校長あいさつ

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 鳥取県立まなびの森学園は、秋華薫る令和5年10月1日に、鳥取県で初めての県立中学校、初めての県立夜間中学として設置され、正式に学校業務をスタートいたしました。

 

 まなびの森学園は、さまざまな理由で十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した方や、小学校や中学校を卒業していない方の学びたい願いにこたえ、夜の時間帯に授業をおこなう中学校です。年齢や国籍、これまでの経験もいろとりどりの方々が学ぶ場として、一人ひとりに合った学習の積み重ねとともに、人や社会とつながることも大切にした教育をおこないます。

 学校のコンセプトを『いろとりどり [色鳥取] に、ともに自分らしく学ぶ』とし、3つのよろこび「学ぶよろこび」「つながるよろこび」「社会の中で生きるよろこび」を生徒のみなさんが実現できる学校を目指しています。このコンセプトは、みなさんに「自分らしさを出していいんだ、自分が大切にされるんだ」と感じていただきたい、そして安心してのびやかに学んでください、という思いを込めたものです。

 校名・校章は全国の方々からご応募いただき、コンセプトにそって心を込めて考えてくださったものに決定しました。校歌は現在、鳥取県出身のシンガーソングライター杏沙子さんが入学する生徒のみなさんを思い描きながら制作してくださっています。
 

 また、県内各地域で開催している学校説明会・体験授業会では、行く先々で、夜間中学ができる意義や学びの保障の重要性を認識され、たくさんの応援もいただいています。

 このように、多くの方々のご理解・ご協力や知恵をいただきながら、令和6年4月の開校に向けて準備を進めています。

 そして今、私たちまなびの森学園教職員にとって、何よりも心が躍るのは、本校で学びたいという方々との「出会い」です。教職員全員が笑顔になり心もあたたかくなります。

 10月27日、11月17日に本校でおこなった体験授業会では、私も参加くださった方と「わかった」「できた」をともに味わうことができ、うれしさでいっぱいでした。

 出会うみなさんからは、むしろ私たちの方が新しい未来に向かう勇気とよろこびをいただいています。試行錯誤しながらではありますが、生徒のみなさんが「まなびの森学園に入学してよかった」と心から実感していただけるよう、鳥取県ならではの新しい夜間中学の学びを全力で準備してまいりたいと思います。

 未来の生徒のみなさん、まなびの森学園でお会いできる日を心から楽しみにしています。

顔山口京子

        

            令和5年11月  鳥取県立まなびの森学園校長 山口京子