「知っている」を「できる」に変える
2020年11月6日 13時07分
秋と冬の境目の季節になり、日に日に寒さが身にしみるようになってきました。学校では、11月15日の学習発表会に向けて、一生懸命練習をしています。
さて、先月28日の全校朝会では、子供たちに考えさせたいことの一つとして「『知っている』を『できる』に変えよう」という内容を全校児童に話しました。
「知っていること」と「できること」は違います。
子供たちに「廊下は歩くところだということを知っている人は手を挙げてください。」と問うと、全員が手を挙げました。しかし、「いつも廊下を歩いているか。」と問うと、ほとんど手が挙がりません。そこで、「廊下を歩いたことがあるか。」と問うと、全員手が挙がりました。さらに、「廊下を歩くことは難しくて努力のいることか。」と問うと、多くの児童が首を横に振りました。
その他にも、明るく元気な声で挨拶をすれば、気持ちがよいということも誰でも知っています。でも、できない時もあります。トイレのスリッパは次の人のためにきちんと揃えましょうということは誰でも知っています。でも、できない人も時々います。
このように、「知っている」けれど、みんなが「できる」とは限りません。良いことだと知っていることは、どんどん「できる」ようになって欲しいのです。そのためには、その良いことが当たり前にできるよう癖にすることだと話しました。癖にするには、毎日心がけて努力が必要です。
反対に良くないことだと知っていることは、はじめからしないで欲しいのです。してはいけないと知っていながら、やってしまうと、すぐに大きな後悔がついてくることになります。
いじめもそうです。いじめはダメだということはだれでも知っています。でも、いじめをしてしまう人があります。もちろん見て見ぬ振りをするのもいじめていることになります。
子供は、今まで様々なことを学んで、「知っている」ことがたくさんあります。その「知っていること」で止まるのではなく「できる」ように努力してほしいと思います。特に、誰もが、安心・安全に生活するための「知っている」ことは、すぐにでも「できる」ようにしてほしいと思います。
このことは、私たち大人も同様です。子供たちに胸を張れるよう、私たちも「知っている」を「できる」に変えるよう努力したいと思います。