成年年齢が、20歳から18歳に引き下げられ2年が経とうとしています。
成年になると自分の名前で様々な契約をすることができますが、世の中では成年になってまもない人がローン(借金)や買い物等にまつわる契約のトラブルに巻き込まれるという事例も増えているそうです。
既に18歳の誕生日を迎えて成人となっていたり本年度末迄に成人となり、社会人としての歩みをスタートさせる「3年生」を対象として、社会人として必要となる「契約」や「お金」について学ぶことで、実際に起こりうるトラブルの予防や当事者となった時に適切な対応ができるように知識・理解を深めることを目的として「青少年のための法律講座(消費者教育)」を行いました。
講師として、鳥取県弁護士会の弁護士中村 栄治様をお迎えし、「成人年齢引き下げ!18歳から大人!かしこく買い物 悪質商法にだまされない」という具体的なテーマでお話をいただきました。

スマホに表示された「いまだけ」、「あなただけ」、「限定○○名」などの商品広告の注意点や、インターネットを見ていた時に「登録されました。いついつまでに入会金をお支払いください」などの画面が突然表示された場合の対処法など、具体的な例を挙げてお話をいただきました。
また、相談窓口としての「消費者ホットライン」の存在と連絡先を教えていただきました。
最後に生徒代表から、本日学んだことの振り返りやこれからの新生活に向けての決意表明を含めて、お礼の言葉がありました。

目の前に示された情報を鵜吞みにするのではなく、「おいしい話はない」ことや「困ったら早めに相談する」ことを頭において、クリックしてしまう前にそれは今の自分にとって本当に必要なものなのか、必要なことなのかをよく考えたうえで、卒業後の新しい生活を過ごしていって欲しいと思います。
卒業を控えた3年生を対象として、向上心を維持しながら、将来の目標に向かって正しい対応をできるように、残り少ない高校生活を過ごしてもらうことを目的として、外部より講師の先生をお招きしての講演会を行いました。
米子市の株式会社BEANSの代表取締役 遠藤尚子様に講師をお願いし、「社会人になるための基礎力育成講座」の演題でご講演をいただきました。
多くの生徒が就職先、進学先という来年度の進路が決まった今、新しい生活への期待と不安を持ちながら毎日を過ごしていることだと思いますが、不安からは何も生まれません。
これから社会に飛び出していくのに際して、これまでのようにお互い良く知っている人たちとのコミュニケーションができていれば良いというわけではありません。全く初対面の方たちとコミュニケーションをとっていかなければならない機会が増えますが、自分とは違う意見に出会うことのほうが多いでしょう。そこで相手を否定するのではなく、人はそれぞれ違う考えを持っていることを受けとめることが大事なことであり自分の成長にもつながるということをお話しいただきました。
最後には、天台宗の開祖「最澄」の「一隅を照らす」というお言葉を生徒に送っていただき、約一時間のご講演を終了しました。
講演後には、前生徒会長が今後の決意表明を含めた、謝辞を行ってくれました。

前生徒会長による謝辞
卒業までの日数が見えてきた3年生ですが、「あれはやり残したな」という思いを持たないように残りの学校生活を過ごしして欲しいと思います。
12月5日、二学期の球技大会を行いました。
この季節ですので決して暖かくはありませんでしたが、天候にも恵まれ、場所・競技は晴天版の4競技(屋外では「サッカー」を、屋内では「バスケットボール」、「バドミントン」、「卓球」)で行うことができました。
試合形式は一学期と同様に、各学年ごとのリーグ戦ですべてのクラスが4試合ずつ行いました。

高校生活も残り少なくなった3年生にとっては、最後の球技大会でした。
思いっきり楽しんでもらえたのでは、ないでしょうか。
結果を一位のみ、紹介します。
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1年生 |
2年生 |
3年生 |
| サッカー |
機械科(M1) |
環境エネルギー科(C2) |
環境エネルギー科(C3) |
| バスケットボール |
機械科(M1) |
環境エネルギー科(C2) |
電気科(E3) |
| バトミントン |
教員 |
機械科(M2) |
環境エネルギー科(C3) |
| 卓球 |
教員 |
機械科(M2) |
情報電子科 |
12月1日に実施いたしますPTA研修旅行に関しましては、申し込みを締め切りましたのでお知らせいたします。
性暴力は私たちの身近でも起こっており、被害者の多くが一人でつらさを抱えているという現状がある中、性の権利について正しい知識を身に付ける機会として、2年生を対象に性に関する指導LHRを行いました。
講師は、性暴力被害者支援センターとっとりから支援員さんをお招きして、『「性暴力」について』というテーマで、お話をいただき、ワークシートも用いながら「性の権利を守る学習」を行いました。

本校会議室において、生徒指導部主任が2年生全員を対象として、薬物乱用の恐ろしさについての講話を行いました。
「大麻」や「覚せい剤」の危険性について考えるためのビデオやスライドを見ました。

生徒は、若者の間で「大麻」などの薬物が広がっていること、薬物を所持しているだけでも罪になるということを改めて確認していました。
本校3年生の多くは、卒業後県内外に就職し社会人としての歩みをスタートさせます。
一社会人として人権を尊重することも強く求められており、実際に起こりうる人権侵害や差別にどのように向き合っていくべきかを考えてもらうきっかけとして、講師の先生を鳥取市人権情報センターよりお招きして講演会を行いました。
一時間強の時間でしたが、「部落問題を考える 差別の構造や社会にある差別と自分とのかかわり」のタイトルで講演をしていただきました。

「差別はどのようにして起こるのか?」、「差別が見えない・見えにくいのはなぜだろうか?」、「部落差別はだれの問題なのか?」など生徒が考えながら聞くことのできるような組立てをいただきました。
最後に生徒を代表として、生徒会長より今後の決意を含めたお礼の言葉がありました。

本校では来春から社会に飛び立つ生徒が多いのですが、今後二回の人権教育LHR(Long Home Room)を通して、「これは何かおかしいのではないか」と思えるような感性を身に付けて欲しいと感じました。