「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

ほめること・叱ること

2020年5月28日 15時12分

ほめること・叱ること
校長 田中 靖

 新型コロナウイルス感染症対策を最大限講じながらも通常通り学校を開くことができるのは、保護者や地域の皆様のご理解とご協力によるものだと感謝申し上げます。まだまだ新型コロナウイルスの影響で、予断を許さない状況ではありますが、これからも子供たちの健康を第一に考え、緊張感を持って教育活動を続けて行きたいと思いますので、引き続きご理解とご協力をお願いします。
 教職員と子供たちとのやり取りを見ていると、「いいねぇ」「がんばれ」「もう少し」「できる、できる」「すごい、すごい」「よくがんばっとるなぁ」「たいしたもんだ」という言葉をよく耳にします。
 ある教育書(東井義雄著作集〈別巻1〉)に「親や先生方のポケットにいつも入れておかなくてはいけない言葉がある。それは『さすが!』という言葉です。」と述べられていました。
 さらに「子供は、どの子も自分を認めてもらおうと信号を送っている。その信号に応え、芽を伸ばすためには、褒めるだけでなく、喜ぶことであり、叱るのではなく、悲しむことである。体中で喜び、体中で悲しみを表現するとき、子供は喜びの方に伸びる。」と述べています。
 よく、ほめ方についてのハウツー本を見かけます。また、「子育てのポイントは『叱る』代わりに『ほめる』こと」だと述べる教育評論家もいます。ほめることはテクニックでは無いと思います。また、誰でも叱られるよりほめられる方がうれしいに決まっています。だからといって叱らないのがいいと言うことにはならないと思います。
 そして、福地満(元埼玉県公立学校長)は、「ほめる時も叱る時も、大人の本気を子供に伝えることで、そのためには、私たち大人の心のあり方、価値観が問われている。」と述べています。
 今後も、本校教職員が一丸となり、子供たちと本気で向かい合い、「一生懸命がんばるかっこいい子供たち」がもっともっと増えるよう、取り組んでいきたいと思います。