夢を持つことの大切さ
2024年9月30日 11時28分風に揺れるコスモス、日中の残暑はまだまた厳しいものの日に日に朝晩は涼しくなってきました。先日は、ご多用の中、人権教育参観日にお越しいただきありがとうございました。
「自分や友達のよさに気づいたり、様々な人と出会ったりすることを通して、豊かな人間関係を築き、共に生きようとする子供を育てる。」
これは本校の人権教育目標で、子供達が様々な出会いの中で人権感覚を育み、日々の生活に活かして行動できるように日々人権教育に取り組んでいるところです。そして、自分自身を大切にすることはもちろん、友達や周りの人も大切する「自分たちで、つながりつくる学校」を目指しています。自分自身を大切にすることの中に「自分をほめる習慣がついている。」ということがあります。人は誰でも「承認欲求」というものを持っています。自分のがんばりや自分の存在価値を認められたいという潜在的な欲求です。自分をほめることで自分を認めてあげるとともに、親をはじめ周りの人からほめられることも大切で、ほめられると自然とやる気が出たり、気持ちがほぐれたりします。周りの人がほめることで子供の言動を意味付け価値づけすることは、子供にとってはとても大切なことなのです。自分をほめることやほめられることで自分に自信がつき、自己肯定感が上がります。そして、積極的かつ前向きな考えができるようになります。それは、夢や希望に向かって進む姿勢にもつながるのです。
令和6年度全国学力・学習状況調査の質問項目「将来の夢や目標を持っていますか」の本校の肯定的評価の割合は、全国・鳥取県の数値より低く出ています。この結果から考えられることは、郡家西小学校の子供の成長に関わる親、教師他関わる周りの大人が子供に夢を語り、夢を持たせているのだろうかということです。夢に向かうことが生きがいとなり夢を持つことで人生が豊かになります。夢を持つことは、将来に対する期待や明るい見通しの意味もあります。子供にとって、夢や希望を与える親や教師、そして大人でありたいものです。
最後に【夢七訓】(ゆめしちくん)を紹介します。新一万円の肖像であり近代日本経済の父と呼ばれた渋沢栄一(1840-1931)は、【夢七訓】で夢をもつことがいかに大切かを語っています。
【夢七訓】
夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。信念なき者は計画なし。計画なき者は実行なし。実行なき者は成果なし。 成果なき者は幸福なし。ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。
幸せになりたい人は「夢」をもたなくてはならない、何事も「夢」をもつことから始まると言っています。このことから、これからの未来を生きる子供たちには「なりたい自分、ありたい自分」をたくさん描いて、その実現のために自分で考え、行動する力を身に付けてほしいと願っています。