資格取得(第二種電気工事士) 29年度上期試験結果
2017年11月24日 13時50分 [電気科]6月頭に筆記試験、7月末に技能試験を受験、9月頭に結果発表があり、このたび申請していた免状が届きました。
本年度は、2年生25名、3年生7名の計32名が免状を手にしました。
昨年の(2年生での)と合わせると、3年生は33名が免状を取得しての卒業を迎えることとなります。
これまでの合格者数は、「 資格取得(第二種電気工事士) 」をご覧ください。
本校では、例年6,7月の第二種電気工事士を受験して気持ちが熱いままの2年生の受験が多い「第一種電気工事士」ですが、本年度の受験生はほとんど3年生でした。(昨年度はコロナ禍のため第二種電気工事士の試験が10月、12月だけになってしまったため、2年生で第一種電気工事士を受験した生徒はありませんでした。)
去る12月5日に技能試験が行われ、1月14日(金)ウェブ上での合格発表があり、先日合格者全員に合格証が届きました。
本年度は3年生7名、2年生1名の計8名が合格しました。
本年度合格した3年生の多くは、電気工事系の企業への就職が内定しています。
これまでの経験を活かして、就職後も新たな挑戦を続けていって欲しいものです。
これまでの合格者数は、「 資格取得(第1種電気工事士) 」
https://www.torikyo.ed.jp/yonagoko-h/index.php?key=bb3cemyfz-39#_39
をご覧ください。
「第2種電気工事士」は、 一般住宅や小規模な店舗、事業所などの比較的低い電圧の電気工事が出来る資格です。比較的低いとは言っても「100ボルト」以上の電圧ですので、感電の危険性はあります。そのため、この資格がないと住宅の電気工事はできません。免状をもらうためには、「筆記試験」と「実技試験」両方に合格する必要があります。
米工電気科に入学したら、ぜひ取得して欲しい資格です。
本校では例年6,7月に行われる上期試験を2年生を中心に受験するのですが、部活動の試合と重なってしまった生徒などが、10,12月に行われる下期試験を受験します。
一般家庭の100ボルトという電圧に対し、ビルや工場では6、600ボルト、場合によってはそれ以上の高い電圧で電気を一括仕入れしています。
このような場所ではその高い電圧の電気をそのまま使うのではなく、施設ごとの「電気室」で用途に適した電圧に変えてから、必要な場所に配って利用しています。
11月14日(日)に、標記試験が行われます。
この「電気工事施工管理技師」という資格は、施工(設計図等に基づいて工事の計画を立てて、工事を行う)をするとき、早く、良い工事が、安全にできるように、「工程」の管理、「品質」の管理、「安全」の管理などを行う仕事です。
建物には必ずと言っていいほど電気工事が必要ですが、電気工事はある程度建物ができあがってからでないと始められません。実際に電気工事を行う「電気工事士」と、管理を行う「電気工事施工管理技師」が協力して進めていかないと、良い工事にはなりません。
本校でもしばらく受験する生徒がいなかったのですが、平成29年度より受験を再開し、毎年数名が合格して卒業しています。
高校生が受験できるのは2種類ある試験のうちの「第一次検定」のみです。本年度この試験を受験する3年生は、昨年度コロナ禍の影響で第2種電気工事の上期試験が中止になり、下期試験で受験しました。本年度ほぼ同時期に行われる「第1種電気工事士」試験と並行して勉強してきましたので、電気、品質管理、土木、建築と広い範囲の勉強でかなりしんどかったと思いますが、あと少しです。
この後、必要な仕事の経験を積んでから「第二次検定」に合格すると、「2級電気工事施工管理技師」の資格が取得できます。
去る2月15日(月)、加茂中学校に、母校(加茂中学校)の卒業生である3年生3名と教員2名で伺い、2年生の3クラスで2020年度の出前授業を行いました。
去る2月1日(月)、東山中学校に、母校(東山中学校)の卒業生である3年生3名と教員2名がお伺いし、2年生の4クラスで2020年度の出前授業を行いました。
毎年テーマを変えながらこの時期にお伺いしていますが、今年のお題は、「モータ」を「作って」、「回す」。
生徒さんには、「単3電池」と「ネオジム磁石」、そして「銅線」を使ってのモータ作りに挑戦してもらいました。銅線は、本校の生徒が実習や電気工事士試験の実技補習等で使用したあとの被覆線の被覆を剥いたものですので、実際に住宅の電気配線に使われているものと同じものです。
説明を聞いた後製作に入りましたが、コツをつかんでアッという間にモータが回った人や、回るんだけれども銅線が落っこちてしまって長く回らない人、長時間高速で回り続けるモータを作った人、アートの要素が入ったモータを作った人、みんなが試行錯誤、工夫をしながら、いろいろなモータが出来上がりました。
3年生の自由登校開始直前の1月29日(金)、本校会議室にて、学校関係者評価委員、学校評議員、地域委員の方々に来賓としてお越しいただき、「課題研究全体発表会」が行われました。
先日、本校の5つの科(機械科、電気科、情報電子科、環境エネルギー科、建設科)でそれぞれ科内の発表会を行いましたが、この日はそれぞれの科の代表1グループずつが発表しました。
コロナの影響下で行われた今回の発表会も、生徒にもなじみの深くなったリモート発表会です。代表グループのみが会議室に集まり、ほかの3年生は、各教室で見ることになりました。
電気科の代表としては、「電流イライラ棒」の製作を行った「 シーケンス制御 」班 が発表しました。
学年全体に流れるリモート発表で緊張もあったかと思いますが、堂々と自分達の成果を発表できていました。
1年間を振り返ると、「もっとこうしておけば良かった・・・」と思うことがあるかも知れません。良かったことも悪かったことも含めて、今回経験した、学んだ、気付いたことが、次の場所で少しでも活かせたらいいなと思います。
5人というほかの班よりもちょっと少ない人数でしたが、冬休みも利用しての作品完成、電気科の発表会、そして今回の全体発表会、本当にお疲れ様でした。
2/1からの自由登校、これから先の人生のなかでも、これだけの長い自分の時間が取れることはなかなかないでしょう。有意義に過ごしてください。
電気科内の課題研究発表会の様子は、この下の電気科の日誌
「 【電気科】課題研究発表会を実施しました 」でご覧になれます。
1月21日(木)、午後の三限を使って3年生の「電気科 課題研究発表会」を行いました。
これは、3年生が1年間、テーマごとの6つの班に分かれて取り組んだ内容を、3年生、2年生の前で発表するものです。
今年はコロナ対策として、3年生は椅子を離して座り、来年取り組む2年生は会場とオンラインで繋いだ教室で、6テーマ全てを聞いてもらいました。
3年生はクラスメイトの前で発表。 2年生は教室で、リモート見
学。
1)シーケンス制御 班
「シーケンス制御」とは、あらかじめ決められた順序で制御の各段階を順番に進めていく制御です。工場では一般的なものなのですが、実は家にある「洗濯機」などの家電製品にも使われているという、身近なところに満ち溢れている制御です。
今年作った作品は、制御装置を使った「 電流イライラ棒 」です。
これは、金属で作ったコースに電極棒を入れて、その電極棒をコースやコース内の障害物に当たらないようにゴール地点まで持ち運ぶゲームです。コースは、電気工事実習で発生した「銅線」を廃物利用、電極棒は塩ビパイプで作りました。
TV版では電極棒がコースや障害物に触れてしまったり、制限時間内にゴールできなかった場合は電極棒の先に取り付けられた火薬が爆発してゲームオーバーになったりしていましたが、この作品では、電極棒に内蔵した振動モータが振動、持っている人の手に”ビリビリ”と振動が伝わります。
校長先生も、挑戦!
一回目でコース半ばまで到達さ
れ、大きな拍手が起こりまし
た。
「 シーケンス制御 」班の6名は、1月29日(金)に行われる「課題研究全体発表会」にも電気科の代表として参加し、3年生全員の前で発表してくれる予定です。
2)電気自動車の製作 班
皆さんの周りにも電気自動車が走っていませんか?
今年の3年生は、実際に自分たちを乗せて走ることのできる「 電気自動車 」の製作に挑戦しました。
自分たちの手で実際にモータのコイルを巻いて、合板を切って、穴をあけて、毎回木くずにまみれながら、取り組みました。タイヤやブレーキなど、簡単に作ることのできない部品は市販のものを使う等の工夫も行いました。
完成したモータで車輪を回すことはできましたが、歯車と車軸がスリップしてしまい、実際に走らせることはできませんでした。
これを来年引き継いでくれるであろう現2年生が改善、是非とも走らせて欲しいです。
3)テクノボランティア(電気工事) 班
テクノボランティアの一つです。こちらは昨年(2年生の時に)「第二種電気工事士」の免状を取得したメンバーにより編成されています。
このようなところでもコロナの影響は大きく、残念ながら今年はコンセントの増設など簡単な電気工事をさせていただく機会はありませんでした。
そこでもう一つのテクノボランティア(ボランティア班)と一緒に近隣に出掛けて、お部屋のエアコンフィルターや照明のお掃除などをさせていただきました。
年配の方のお住まいでは、手の届かないところも多く、若い力を喜んでいただきました。
4)競技用ロボットの製作 班
10月27日(日)に、「大分県別府市 別府ビーコンプラザ 」で行われる予定であった「第28回全国高等学校ロボット競技大会 大分県大会」への出場を目指して、ロボットを製作してきました。残念ながら、こちらの大会もコロナの影響で中止鵜になってしまいました。
生徒はロボットを動かすことを目指して、夏休みに出てきたり、放課後に残ったりして、人が操縦する「リモコン型」と、プログラムによって自分自身で動いていく「自立型」、二種類のロボットを製作しました。
発表の中では、実際のロボットによるCDの吸着などのデモンストレーションもあり、会場を沸かしていました。
5)LEDを用いた電子工作 班
LEDを使って、実用できる役に立つものを製作しました。
ここ数年は、バスケットボールの試合で使用する「ボールポゼション表示」と警告音を鳴らす「ホーン」の機能を一体化した機器を製作しています。
ここ数年毎年改良を加えていますが、今年はLEDの光をプラ板に投影することでLEDの個数を少なくして配線を楽にするとともに、「矢印」を見やすくする等、使い勝手を考えた細かな改良を加えたものの製作を行いました。
こちらは、実際に西部地区のバスケットボールの試合で使っていただき、好評でした。
6)テクノボランティア(ボランティア) 班
学校内の清掃、近隣住宅の清掃等、様々なことをやってきた、もう一つのテクノボランティア班です。
毎回、終わった後の「ありがとう」の言葉に励まされ、一年間汗を流しながら頑張ることができました。
3年生一人一人が、成果(できたこと)の報告だけでなく、「苦労したこと」、「注意しないといけないこと」、「思ってもみないことが起きる」、「これは今年できなかったので、来年ぜひ改良して」、など多くのメッセージをモニターを通してではありますが、来年取り組むことになる2年生に向けてくれました。
この一年を通しての、「悩んだ」こと、「苦しんだ」こと、「考えた」こと、そしてたどり着いたどうしたら「解決」できるのか、積み重ねた様々な経験がこれから社会にでていく彼らの未来に、少しでも役立つことを祈ります。