「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

コミュニケーションはあいさつから

2023年5月10日 12時15分

 新学期がスタートして約1か月が経ちました。身体測定を行った4月13日、全校児童330名全員が登校し、今年度初めての全校児童全員出席を本校職員で喜び合いました。近年、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、感染の疑いがある場合は出席停止としていた対応も大きく変わろうとしています。児童が学校に行きたい、行かないといけないと思う素直な気持ちをしっかりと受け止め、また、登校を行き渋る児童の気持ちにもしっかりと寄り添いながら、引き続き児童が安心して明るく元気よく通いたい学校経営に努めて参ります。

 さて、本校児童の自治的な活動の一つに、児童玄関で運営委員会が行っている「あいさつ運動」があります。毎朝、元気なあいさつの声が児童玄関いっぱいに広がっています。同じく私も、できる限り毎日全校児童が必ず通る階段の手前で児童を出迎えています。初めは恥ずかしそうにしていた児童もいましたが、あいさつを交わす中で少しずつ変化が出てきました。児童に合わせて少し膝を曲げて目を合わせるようにあいさつをすると、進んであいさつをする児童、目を合わせてあいさつする児童、元気な声であいさつをした後に話しかけてきてくれる児童など、あいさつを交わすことが少しずつコミュニケーションへと変化してきました。一人一人の児童と交わすあいさつの時間はほんの数秒ではありますが、どこか心が通じ合ったような心がほっこりとする朝の一時です。私ごとですが、先日、岡山県のとある田舎町を訪れた時、見ず知らずの私に地元の中学生が通りすがりにあいさつをしてくれました。学校ではあいさつの大切さを意識していた私でしたが、不覚にも中学生があいさつをしてくれるとは思わず油断していた自分自身を顧みたのと同時に、中学生のごく自然なあいさつに感心した次第です。本校はもちろん、あいさつの花が学校・地域・ご家庭の中でごく自然に大きくそして長く咲き続けることを願っています。

 ではここで、今年度の学校運営について特に意識していることをお話します。4月の学校だよりでも少し触れましたが、ただコロナ禍前に戻すのではなく、本校教育の特色ある取り組みの継続と継承を図りつつ、コロナ禍の中での経験と学びを活かして、よりよいものにして行きたいと考えています。当面の大きな取組みとしましては、5月20日の運動会に向けての取組みです。コロナ禍の中ではなかなか思うように活動できなかったなかよし(縦割り)班活動も始まり、先日はなかよし班ごとの顔合わせがありました。「めざす子供」の中の「少し高いめあてを持ち、一生懸命がんばる」とか「自分を高めようとする」「自分も人も大切にする」「自分を支えてくれる人に感謝する」といったあたりが運動会のねらいの一つです。

 最後にあいさつの話に戻りますが、「コミュニケーションはあいさつから」を意識して、児童同士、保護者同士、学校と家庭がしっかりとつながっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。