電気科

目標
 
 現代社会において、「電気」の担う役割は多く、幅広い分野で、電気の技術者が必要とされています。どんな仕事でも、製品を作ったり、モノを動かしたりする時でも、電気の知識や技術を使うからです。
 
 「強電」から「弱電」まで電気・電子に関わる基礎的な知識・技術を中心に、コンピュータ、機械制御の分野まで幅広く学習し、実践的な技術を身につけた人材の育成を図ります。
 
 
学習内容
  1. 強電分野:現在の社会に必要不可欠は、電気エネルギーについて、電気の発生から電気の受け渡し、電力の利用などの関連技術を総合的に学習します。
  2. 弱電分野:コンピュータ利用技術やメディアリテラシーの取得と、計測及び制御等の実践的な技術について学習します。

掲示板

資格取得(2級電気工事施工管理技術検定)

2018年2月1日 13時21分 [電気科]
 一般住宅等100ボルト、200ボルトという低い電圧を扱う電気工事は「第二種電気工事士」の資格がなければできません。
 またビルや工場など、6、600ボルト、場合によってはそれ以上の高い電圧で電気を一括仕入れして、施設ごとの「電気室」で用途に適した電圧に変えてから必要な場所に配って利用しているような事業場等の、電気工事には「第一種電気工事士」の資格がなければできません。
 この「電気工事施工管理技師」という資格は、施工(設計図等に基づいて工事の計画を立てて、工事を行う)をするとき、早く、良い工事が、安全にできるように、「工程」の管理、「品質」の管理、「安全」の管理などを行う仕事です。
 建物には必ずと言っていいほど電気工事が必要ですが、電気工事をするためには、ある程度建物ができあがっていないと始められません。電気工事を実際に行う「電気工事士」と管理を行う「電気工事施工管理技師」が協力して進めていかないと、良い工事にはなりません。

 令和  5年度 2名 合格(全員合格)
 令和  4年度 2名 合格(全員合格)
 令和  3年度 3名 合格
 令和  2年度 4名 合格 (全員合格)

 令和  元年度 1名 合格 (全員合格)
 平成30年度 2名 合格 (全員合格) 
   29年度 1名 合格 (全員合格)

 この後、必要な仕事の経験を積んでから「二次試験(令和2年度までは実技試験)」に合格すると、「2級電気工事施工管理技師」の資格が取得できます。
(更新:2024年2月9日 11時28分)
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資格取得(2級電気工事施工管理技術検定)
2018-02-01 [電気科]
 一般住宅等100ボルト、200ボルトという低い電圧を扱う電気工事は「第二種電気工事士」の資格がなければできません。
 またビルや工場など、6、600ボルト、場合によってはそれ以上の高い電圧で電気を一括仕入れして、施設ごとの「電気室」で用途に適した電圧に変えてから必要な場所に配って利用しているような事業場等の、電気工事には「第一種電気工事士」の資格がなければできません。
 この「電気工事施工管理技師」という資格は、施工(設計図等に基づいて工事の計画を立てて、工事を行う)をするとき、早く、良い工事が、安全にできるように、「工程」の管理、「品質」の管理、「安全」の管理などを行う仕事です。
 建物には必ずと言っていいほど電気工事が必要ですが、電気工事をするためには、ある程度建物ができあがっていないと始められません。電気工事を実際に行う「電気工事士」と管理を行う「電気工事施工管理技師」が協力して進めていかないと、良い工事にはなりません。

 令和  5年度 2名 合格(全員合格)
 令和  4年度 2名 合格(全員合格)
 令和  3年度 3名 合格
 令和  2年度 4名 合格 (全員合格)

 令和  元年度 1名 合格 (全員合格)
 平成30年度 2名 合格 (全員合格) 
   29年度 1名 合格 (全員合格)

 この後、必要な仕事の経験を積んでから「二次試験(令和2年度までは実技試験)」に合格すると、「2級電気工事施工管理技師」の資格が取得できます。

日誌

【電気科】第一種電気工事士 2021年度結果

2022年1月28日 11時01分

 本校では、例年6,7月の第二種電気工事士を受験して気持ちが熱いままの2年生の受験が多い「第一種電気工事士」ですが、本年度の受験生はほとんど3年生でした。(昨年度はコロナ禍のため第二種電気工事士の試験が10月、12月だけになってしまったため、2年生で第一種電気工事士を受験した生徒はありませんでした。)

 去る12月5日に技能試験が行われ、1月14日(金)ウェブ上での合格発表があり、先日合格者全員に合格証が届きました。
 本年度は3年生7名2年生1名の計8名が合格しました。
 
  

  本年度合格した3年生の多くは、電気工事系の企業への就職が内定しています。
 これまでの経験を活かして、就職後も新たな挑戦を続けていって欲しいものです。

 これまでの合格者数は、「 
資格取得(第1種電気工事士) 
  https://www.torikyo.ed.jp/yonagoko-h/index.php?key=bb3cemyfz-39#_39
をご覧ください。

令和3年度 電気工事業界理解促進交流研修会

2022年1月7日 11時35分

 令和3年12月15日(水)、鳥取県電気工事業工業組合様より19名の方にお越しいただき、本校で「令和3年度 電気工事業界理解促進交流研修会」が行われました。本校からは、電気科2年生28名がお話を伺いました。

 DVDで最新の電気工事技術をご紹介いただいた後、12月19日(日)に行われる「第二種電気工事士技能試験」の課題の施工、意見交換と盛りだくさんの内容でした。

(1)最初に同じ高校生が現場の見学をしている様子をDVDで見せていただきました。
  

(2)次の日曜日に行われる、第二種電気工事士・技能試験の課題に取り組みました。結線をするために、まず複線結線図(回路図)を書きました。分からないところは教えていただきながら、行いました。
  

(3)複線結線図が書けたら、いよいよ施工(結線)です。
  
 
(4)施工(結線)後は、確認をしてから実際に電気を流して電球を点けててみました。自分で配線した物の灯りが点くと、うれしいものです。
 
   
(5)作業体験をさせていただいた後、意見交換会をおこないました。
 最初に生徒全員に、電気工事業界に対するイメージが質問され、それぞれの質問に対し、お越しいただいた組合員の皆様から
 生徒からは「電気工事のやりがい」、「仕事でつらかったこと」、「仕事でよかったこと」などいろいろな質問に対して、経験を交えたお話をいただきました。
 

(7)最後に、協会の皆さんとの記念撮影です。
 

 この日お話を伺った生徒の中から、数年後にご一緒にお仕事をさせていただく生徒も現れるのではないかと思います。

 鳥取県電気工事業工業組合の皆様、本当にお世話になりました。 
 今後とも、よろしくお願いします。

第二種電気工事士 技能試験に向けて補習中

2021年12月6日 17時23分

 「第2種電気工事士」は、  一般住宅や小規模な店舗、事業所などの比較的低い電圧の電気工事が出来る資格です。比較的低いとは言っても「100ボルト」以上電圧ですので、感電の危険性はあります。そのため、この資格がないと住宅の電気工事はできません免状をもらうためには、「筆記試験」と「実技試験」両方に合格する必要があります。
 米工電気科に入学したら、ぜひ取得して欲しい資格です。

 本校では例年6,7月に行われる上期試験を2年生を中心に受験するのですが、部活動の試合と重なってしまった生徒などが、10,12月に行われる下期試験を受験します。

 10月3日(日)に行われた筆記試験の結果が11月4日(月)にWEB上で発表され、それぞれの手に技能試験の受験票が届きました。

 本校は昨週が二学期の考査中でしたので、その間補習を中断して勉強に集中してもらいました。考査も終わり、改めて技能試験に向けての補習も再開です。

  

  

 12月19日の試験まで、残り2週間を切りました。
 あと少し、最後まであきらめずに頑張れ!!

第一種電気工事 技能試験に向けて補習中

2021年11月29日 15時32分

 一般家庭の100ボルトという電圧に対し、ビルや工場では6、600ボルト、場合によってはそれ以上の高い電圧で電気を一括仕入れしています。
 このような場所ではその高い電圧の電気をそのまま使うのではなく、施設ごとの「電気室」で用途に適した電圧に変えてから、必要な場所に配って利用しています。

 「第一種電気工事士」はこのように電気事業者から高い電圧で供給してもらう事業場等の、電気工事をするために必要な資格です。
 免状を取得するためには、「筆記試験」と「技能試験」の両方に合格したあと、企業での実務経験を積むことが必要です。

 本校では例年、6,7月の第二種電気工事士を受験して気持ちが熱いままの2年生の受験が多い第一種電気工事士ですが、昨年度はコロナ禍のため第二種電気工事士の試験が10月、12月だけになってしまい、2年生の受験者はありませんでした。
 その分、3年生になった今年は例年よりも多くの生徒が筆記試験を受験しました。中には、「電験3種」や「2級電気工事施工管理技術検定」と並行して受験する生徒もあります。

  
 

 10月3日(日)に行われた筆記試験の結果が11月4日(月)にWEB上で発表され、それぞれの手に技能試験の受験票が届きました。

 本校は今週期末考査中ですが、受験する生徒たちは残って施工の補習を行ってから帰宅、勉強をしています。
 試験まで、残り2週間を切りました。あと少し、頑張れ!!

2級電気工事施工管理技術検定 補習中

2021年11月10日 12時15分

 11月14日(日)に、標記試験が行われます。

 この「電気工事施工管理技師という資格は、施工(設計図等に基づいて工事の計画を立てて、工事を行う)をするとき、早く、良い工事が、安全にできるように、「工程」の管理、「品質」の管理、「安全」の管理などを行う仕事です。
 
建物には必ずと言っていいほど電気工事が必要ですが、電気工事はある程度建物ができあがってからでないと始められません。実際に電気工事を行う「電気工事士」と、管理を行う「電気工事施工管理技師」が協力して進めていかないと、良い工事にはなりません。

 本校でもしばらく受験する生徒がいなかったのですが、平成29年度より受験を再開し、毎年数名が合格して卒業しています。

 高校生が受験できるのは2種類ある試験のうちの「第一次検定」のみです。本年度この試験を受験する3年生は、昨年度コロナ禍の影響で第2種電気工事の上期試験が中止になり、下期試験で受験しました。本年度ほぼ同時期に行われる「第1種電気工事士」試験と並行して勉強してきましたので、電気、品質管理、土木、建築と広い範囲の勉強でかなりしんどかったと思いますが、あと少しです。

 この後、必要な仕事の経験を積んでから「第二次検定」に合格すると、「2級電気工事施工管理技師」の資格が取得できます。

【電気科】各種表彰(R・02年度)

2021年3月3日 09時45分

 卒業式を週明けに控えた2月26日、卒業生への各種表彰式が体育館で行われました。
 
 
 米子商工会議所優秀学生表彰
 全国工業高等学校長協会生徒表彰
 鳥取県産業教育振興会長表彰

 電気・情報関連学科表彰

  
 各団体から、それぞれ1名が表彰されました。
 
 ジュニアマイスター顕彰
      (公益社団法人全国工業高等学校長協会)
 社会が求める専門的な資格・知識をもつ生徒の輩出を目的として、社会、大学、企業に向けた工業高校の評価向上を目指して設立されたものです。
 将来の仕事や学業に必要と考えられる「国家職業資格」や各種「検定」の取得実績、各種「コンテスト」の入賞実績を、「全国工業高等学校長協会」が認定してポイント化、生徒が在学中に取得したものに対して得られたポイントの合計によって『ジュニアマイスターブロンズ』ジュニアマイスターシルバー』、『ジュニアマイスターゴールド』、『ジュニアマイスター特別表彰』の称号が贈られます。
  ジュニアマイスター ゴールド 4名
  ジュニアマイスター シルバー 2名
  ジュニアマイスター ブロンズ 6名

  
  計12名が、「認定証」をいただきました。
   
 ジュニアマイスター ゴールド  ジュニアマイスター シルバー
 
 ジュニアマイスター ブロンズ    
 
 鳥取県職業教育技術顕彰 (鳥取県)
 鳥取県立高校在籍の生徒の、「職業資格取得の奨励」、「技術・技能の習熟」、「目的意識向上」、「学校生活での活力維持」、「職業教育振興」などを目的として制定されている鳥取県独自の顕彰制度です。取得した資格の難易度により、1種目、または2種目で顕彰されます。
 毎年電気科の生徒は、「第二種電気工事士」と「危険物取扱者 乙種第4類」の2種目取得で顕彰されることが多い。しかし本年度は、難関の「第3種電気主任技術者」取得者や、「第二種電気工事士」と「2級電気工事施工管理技術検定」の2種目取得者などバラエティに富んだ顕彰がみられました。いろいろな頑張り方があるということです。
 
   本年度顕彰者  7名
 
 このような彰状をいただきました。
 
     職業教育技術顕彰

 新型コロナウイルス感染症対応のため、卒業式には1、2年生の同席がありませんでしたが、よく晴れた3月1日、3年生は本校を卒業しました。
 4月からはそれぞれの就職先、進学先での新しい生活が始まることになります。
 3年間鍛えた身体と強い心、研いた技術と技能を持って、新しい生活に挑んでほしいものです。

【電気科】加茂中学校に出前授業に伺いました

2021年2月17日 10時00分

 去る2月15日(月)、加茂中学校に、母校(加茂中学校)の卒業生である3年生3名と教員2名で伺い、2年生の3クラスで2020年度の出前授業を行いました。


 今回のお題は、「モータをつくって回す
 生徒さんには、「単3電池」と「ネオジム磁石」、そして「銅線」を使ってのモータ作りに挑戦してもらいました。銅線は、本校の生徒が実習や電気工事士試験の実技補習等で使用した後の被覆線の被覆を剥いたものです。直径1.6mmですので、シャープペンシルの芯の太さの約3倍の太さ、実際に住宅の電気配線に使われているものと同じものです。

    
 どうして回るのか簡単な説明を聞いてもらい、実際の見本が回っていることも見てもらいました。

 説明を聞いた後製作に入りましたが、コツをつかむのが早く、「えっ、もう回ったの?」と驚かされる人や、回るけれども勢いが良すぎてすぐに電池から銅線が落ちてしまう人、長時間高速で回り続けるモータを作って周りから歓声が上がる人、一つ回ったので芸術的な作品に取り掛かる人、みんなが試行錯誤、工夫をしながら、いろいろなモータが出来上がりました。

    
  銅線を曲げるのは、結構難しかった    電池に乗せるときには、そ~っと。
 ようです。                   緊張の一瞬です。
    
  変わった形ですが、基本を押さえて   高速回転しても、外れない工夫も
 いれば回ります!             素晴らしいです。

 
  ゆっくりでも、回りつづけます。

 
  スケート選手を思わせるかのような、スピードと芸術性を持った作品でした。

 「一回、回ったからもういいや」、ではなく、どうしたらもっと速く回るかや、長い時間回れるか、いろいろなところで、時間いっぱいまで、友達と相談しながら様々な工夫をする姿が見られました。

 理科の授業では、ちょうど「フレミングの左手の法則」を学習された後だったそうで、興味津々取り組んでもらったようです。よい復習にも、なったでしょうか?

 加茂中学校さんでの出前授業は今回が初めてでしたが、これを機会に「工業」に、できれば「電気」に興味を持って欲しいな、と思った一日でした。

【電気科】東山中学校に出前授業に伺いました

2021年2月8日 16時44分

 去る2月1日(月)、東山中学校に、母校(東山中学校)の卒業生である3年生3名と教員2名がお伺いし、2年生の4クラスで2020年度の出前授業を行いました。

 毎年テーマを変えながら
この時期にお伺いしていますが、今年のお題は、「モータ」を「作って」、「回す」。
 
 生徒さんには、
「単3電池」と「ネオジム磁石」、そして「銅線」を使ってのモータ作りに挑戦してもらいました。銅線は、本校の生徒が実習や電気工事士試験の実技補習等で使用したあとの被覆線の被覆を剥いたものですので、実際に住宅の電気配線に使われているものと同じものです。

 説明を聞いた後製作に入りましたが、コツをつかんでアッという間にモータが回った人や、回るんだけれども銅線が落っこちてしまって長く回らない人、長時間高速で回り続けるモータを作った人、アートの要素が入ったモータを作った人、みんなが試行錯誤、工夫をしながら、いろいろなモータが出来上がりました。

 「回ったからそれでおしまい」、ではなくてもっと速く、もっと長い時間回るモータをと、時間いっぱいまでいろいろな工夫をする姿が、いろいろなところで見られました。
   
  説明を聞いてから始めます       初めて(?)のペンチの扱いは難しそうです
   
  絶妙のバランスで回転していました   アート要素の強い作品でした
 
  
  回転の速いモータ、ゆっくりのモータ、様々な作品ができました。 

 今年はコロナの影響もあり、教員も先輩生徒も、あまり近くでのお話はできませんでしたが、友達と相談したりしながら、
全ての生徒さんが授業時間内でモータを回すことができたのではなかったでしょうか。

 今の暮らしに無くてはならない「電気」。今回は、そんな「電気」を使った身近な機械・装置の一つである「モータ」を作ってもらいました。
 今回の出前授業が、「電気」について考えてもらえる機会になればと思いながら、帰路につきました。

【電気科】課題研究全体発表会が行われました

2021年1月29日 18時11分

 3年生の自由登校開始直前の1月29日(金)、本校会議室にて、学校関係者評価委員、学校評議員、地域委員の方々に来賓としてお越しいただき、「課題研究全体発表会」が行われました。

 先日、本校の5つの科(機械科、電気科、情報電子科、環境エネルギー科、建設科)でそれぞれ科内の発表会を行いましたが、この日はそれぞれの科の代表1グループずつが発表しました。


 コロナの影響下で行われた今回の発表会も、生徒にもなじみの深くなったリモート発表会です。代表グループのみが会議室に集まり、ほかの3年生は、各教室で見ることになりました。

 電気科の代表としては、「電流イライラ棒」の製作を行った「 シーケンス制御  が発表しました。
  
   

 学年全体に流れるリモート発表で緊張もあったかと思いますが、堂々と自分達の成果を発表できていました。
 1年間を振り返ると、「もっとこうしておけば良かった・・・」と思うことがあるかも知れません。良かったことも悪かったことも含めて、今回経験した、学んだ、気付いたことが、次の場所で少しでも活かせたらいいなと思います。
 5人というほかの班よりもちょっと少ない人数でしたが、冬休みも利用しての作品完成、電気科の発表会、そして今回の全体発表会、本当にお疲れ様でした。

 2/1からの自由登校、これから先の人生のなかでも、これだけの長い自分の時間が取れることはなかなかないでしょう。有意義に過ごしてください。

 電気科内の課題研究発表会の様子は、この下の電気科の日誌
「 【電気科】課題研究発表会を実施しました 」でご覧になれます。

【電気科】課題研究発表会を実施しました

2021年1月26日 10時34分

 1月21日(木)、午後の三限を使って3年生の「電気科 課題研究発表会」を行いました。
 これは、3年生が1年間、テーマごとの6つの班に分かれて取り組んだ内容を、3年生、2年生の前で発表するものです。
 今年はコロナ対策として、3年生は椅子を離して座り、来年取り組む2年生は会場とオンラインで繋いだ教室で、6テーマ全てを聞いてもらいました。

  
 3年生はクラスメイトの前で発表。 2年生は教室で、リモート見
                                                                 学。

1)シーケンス制御 班
 「シーケンス制御」とは、あらかじめ決められた順序で制御の各段階を順番に進めていく制御です。工場では一般的なものなのですが、実は家にある「洗濯機」などの家電製品にも使われているという、身近なところに満ち溢れている制御です。
 今年作った作品は、制御装置を使った「 電流イライラ棒 」です。
 これは、金属で作ったコースに電極棒を入れて、その電極棒をコースやコース内の障害物に当たらないようにゴール地点まで持ち運ぶゲームです。コースは、電気工事実習で発生した「銅線」を廃物利用、電極棒は塩ビパイプで作りました。
 TV版では電極棒がコースや障害物に触れてしまったり、制限時間内にゴールできなかった場合は電極棒の先に取り付けられた火薬が爆発してゲームオーバーになったりしていましたが、この作品では、電極棒に内蔵した振動モータが振動、持っている人の手に”ビリビリ”と振動が伝わります。

  
  
  
  
                  校長先生も、挑戦!
                  一回目でコース半ばまで到達さ
                  れ、大きな拍手が起こりまし
                                                                 た。

「 シーケンス制御 」班の6名は、1月29日(金)に行われる「課題研究全体発表会」にも電気科の代表として参加し、3年生全員の前で発表してくれる予定です。
    
2)電気自動車の製作 班
 皆さんの周りにも電気自動車が走っていませんか?
 今年の3年生は、実際に自分たちを乗せて走ることのできる「 電気自動車 」の製作に挑戦しました。
 自分たちの手で実際にモータのコイルを巻いて、合板を切って、穴をあけて、毎回木くずにまみれながら、取り組みました。タイヤやブレーキなど、簡単に作ることのできない部品は市販のものを使う等の工夫も行いました。

 
  
  
 
   
 完成したモータで車輪を回すことはできましたが、歯車と車軸がスリップしてしまい、実際に走らせることはできませんでした。
 これを来年引き継いでくれるであろう現2年生が改善、是非とも走らせて欲しいです。

3)テクノボランティア(電気工事) 班
 テクノボランティアの一つです。こちらは昨年(2年生の時に)「第二種電気工事士」の免状を取得したメンバーにより編成されています。
  
 このようなところでもコロナの影響は大きく、残念ながら今年はコンセントの増設など簡単な電気工事をさせていただく機会はありませんでした。  
 そこでもう一つのテクノボランティア(ボランティア班)と一緒に近隣に出掛けて、お部屋のエアコンフィルターや照明のお掃除などをさせていただきました。

  
  
 年配の方のお住まいでは、手の届かないところも多く、若い力を喜んでいただきました。

4)競技用ロボットの製作 班
 10月27日(日)に、「大分県別府市 別府ビーコンプラザ 」で行われる予定であった「第28回全国高等学校ロボット競技大会 大分県大会」への出場を目指して、ロボットを製作してきました。残念ながら、こちらの大会もコロナの影響で中止鵜になってしまいました。
 生徒はロボットを動かすことを目指して、夏休みに出てきたり、放課後に残ったりして、人が操縦する「リモコン型」と、プログラムによって自分自身で動いていく「自立型」、二種類のロボットを製作しました。

  
 

 発表の中では、実際のロボットによるCDの吸着などのデモンストレーションもあり、会場を沸かしていました。

5)LEDを用いた電子工作 班
 LEDを使って、実用できる役に立つものを製作しました。
 ここ数年は、バスケットボールの試合で使用する「ボールポゼション表示」と警告音を鳴らす「ホーン」の機能を一体化した機器を製作しています。
 ここ数年毎年改良を加えていますが、今年はLEDの光をプラ板に投影することでLEDの個数を少なくして配線を楽にするとともに、「矢印」を見やすくする等、使い勝手を考えた細かな改良を加えたものの製作を行いました。
  
  
  
 
 こちらは、実際に西部地区のバスケットボールの試合で使っていただき、好評でした。

6)テクノボランティア(ボランティア) 班
 学校内の清掃、近隣住宅の清掃等、様々なことをやってきた、もう一つのテクノボランティア班です。

  
  

 毎回、終わった後の「ありがとう」の言葉に励まされ、一年間汗を流しながら頑張ることができました。


 3年生一人一人が、成果(できたこと)の報告だけでなく、「苦労したこと」、「注意しないといけないこと」、「思ってもみないことが起きる」、「これは今年できなかったので、来年ぜひ改良して」、など多くのメッセージをモニターを通してではありますが、来年取り組むことになる2年生に向けてくれました。

 この一年を通しての、「悩んだ」こと、「苦しんだ」こと、「考えた」こと、そしてたどり着いたどうしたら「解決」できるのか、積み重ねた様々な経験がこれから社会にでていく彼らの未来に、少しでも役立つことを祈ります。