「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

♫もういくつ寝るとお正月~

2024年1月5日 18時33分

 12月17日、山陰地方各地は未明から降った雪でうっすらと雪化粧し、「初雪」を観測しました。平年に比べ12日、去年より3日遅い鳥取の初雪でしたが、いよいよ本格的な冬の寒さが到来しました。

 さて、年間で最も授業日数が多い2学期(82日間)が本日終了しました。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの感染拡大により、幾度か学級閉鎖をせざるを得ない状況がありましたが、何とか臨時休校にすることなく2学期を乗り切ることができました。

 振り返ってみますと、様々な学校行事がありました。地域ボランティアの協力を得て実施したマラソン大会は、さわやかな秋空の下、沿道には多くの応援の方々が駆けつけてくださいました。児童にとっては、かなり前から自分の目標を決めて取り組むことができた大会でした。同じく全校遠足も、たくさんのボランティアのみなさんに児童の安全を見守っていただき、無事終えることができました。初の試みである色別縦割りのなかよし班ごとの校区内ウォークラリーも大成功でした。悪天候の予報で延期にはなりましたが、予備日は晴天の中で実施することができました。「西スタ・デー~学びの発表会~」は、インフルエンザの流行により、6年生を中心に欠席児童が増え、練習や準備を重ねたにもかかわらず当日欠席となった児童がありました。発表会で活躍する児童の姿をうれしく思う一方、欠席児童のことを思うと残念な気持ちも残ります。6年生にとっては最後の学びの発表会であるということで、迷うことなくマーチングの特別公演実施を決定しました。保護者はもちろん、ご家族やご親族、学校関係者のみなさま等のご観覧により、6年生児童の雄姿を改めてたくさんの方々に披露することができました。

 その他にも様々な行事がありました。6年生はトップアスリート事業で元女子サッカー選手に出会い、JAXAオンライン学習では宇宙飛行士による授業に参加して、楽しさとともに人の生き方や考え方を学ぶことができました。1年生は、働く自動車の見学や乗車体験、青少年劇場では1.2年生が鳥の劇場による体験型の演劇鑑賞を行いました。4年生の安藤井手の見学を始め、どの学年も校外学習に出かけたり、地域の方をゲストティーチャーとしてお招きしたりして、「地域学習」や「ふるさとキャリア教育」で学びを深めることができました。本当にたくさんのことがあった2学期でしたが、子供たち個々が学びを通じて大きく成長したことを実感するとともに、弛まない本校教育の前進も実感した次第です。

 では、明日から1月8日まで14日間の冬休みとなります。子供たちには、学校が出した冬休み中の学習のみならず、年の瀬はお正月の準備や掃除等家族の一員としての役割をしっかりと実感させてください。また、年末年始の年中行事に参加する等して、家族、地域とのつながりを大切にしてみてください。夏休み同様、普段できないことに挑戦させる、あるいは親子で挑戦するのもよいでしょう。ちなみに私は、家族が揃う年越しに向けて、早速年越しそば作りに挑戦してみました。家族が喜ぶ姿を想像しながらそば打ちの手順に沿って作りましたが、出来上がった何とも不格好な?を見ると、年末は修行の日々になりそうです。大人でさえ充実感や満足感は大切なもので、ましてや子供にとっては誰かに役に立つ充実感や満足感はとても大切なものです。こうした自己肯定感の向上は、自分が家族・地域の一員であることを再確認させ帰属意識を実感することでもあり、お子さんがさらに成長を遂げる原動力になります。

 地域、保護者、学校関係者のみなさまには、本校教育にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。「♪もう7つ寝るとお正月」です。来年の干支は「辰」で、辰年は活力旺盛になって大きく成長し、形が整う年だと言われています。 

 どうぞよいお年をお迎えください。新年もよろしくお願いいたします。