「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

感謝の気持ちを伝えることの大切さ

2020年6月30日 15時18分

感謝の気持ちを伝えることの大切さ
校長 田中 靖


 皆様のお宅では、マスクは足りているでしょうか。日本がコロナ禍に見舞われて、4ヶ月。長く品薄状態だったマスクも「簡単に買えるようになった」との声が聞こえるようになり、マスク不足や自作マスクの為の生地不足も解消されたように思います。また、高騰していた価格も値下がりの動きが見られ始めたように思います。
 しかし、子供用の小さめのマスクはどうでしょうか。店頭に並んでいるのはほとんど「ふつうサイズ」ばかりで、小さめのマスクは、まだまだ手に入りにくいようです。
 こういう状況の中、有限会社ふかた様や八頭町から障がい者就労施設作製の小さめマスクをいただきました。
子供たちは、マスクを作ってくださった会社や作業所の皆さんに、感謝の気持ちを伝えるために、お礼のメッセージを綴ったカードを作ってくれました。それぞれの所にこのカードを持っていくと、大変喜んでいただき、「みんながよく見えるところに貼っておきます。」と言ってくださいました。
 私たちは、感謝の気持ちを表す場面は、このような特別な場合だけではありません。普段の生活の中にたくさんあります。家庭では子供が家族に、また、親が子供に、学校でも友達や先生に何かをしてもらったりします。もちろん地域からでも色々なことをしていただいています。そのような時には、その感謝の気持ちをお互いに素直な言葉で伝え合っていきたいものです。
 では、感謝の気持ちを相手に伝える時に必要なことは何でしょうか。それは、ほんの少しの勇気だと思います。この勇気は、大人も子供も同じです。そして、もし、親子で日頃伝えることができていない「ありがとう」があることに気づいたなら、この機会に親から子へ、子から親へご家庭で感謝の言葉を伝え合ってみてはいかがでしょうか。きっと、親子で幸せな気持ちになれるかと思います。
 私たちは、人から感謝された時、幸せな気持ちになります。しかし、幸せを感じるのは「感謝された側」だけではありません。「感謝した側」もまた幸せな気持ちになるところに、感謝の言葉を伝える大切な力があるように感じます。
 本校でも「明るく楽しくて、人と人がつながる学校」を目指しており、その一つとして、「『ありがとう』がこだまする学校」となるよう取り組んでいます。是非、私たちと一緒にご家庭でも取り組んでみてはいかがでしょうか。