「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

コロナ禍での人権問題

2021年2月4日 13時21分

コロナ禍での人権問題

校 長  田中 靖

 今、世界中の人々が共通して恐れていることの一つは、新型コロナウイルス感染症だと思います。そして、感染症患者やそのご家族、濃厚接触者、また、医療・福祉従事者の方々に対する偏見や差別は、絶対にあってはなりません。
 しかしながら、報道等によりますと、感染者やその濃厚接触者を特定してSNSなどで誹謗・中傷する悪質な書き込みや、職場内や教育現場で新型コロナウイルスへの感染を背景とした「いじめ」や「ハラスメント」などの差別が発生しているようです。
 私たちは、新型コロナウイルス感染症について、確かな情報から正しく恐れて、正しく対処しなければなりませんが、戦うべきは人ではなく、コロナです。恐れるべきはウイルスです。
 そして、人権を無視して、差別や偏見を広げては、コロナに勝てないと思います。
 そこで、先日(1月25日)の全校集会で、次の内容のことを子供たちに伝えました。

①「もし〇〇だったら」と想像力を働かせよう。
・もし、自分が新型コロナウイルスに感染したら・・・
・もし、自分の家族が、濃厚接触者だったら・・・
・もし、自分の家族が医療従事者だったら・・・

②感謝の気持ちを持とう。
・私たちの命を守るために最前線で仕事をされている方々に
・私たちの生活を守るために仕事をされている方々に

◎私たちの中に感染者が出ても、回復した後で安心して学校に戻ってこられる学校を、戻ってきたくなる学校をみんなで作っていこう!!


 コロナ禍に関わる問題だけでなく、私たちの周りには様々な人権問題があります。そこで学校でも人権教育を計画的に推進しています。ご家庭でも、人権意識を高めるよう、そして、いじめを生まないよう、言葉掛けや話し合いをしていただきますようお願いします。