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日誌

海洋科2年 オーストラリア国際航海 10/26の様子

2019年10月28日 10時50分

海洋科2年 オーストラリア国際航海 8日目

正午位置:N13°‐23.6′ E139°‐44.9′ 風向:E 風力:5 天気:bc 気圧:1010.2 気温:28.5 水温:30.0

 航海実習8日目、昨日の日報で凪が続いていますと報告させていただきましたが、昨晩より船体に受ける波の影響により縦揺れが続いています。そのため、朝から足元が安定しません。今朝の体操も皆ふらふらと踏ん張ることがやっとの状態で一日がスタートしました。波の高さは1.5mくらいなので見た目はたいしたことはありませんが船酔いをする生徒も増えてきている状況です。どうしても向かい波ですと船首付近は、大きく上下に揺れるためベッドで寝ていても常に叩きつけられる状況が続き睡眠も浅くなってしまいます。今日は午前中、学習班は船長・機関長講義を受講しました。それぞれのコースごとに分かれての学習となります。初めての船内講義のため若干緊張気味でしたが船酔いにも耐え、努力していました。明日も半分の生徒が午前中に講義を受ける予定となっています。現在、船酔い5名、風邪ひき3名です。以上本日の報告でした。



     強い潮風に吹かれながらの作業


   チャートデスクで色々なことを学びます


     機関員の職務について学習しました

海洋科2年 オーストラリア国際航海 10/25の様子

2019年10月28日 10時40分

海洋科2年 オーストラリア国際航海 7日目

正午位置:N16°‐47.1′ E136°‐34.6′ 風向:E 風力:4 天気:bc 気圧:1012.2 気温:29.3 水温:29.4

 航海実習7日目、例年に無いくらいの凪が続く今日この頃。日本の皆さんは、いかがお過ごしでしょうか?若鳥丸は順調に航海日程を消化しています。生徒たちも船内生活に慣れて、各自の役割を果たしつつ学習に励んでいます。本日も日程内容はいつもとほぼ同じです。船の世界は、このような同じことの繰り返し(陸上もさほど変わりませんが)で、狭い空間なので刺激の少ない生活に生徒たちも多少退屈気味な日々を過ごしています。指導教官としては、生活の中に多少なりとも変化を付けるよう努力していますが、、、また数名は家に帰りたいとぼやいている生徒もいます。
 本日は、午前中に作業班は、デッキすり作業を行いました。甲板長の指示のもと注意事項を守りながら作業をします。デッキすりとは、デッキ(甲板)を専用の石や紙やすりで磨く作業です。船舶は海水や風雨にさらされ、木甲板が黒ずんでしまうので定期的に手入れをします。航海も早一週間、ケアンズまであと10日を切りました。いまだ船酔い2名、風邪ひき3名です。



     朝は柔軟体操で体をほぐします


       デッキすりの様子


    燃料油清浄機のメンテナンス

海洋科2年 オーストラリア国際航海 10/24の様子

2019年10月25日 08時29分

海洋科2年 オーストラリア国際航海 6日目

正午位置:N20°‐34.1′ E133°‐36.7′ 風向:E 風力:3 天気:bc 気圧:1011.7 気温:28.4 水温:29.1

 航海実習も6日目になれば、生徒たちも生活のリズムをおぼえ順調に過ごしています。いまだ気がかりなことは、体調不良の生徒がいることです。船内は空調が効いているため、空気が乾燥しています。そのため喉をやられてしまい風邪をひきやすくなってしまうことです。湿ったタオルなどを部屋に干して対応したりしますが、食事(特に野菜など)を取らずに免疫力が低下してしまうことも多くあります。体調が悪い生徒の特長としてお菓子やジュース、カップ麺を食べ、食事を残す生徒や朝食を食べないなど色々な傾向が見られ、こちらとしても誰がどれだけ食べたかチェックし、できるだけ食べるように指導を心掛けていますが、中々定着しないのが現状です。現代社会において、朝食を食べないライフスタイルが定着しつつありますが、食事は健康に直接作用しますので、下船後は各家庭で考えていただけたらと思います。現在、風邪ひきが3名、船酔いが4名です。



     眠気をこらえて頑張っています


     宇宙と交信中?筋トレです(笑)


        大海原で記念撮影

海洋科2年 オーストラリア国際航海 10/23の様子

2019年10月24日 08時44分


海洋科2年 オーストラリア国際航海 5日目

正午位置:N24°‐21.8′ E130°‐40.7′ 風向:SE 風力:3 天気:bc 気圧:1011.0 気温:28.3 水温:28.8

 今朝は沖縄県の南東の海域、穏やかな揺れで皆起床しました。昨晩は、うねりが強く船酔いした生徒もいましたが、朝の段階で3名が船酔い状態です。その他体調不良が2名で風邪の症状が出ているので投薬しながら様子を見ています。日に日に南下しているので、日の出の時間も徐々に早くなり気温も合わせて上昇しているので南に来たことを体感できるようになってきました。本日の正午時の数値でもわかるように気温よりも水温の方が高くなり半袖を着用していても汗がにじんできます。午前の学習では、海洋技術コースの生徒を対象に内燃6級海技士(機関)の学習を行いましたが、内容を忘れている生徒も多く基礎から指導しなくてはならないレベルでしたので、この航海中に何とか、実力を付けていこうと感じています。自信を付ければ進路においても開けると思いますので。
 午後も1時間学習し、天候も良かったのでデッキに連れ出しました。オーストラリアの日差しは強いため、いきなり外に出てしまうと日焼けを通りこし火傷してしまいますので、船外で日の光を浴び体を動かせました。


        船内学習の風景


      ジャイロコンパスの学習


       青空の下で筋トレ中です

海洋科2年 オーストラリア国際航海 10/22の様子

2019年10月23日 11時06分

海洋科2年 オーストラリア国際航海 4日目

正午位置:N28°‐21.8′ E128°‐22.7′ 風向:ESE 風力:3 天気:bc 気圧:1012.2 気温:25.6 水温:26.7

 航海実習4日目、鹿児島県の南の海域、穏やかな揺れで皆起床しました。夜明けは、6時半ぐらいですので、起床時外はまだ暗く、部屋の片づけをしたのちにプロムナードデッキに集合し、デッキウォッシュを行います。
今日は、曇り空で遠くに雨雲が見られ私たちの針路にかかっています。ちょうど8時くらいに周辺海域が真っ暗になり突如、激しい雨が若鳥丸を襲います。視界も悪くワイパーを最速にしても見えにくい状況で、航海当直を行う生徒の表情にも不安と言う雲がかかった状況でした。幸いにも1時間くらいで雨雲をぬけると青空が広がり、先ほどの雨がまるで嘘のように感じます。徐々に外気温も上がり始め、秋から冬ではなく、また夏に逆戻りしています。日本に帰国する頃には、大山は、初冠雪を迎えているのではないでしょうか。
 今日の午後は機関室で、パッキンの作成を行いました。機関部乗組員から船内で使用するパッキンの作成作業を行いました。船内には各部が故障した場合それに対応する各部品が保管されていますが、全て積み込んでしまうと大変な量になってしまいます。そのため資材から必要になった各種部品を手作業で作成しなくてはなりません。
 ですから、それらの部品を作る技術と知識が求められるわけです。学校の授業では知識的なことは学習しますが、技術的なことは今回の実習で体験し、その技を習得していきます。生徒たちは、戸惑いながらも船員の指示を仰ぎ手先を動かしながらパッキンを作成しました。今の時代お金を出せばいくらでも物は買えますが、いざという時に自分の力で物を作るということは船乗りにとって重要な仕事の一つとなります。将来たとえ船員にならなくても身近なものを活用して対応する力は、彼らにとって素晴らしい糧となることと私は感じております。また、この航海では色々な体験をしていきますので、彼らの成長を見守りながらサポートしていきたいと思います。



        機関当直の様子


      パッキンを作成しています

2年生 オーストラリア国際航海 10/21の様子

2019年10月22日 11時52分
2年生

海洋科2年 オーストラリア国際航海 3日目

正午位置:N32°‐55.9′ E129°‐22.6′ 風向:NNE 風力:4 天気:bc 気圧:1013.9 気温:21.8 水温:23.6

 航海実習3日目、昨日は海況にも恵まれベタ凪でした。時折揺れるときは、生徒が舵をきった時ぐらいで、午後11時には、山口県萩市見島の南を航行し、今朝方には壱岐と対馬の間を通過しました。当初は下関から豊後水道(九州と四国の間)をぬけ、太平洋に出てから小笠原諸島、グアム諸島という計画でしたが、台風20号の影響を考え那覇の沖合を通過し南へ針路を取ることとなりました。生徒たちも大きな揺れが来ないことにホッとしていますが、喉の痛みを訴える生徒が4名いますので、うがいと風邪薬を与えて様子を見ています。ちなみに船酔いする者はいません。日中は、学習時間を持ち課題をしましたが、少しずつ騒がしくなってきました。今は、優しく諭していますが、近日中に「九州南海晴れ、若鳥丸時々雷」と予報がでそうな状況です。海況が悪くなれば、船内は静かになるんですが(笑)。明日から小型機関の分解実習を行うつもりです。以上本日の報告でした。


           恒例の朝のデッキウォッシュ



         航海当直交代


     きっちり見張りをしています


     昼食は、アサリのスープパスタ

2年生 オーストラリア国際航海 10/20の様子

2019年10月21日 11時35分

海洋科2年 オーストラリア国際航海 2日目

正午位置:N35°‐30.9′ E133°‐16.3′ 風向:NE 風力:4 天気:bc 気圧:1020.4 気温:20.4 水温:21.1

 いよいよ海洋科2年生の若鳥丸第7次航海オーストラリア国際航海、出港の日となりました。出港式には多くの来賓の方々、保護者の方々に見送りをしていただきまして誠にありがとうございました。生徒たちも色とりどりの紙テープが秋風にたなびく光景を目にすることで、この航海が自分達にとって重要で有意義なものにしなくてはならないと自覚したことと感じています。また、檜山先生と生徒たちが防波堤の突端まで見送りに来てくれたことに生徒たちはとても感激しておりましたので、この場をかりて紹介させていただきます。その後、防水操練(避難訓練)を行いましたが、一切私語をせずに頑張っていました。19時のミーティング時では、軽い船酔い1名、風邪等の体調不良者3名でしたので薬を飲ませて様子を見ています。


        食材の積み込み


 皆とのお別れ(色とりどりの紙テープが舞う中)


   最後まで見送りありがとうございます



         操練(避難訓練)

2年生 オーストアリア国際航海 10/19の様子

2019年10月21日 11時04分

海洋科2年 オーストラリア国際航海 1日目

 正午位置:境港 風向:N 風力:2 天気:O 気圧:1015.8 気温:20.0 水温:20.5

 海洋科2年生の若鳥丸第7次航海実習が始まりました。少雨でしたが、9時に乗船式を行いました。海洋科2年生は、先月も1週間のイカ釣り航海実習を経験しているため、落ち着きもあり堂々とした姿で乗船式にのぞみました。オリエンテーションもしっかり聞くことが出来ていましたが、流石に今回の航海は37日間ということもあり少し不安を抱えている様子も見受けられました。午後のオリエンテーションでは、明日の食材搬入や出港式について説明し、先生方々から預かった学習課題を配布しました。学習課題は当直や作業の入っていないときに行いますが、その量に生徒たちは戸惑っていました。しかし、これまでの先輩たちの話や失敗談等を聞かせると、気合が入ったのか休憩時間を利用し多くの生徒が、まだ揺れていない船内で頑張って取り組んでいました。



         乗船式


    食事の後片付け(食事当番の仕事)


     夕食の若鳥丸名物「カレー」


   当直の合間を利用して課題取り組む


    夕読(若鳥丸では、18:45~19:00)

2年生 イカ釣り航海 9/11のようす

2019年9月12日 11時41分


 海洋科2年 イカ釣り航海 5日目

 正午位置:N35°‐49.6′ E133°‐25.2′ 風向:WNW 風力:2 天気:r 気圧:1014.2 気温:28.1 水温:27.8

 今日も穏やかな海況(ベタ凪)ですが雲がかかり暗い空となっています。昼前より風が出てきましたが、大きい揺れはありません。船酔いする生徒はまだいませんが、これまで揺れなかったため数名の生徒が不安がっていました。昨晩から錨を打たず、漂泊していたため赤崎沖に流されています。本日の夕方には隠岐海峡で操業する予定になっています。
 13時より今回操業した海域の水質データを基に水深と塩分濃度及び溶存酸素のグラフを作成し、解析を行いました。グラフの作成は慣れていない生徒が多く戸惑っていましたが、水深ごとの各種データをプロットし、グラフの作成と解析を頑張りました。その後、一昨日実験した一夜干しの試食を行いましたが、好評であっという間に完食してしまいました。生徒たちの感想は、塩がきいていて美味しいと言っていましたが、私個人の感想は塩がききすぎかな~と感じました。味覚は人それぞれなので難しいですね。夕食はステーキでした。「いただきます」と同時にご飯を山盛りにする生徒も数名おりました。おかずがお肉だとご飯も進むみたいです。
 夕方、隠岐海峡に到着しパラシュートアンカーを投入しました。イカ釣り漁業には必需品です。先週学習したところで、役目や効果について実物を見ることにより学習を深めました。今晩の操業は、今一つと言ったところでした。



        夕食のステーキ

        イカの計測作業

2年生 イカ釣り航海 9/10のようす

2019年9月11日 11時35分


 海洋科2年生 イカ釣り航海 4日目

 正午位置:N35°‐59.0′ E133°‐41.4′ 風向:W 風力:2 天気:bc 気圧:1015.1 気温:29.4 水温:28.0

 今日も穏やかな海況(ベタ凪)です。生徒たちは実習にも慣れ、各自の作業や当直業務を行うことが出来るようになってきました。これに釣果が伴えば最高なのですが贅沢は言えません。昨晩は20:30に漁場を移動し赤碕沖で流しながらの操業となりました。漁獲は初日より下回る結果となりましたが、生徒たちは時折上がってくるイカに歓喜しながら釣りを頑張っています。船内の生活状況も良好で時間を守り、静かに生活しています。本日の実習も昨日同様、13時よりイカの解剖実験をしました。イカの眼球は人間の眼球に似ている所もあると話をした所、水晶体を上手に摘出し、その透明度に感動していました。ちなみに解剖後の胴体は海水に数時間漬け、一夜干しと塩辛の原料としたのは言うまでもありません。夕方から漁場を移動し、操業しました。今日の漁場は、隠岐海峡で開始直後から全長30cm位のケンサキイカやヤリイカ、スルメイカが手釣りで上がってきます。本航海では良い方ですが、例年と比較すると全く水揚げできていません。何と言っても、いかつり君(イカ釣り機)が活躍していません。1日平均1匹なので、生徒たちの方が優秀な結果を出しています(笑)。また、獲れたてのイカの内臓を取り除き、胴体のみを真空パックにしました。これも6次産業なのですが、東北の漁師さんが自分で漁獲したイカなどを真空パックにしてインターネットで販売されており、パックから出したらすぐに刺身にできるのを拝見したので実験しました。イカは冷凍保存することで10か月くらいは味も落ちないのが魅力で夏が旬のシロイカも、正月に食べられると考え実施しました。開いているので調理しやすく、内臓やスミでまな板が汚れる心配もなく、シート状なので冷凍庫に入れてもかさばりません。また、完成品を掲載したいと思います。



   デッキで懸垂(筋力トレーニング)

       やっと釣れました!!