「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

「好奇心」の大切さ

2021年8月30日 16時16分

「好奇心」の大切さ

校 長   中 尾 善 登

 

1学期がまもなく終わり、夏休みを迎えようとしています。保護者の皆様には、プール当番等、子供たちが休みを迎える準備をすでにいろいろとしていただいておりありがとうございます。また、先々週は、大雨による引き渡し下校にもご理解ご協力いただき、重ね重ねありがとうございました。

さて話題は変わりますが、人類が他の生物より進化し発達し文明を築いたのは、「脳」のおかげだといわれています。でも「脳」をもった生物は、人類以外にもいるのですが、決定的な違いはというと、人類がもっている「好奇心」だということを聞いたことがあります。興味を抱いた事物、事象に対し、より深く追究し解明し便利で豊かな生活や社会を創造してきた人類の「好奇心」こそが人類発展の礎だそうです。

どちらかというと発想の柔軟な人であったり、脳がまだ発達途上の子供であったり、「なぜ」「どうして」と次なる疑問を抱きやすかったりする人の方が「好奇心」をもっていることは容易に理解いただけると思います。

そして、昨今、様々な場面でAI(人工知能)を活用した最先端技術を活用した事柄を耳にすることが増えましたが、このAIには、たくさんのデータを瞬時に覚えさせ、判断したり予測したりすることは容易でも、「好奇心」を持たせることはかなり難しいのだそうです。それほど人間の持つ「好奇心」は、貴重で大切な今後のさらなる人類の発展には欠かすことができないもののようです。

なぜこのような「好奇心」の話題を出すかというと、長期の夏休みこそがまさに子供たちの「好奇心」を育む絶好の機会だからです。興味を持ったことや考えてみたいことを深く調べてみる、試してみる、書いてみるといった自由研究や、作文。思いきり表現したり製作したりする絵画や工作、自分の世界を幅広く広げる読書といったことにじっくり取り組める時間が豊富に確保できるからです。存分に時間を使って「好奇心」をどんどん掘り下げてみてください。八頭町の学校の夏休みは、41日間という長さです。夏休みを有意義に過ごし、2学期からは深まり磨きがかかった「好奇心」によって、「なぜ」「どうして」から始まる学習態度となり、学ぶ意欲が向上し主体的な学びに結びついてくることと思います。

8月6日の登校日、そして8月30日の2学期始業式、また、元気な顔を見せてください。