「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

あいさつは自分の心が開いていること

2024年4月30日 15時05分

新学期がスタートして約1か月が経ちました。児童は少しずつ新しい学年学級に慣れてきて、落ち着いた学校生活を送っています。一方、朝の内ではありますが、児童の中には自分の意思表示の一つとして泣いたりぐずったりする姿も見せるようになりました。児童は、学校に行きたくない、行かないといけない、早く行きたい等、様々な気持ちで登校しています。児童の素直な気持ちをしっかりと受け止め、また、登校を行き渋る児童の気持ちにもしっかりと寄り添いながら、児童が安心して明るく元気よく通いたい学校経営に努めて参ります。

さて、本校児童の自治的な活動の一つに、今年度も児童玄関で運営委員会が行っている「あいさつ運動」があります。毎朝、元気なあいさつの声が児童玄関いっぱいにこだましています。私は児童玄関や1年教室横の階段付近に立つことが多いのですが、児童のあいさつの仕方は様々で、自ら目を見て元気よくあいさつをする児童、こちらがあいさつをすると返してくれる児童、私のあいさつに恥ずかしそうに目を合わせることなく通り過ぎてしまう児童等がいます。相手の目を見て自ら進んであいさつができることに越したことはありませんが、まずは知らない顔をして通り過ぎるのでは無く、軽い会釈からでも始めましょうと伝えています。あいさつは、強制するものや相手に媚びを売るものでもありませんが、あいさつをされて嫌な気持ちになる人はありません。あいさつは、『挨』…心を開く、『拶』…相手に迫る、 つまり「心を開いて、相手に近づくこと」という意味が込められているそうです。

「おはようございます」は、「早くから、ご苦労様です。」

「こんにちは」    は、「今日(こんにち)はご機嫌いかがですか。」

「こんばんは」    は、「今晩(こんばん)は、よい晩ですね。」

あいさつの言葉は、相手に対する思いやりを込めたメッセージで、自分の心が開いているからこそできるものです。まずは私たち大人が心を開き、大人同士で思いを込めてあいさつをしている姿を子供たちに見せることが大切です。ぜひ、あいさつの大切さを保護者から伝えていただき、ご家庭の取り組みと共に学校でも取り組んでいきたいと考えています。

ではここで、今年度の学校運営について特に意識していることをお話します。本校教育の特色ある取組みの基盤となっているのが特別活動です。昨年度は、色別なかよし(縦割り)班活動を中心とした仲間づくりに取り組んでいましたが、今年度は、兄弟学年(1・6年、2・4年、3・5年)での交流を深めることで「自分からつながりつくる学校」を目指します。

当面の大きな取組みとしましては、5月25日の運動会の取組みです。色別なかよし(縦割り)班活動はもちろん、兄弟学年で運動会種目を考えつながりつくる運動会を目指します。

児童同士、保護者同士、学校と家庭・地域がしっかりとつながっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。