機械科




 最近では情報技術の発展に伴い、あらゆる産業で生産システムの自動化、省力化が進んでいます。
 機械科では機械に関する基本的な知識や技術、また、コンピュータ制御による機械加工などの先端技術を学習し、機械技術者として活躍できるエキスパートの育成をめざしています。学習の中心を設計、製図とし、体験的な学習で理解を深めてい
きます。





教育課程をPDFファイルで表示します。
R7実施教育課程表.pdf







 専門教科では機械製図の読み方や描き方、機械設計の力の計算方法などを中心に学習します。 工業技術基礎・実習では機械加工、溶接、原動機、計測・制御などの基礎的な作業を通して技術を習得します。

主な専門科目の学習目標

☆製 図
 製図に関する日本工業規格(JIS)および各学科の専門分野の製図について基礎的な知識と技術を習得させ、製  作図・設計図などを正しく読み、図面を構想し作成する能力と態度を育てる。


☆機械設計
 機械設計に関する基礎的な知識と技術を習得させ、機械・器具などを創造的,合理的に設計する能力と態度を育てる。

☆工業技術基礎
 工業に関する基礎的技術を実験・実習によって体験させ、各分野における技術への興味・関心を高め、工業の意義や役割を理解させるとともに工業に関する広い視野を養い、工業の発展を図る意欲的な態度を育てる。


☆実 習
 工業の各専門分野に関する基礎的な技術を実際の作業を通して総合的に習得させ、技術革新に主体的に対応できる能力と態度を育てる。


☆課題研究
 工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の進化、総合化を図ると共に問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。



技能検定3級(普通旋盤作業、機械検査作業)、基礎製図検定、機械製図検定、初級CAD検定、ガス溶接技能講習、計算技術検定、危険物取扱者、パソコン利用技術検定

日誌

機械科 課題研究「工業で課題解決(医工連携)」地域医療機関と連携した取り組み その2

2025年11月7日 17時37分
機械科

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医工連携 その2 鳥取県診療放射線技師会様へ引き渡ししました。

「シータくん」(CT装置の撮影補助具)

令和6年度より機械科3年の課題研究の中で、「工業で課題解決(医工連携)」として地域医療機関とCT装置の造影検査時に使用する補助具の共同研究・製作を行っています。今年度も発展的に継続し、新しく2つの医療機関に提供し、各医療機関で補助具の有用性やデータの検証をしていただいています。今回は、鳥取県診療放射線技師会からご依頼をいただき、さらに複数の医療機関向けに製作しました。今後、県内の東・中・西部で各1施設の医療機関で使用していただき、異なる仕様のCT装置や、患者さんの違いなど様々な条件下で検証を進めていきます。

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   先輩の取組を継承し、シータくん製作           フライス盤による部品加工

「保持台(プロトタイプ)」

今回、新たに撮影時の体位保持に使用する保持台の製作依頼を受けました。こちらは、木製の製品となるので、建設工学科に製作を依頼しました。背中側に保持台をあてて、45度の角度を保つ事で最適な撮影ができるものです。鳥取県立中央病院で使用されているものを参考にプロトタイプを製作しました。今後、実際の撮影で検証していただき、完成品の製作につなげていきます。

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    製作ポイントを説明                 事前に医療機関を訪問し、使用感を確認

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    保持台(プロトタイプ)