できっこないを やらなくちゃ
2024年12月10日 17時55分日ごとに秋が深まり、紅葉の美しい季節となりました。先日は、ご多用の中、マラソン大会の応援に多数お越しいただきありがとうございました。
本校の学校経営方針(グランドデザイン)に次のようなめざす子供像があります。
「少し高いめあてを持ち、一生懸命がんばる子供」
具体的には、知・徳・体の体に、「たくましさとしなやかさのある子供」があります。
◆好きでも嫌いでも、楽しくても苦しくても 何事にも全力で向かえる「ねばりっ子」の奨励
◆「一生懸命」活動する子供が認められる集団づくり
◆共に伸びるために互いに励まし合ったり、感謝の気持ちを表現したりできる場の設定
◆体を鍛えると共に、運動の楽しさを味わわせる活動の充実
◆生活の基本をもとにした、基本的生活習慣の定着
◆「立腰」の徹底
これらのめざす子供像のもと、今年度のマラソン大会は下記のようなねらいで実施しました。
【ねらい】
①自分の走力(持久力)を高めようと努力するとともに、目標をもってねばり強く取り組む態度を育てる。
②友達と励まし合いながら練習に取り組むとともに、お互いの頑張りを認め合う態度を育てる。
道徳との関連では、「自分がやろうと決めたことは、最後まで粘り強くやり遂げる。」
児童一人一人が自分のめあてをしっかりと持って大会に臨んでいたと思いますが、めあてが達成できた児童もあれば達成できなかった児童もあると思います。めあてに向かってがんばろうとする姿勢はすばらしく称賛そのものです。ぜひ、ご家庭でもお子さんのがんばりをしっかりと認めてあげてください。
「できっこないを やらなくちゃ」これは、ドラマのイメージソングやCMにも使われた曲 (作詞・作曲山口隆、編曲サンボマスター) のタイトルで、ご存じの方も多いかと思います。この曲中に「あきらめないでどんな時も 君なら出来るんだどんな事も」という歌詞があります。この歌詞は、まさに忍耐とエールそのものです。辛いことがあってもそれとしっかりと向き合って、その苦しさをバネにして自分の目的や目標に向かっていくことであり、忍耐は長時間にわたって耐え続ける力や能力です。似た言葉に我慢がありますが、これは自分の感情や欲望を抑えることを指し、自己抑制や自己制御の要素が強く、他人に迷惑をかけないように自分を抑える意味もあります。
関連する言葉に「Effortless Effort」(努力をしない努力)があります。我慢や忍耐と言った多少の苦労や試練があろうとそれをそこまで負担と感じず、たとえ負担と感じることがあったとしてもそれをも原動力に変えるものです。努力がもはや努力だとも思わずにやり続けられるそんな大人でありたいものですし、これからの未来を生きる子供たちにはそんな大人に育ってほしいと願っています。