を凝らして製作した橋の強度試験を行いました。班ごとに分かれてアイデアを出し合って製作した木製の橋に容器を吊るし、重りを加えていきどれだけ橋が耐えられるか競い合いました。橋の構造によって、強度に大きく影響があることを実感できるよい機会となりました。





2018次世代自動車トキメキ出前授業の実施

2018年9月19日 10時50分

 9月10日(月)に日本工科大学校さんにお越しいただき、機械科1年生を対象に「2018次世代自動車トキメキ出前授業」を実施していただきました。
 座学では次世代自動車のメリット・デメリットや未来の自動車について学習しました。また、実車を前に説明を受けたり、実際に電気自動車に乗せていただきモーター走行や加速感を体験しました。大変貴重な良い体験となりました。




第1回ブリッジコンテストの開催

2018年2月9日 08時43分


 強い橋を作る第1回ブリッジコンテストを開催しました。機械科1年生を3~4名のグループに分け長さ300mmの橋を製作しその強度を競う競技会です。支給される材料は、ヒノキ棒(角5mm×900mm)1本、割り箸8膳で、製作時間は150分です。限られた材料で強い橋をつくるには材料の特徴を最大限引き出す構造としなければなりません。今回が初めての開催で生徒も様子がわからないまま、どうすれば強くなるのか、試行錯誤しながらも工夫を凝らした橋が完成しました。最も強い橋は、企画時の予想をはるかに超える 38.5㎏ の重さまで耐えることができました。生徒のアイデアがそのまま強さとして反映させられる企画となり、班ごとに実施する強度試験では大変盛り上がりました。今後も継続して実施したいと思います。
 
    支給する材料はこれだけです             グループごとに橋を製作

  
  完成した橋です(様々な工夫がされています)    強度試験の様子(壊れるまで重りを加えていきます)


優勝した7班(福永くん、福本くん、松岡くん、松田くん)

技能検定3級(普通旋盤作業)

2018年2月5日 15時24分
2月3日(土)本校機械加工実習室を会場に普通旋盤作業の実技試験が実施されました。受験したのは機械科の生徒3名(2年生1名、1年生2名)でした。2時間で2つの部品を完成させる試験で、加工精度は最も厳しい部分で0.05mmの範囲で仕上げなければなりません。この範囲を外れると減点となります。
 受験した生徒は、12月から試験日までの2か月間、ほぼ毎日(放課後、休日、冬休み)2時間から3時間を実技練習に充ててきました。鳥取県職業能力開発協会の協力により、技能士の西村清さんに10日間にわたり技能指導していただくなかで、当初は、作品完成まで6時間以上の時間がかかっていた生徒も指導のおかげで時間内に完成させることができるようになりました。合格という結果で恩返しができればと思います。
 学科試験は2月4日(日)に県庁で行われ、合格発表は3月16日(金)となっております。

  
       審査員からの事前説明          支給された材料(左)と完成した実技課題(右)


   
     手際よく作業を進める受験者        試験に向けた技能指導は西村さんにお世話になりました

機械科1年 工場見学

2017年3月2日 09時17分

機械科1年生が2月27日に株式会社明治製作所の見学を行いました。
実際の製造現場を見学することで作業安全への意識や専門知識の必要性などを学ぶとともに、卒業後の進路についての意識を高めることをねらいとして実施しました。
当日は会社の概要説明と製造現場の見学、生徒からの質問の順に約2時間の見学でした。
  
      鍛造工程に必要な金型の説明            プレス・ハンマーによる鍛造現場の見学

生徒は鍛造現場に響く音と振動に驚きながらも、実際に作業しておられる社員の姿を見て、働くことの大変さを感じていました。
この見学を今後の学習活動や進路選択に活かしていきたいと思います。

ものづくりコンテスト中国地区大会が開催されました

2016年6月6日 19時33分

6月4日(土)・5日(日)に平成28年度高校生ものづくりコンテスト中国地区大会(旋盤作業部門)本校実習棟機械加工実習室を会場に開催されました。
この大会は11月に北海道で開催されれる全国大会の中国地区予選会となっており、その権利は優勝者のみ与えられます。
残念ながら、本校からの出場はありませんでしたが、島根県を除く中国地区4県から各県の予選を通過した8名が出場しました。
今年の課題は昨年より難しくなっており、選手たちは慣れない会場で練習の成果を発揮しようと頑張りました。

   
抽選により本番で使用する旋盤が決まり、調整に余念のない選手と指導者で会場はごった返しています。

   
             開会式の様子

   
  競技会の様子です。2時間で課題を完成させるため、動きに無駄がありません。


     
   提出された作品です。寸法と仕上がりで順位を決めます。     出場者全員で記念撮影です。お疲れ様でした。