「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

飛翔

2022年3月24日 09時53分

飛翔!!輝く未来へ   校 長  中 尾 善 登

学校の桜のつぼみが日に日に膨らみを増しており、確実に春の足音の響きが近づいています。3月18日(金)、52名の卒業生が郡家西小学校を巣立っていきました。今年の卒業生は、本校が創立40周年記念事業を展開する年に最上級生として学校全体をリードし、41年目の大きな前進につながる活躍を見せてくれました。コロナが収まりきらない状況の中で、可能な行事や活動のチャンスを最大限生かし、全校に呼びかけ、つながりを大切にし、みんなが楽しく学校生活を送れるためのアイデアを6年生みんなで考えて取り組んでくれました。郡家西小学校の人数の多さを生かし、郡家西だからこそできる委員会活動、児童会活動としてくれました。卒業生の功績は、本当に大きかったと思います。

今年コロナにより修学旅行は、県内となりました。スキー教室も実施できませんでした。学習活動も、特に音楽や体育、家庭科で制約がある時期がありました。そんな中でも、めげずにがんばり続けた卒業生は、4月から中学生になっても、きっといろいろなことに全力で取り組み、自分の進路を考え、自己実現に向かって歩んで行ってくれることと思います。

さて、あとわずかで令和3年度が終了します。24日(木)には、修了式を迎え、全員のこの1年間の成長を確かめます。郡家西小学校の児童は、学習や運動など、全力で、みんなで力を合わせて取り組んでいます。来年度も自分たちで工夫し、明るく楽しい学校となるような活動を考えて、実行してくれることを期待したいと思います。

この1年間、教職員にとっては、本当に先が見通せない中、手探りでできるだけの教育活動を工夫しながら取り組んできました。しかしながら、予想以上の感染力を持つオミクロン株の前に、臨時休業、学級閉鎖を強いられました。クラスター施設にまでなってしまい、今現在もそうですが、学習での児童の意見交流、考えの練り上げの場面で必要な話し合い活動ですら制限しないといけない状況です。体育でのマスク着用、音楽の合唱指導、家庭科のミシンや調理など本当に最大限の注意を払っての授業を展開しないといけません。給食も未だに黙食が求められていますし、掃除すらできなくなってしまっています。しかしながら、教育を止めることはできません。本校の学校教育目標「心と体の強い子供の育成 ~明るく楽しくて、人と人がつながる学校~」をめざし、知・徳・体のバランスのとれた児童の成長をめざしています。特に本校では、昨年度より特別活動を研究テーマとし、どの子もそれぞれの学級の中で生かされる話し合い活動の充実に取り組んできました。学力向上にも、さまざまな検査結果を生かしながら対策を講じてきました。未だ不十分かもしれませんが、確実に成果が見られ始めています。また、一人一人に応じたより確かな成長を目指す個に応じた指導も求められます。重要なのは、子どもの個々の学力状況、性格や特性等、意欲等を考慮し、より力を伸ばしていくための適切な指導や支援を展開することです。教職員個々のよさや専門性を生かし「チーム郡家西小学校」としての教育実践を目指していくことだと思っています。しっかりと目標を明確にし、実践し、評価し、ふり返りまた次の指導へとつなげていくといった一連の活動が日々の授業の中や、生活の中で確実に積み上げられていくことが求められます。児童の成長が感じられた場面を逃さずに評価し、言葉をかけ、成長を認めていく、児童がお互いの成長を確かめ合え賞賛し合う、といった着実な日々の積み上げこそが成長に結びつく基盤であると考えます。来年度も、コロナの状況を見ながらではありますが、教職員一同一致団結し教育活動を進めて参ります。さっそく、4月の参観日は実施できないという決断をしましたが、学校では新たな体制で、確実にいいスタートができるよう最大限努力いたします。

ご家庭でも、この1年間のお子さんの成長を家族で話していただき、4月からの子供たちの主体性につながる意欲を育んでほしいと思います。

今年度、保護者の皆様、地域の皆様には、郡家西小学校教育をご理解いただき、お支えいただきましたことに厚くお礼申し上げます。卒業生の保護者の皆様、たいへんお世話になりました。在校生の保護者の皆様には、引き続き来年度もよろしくお願いいたします。