「ペップトーク」ってなんだ?
2024年12月10日 17時56分秋らしい秋が足早に過ぎ去り、あっという間に今年の冬がやってきました。今年も残すところ1ケ月、体調には十分気を付けて師走の日々をお過ごしください。
先月は、「西スタ・デー ~学びの発表会~」を開催したところ、多数お越しいただきありがとうございました。各学年の発表の様子を見て回りましたが、1年生では観覧しておられるおうちの方に感想を求める場面がありました。感想を求められた方は丁寧に感想を言ってくださり、子供たちと会場が一つになってる光景をとても微笑ましく思いました。6年生のマーチングも圧巻でした。2か月余りの練習を経て、発表会当日を迎えました。体育館で練習をしている楽器の音がいつも校長室まで届いていた日々を思いつつ、当日の6年生児童の雄姿に感動した次第です。「西スタ・デー ~学びの発表会~」は児童にとって、自分たちの取組を表現する楽しみな場面であるとともに緊張する晴れ舞台でもあります。私たち教職員は、日々の学校教育の中で、子供たちにどのような声かけをすると、子供たち一人一人やる気が出たり心を落ち着かせたりできるのか、いかに子供たちの心に響く声掛けができるのかを常に考えて接しています。このことは、ご家庭の中でも同じことが言えるのではないでしょうか。
先月、中国地区小学校長会教育研究協議会山口大会に参加して、その中の記念講演が大変興味深いものでしたので、紹介させていただきます。講師に日本ペップトーク普及協会 岩﨑由純 代表理事を迎えて、演題「教育現場に元気を与えるトーク術~スポーツ現場で使われるペップトークとは~」のご講演をいただき、下記のように述べられました。
ペップトークの特徴は、できることを前向きな表現で言葉にする(可能性を言語化)もので、相手を勇気づける言葉かけであり、どんな言葉をどう言うか考え抜くのかは、学校では先生、子育てでは親・保護者の役割である。
大谷翔平選手の言葉もそうです。勝つことだけ考えて、行きましょう。(可能)勝ちましょう。
◇言葉の変換例
遅刻しないで → 時間を守ろう 忘れ物をしないで→ ちゃんと準備をしよう
やめないで → やり続けよう あきらめちゃだめ→ 最後まで信じよう
うそをつかない→ 正直に話して 言い訳しないで → ちゃんと謝ろう
【参考】 金盛 浦子 臨床心理士の言葉より 水のような言葉
小さな子供たちの心には、悪い言葉もいい言葉もまさに砂に吸い込まれる水のようにしみこみます。その水が、心の幹を育てます。
最後になりましたが、先日八頭町教育委員訪問があり、協議の中で委員から「子供たちの取組が学校だけに終わらず、地域のみなさんにも伝えてたくさんほめてもらってください。」とご助言を頂きました。学校は子供たちにとって小さな社会ですが、地域の中に生きる子供たちにとって、地域に育てられ、地域とともに成長する、これこそが本当の「ふるさとキャリア教育」ではないかと思います。子供たちが地域を大切にして地域を愛する大人へと成長するためにも、ぜひペップトーク(子供たちの心に響く温かい言葉掛け)で自分のお子さんはもちろん、地域の子供たちも見守ってくださるようお願いします。