高等部保健理療科

高等部保健理療科
 
 視覚障がい者の職業自立を支援することを目的に設置された学科の一つです。普通教科と専門教科を学習し、あん摩マッサージ指圧師としての知識と技能を習得することをめざしています。3年間で高等学校卒業の資格とあん摩マッサージ指圧師の国家試験受験資格が得られます。国家試験に合格すればあん摩マッサー ジ指圧師免許が取得できます。この学科には、幅広い年齢の方が入学され、それぞれの学習環境の中で「あん摩マッサージ指圧師免許」の取得をめざしてがんばっています。

お知らせ

Q&A

【あん摩・マッサージ・指圧の仕事をするのには免許が必要なの?】
  日本では法律により、医師免許もしくはあん摩マッサージ指圧師免許(共に国家免許が必要)がなければ、あん摩マッサージ指圧を業として、又は金品の授受に関係無く継続的、反復的に行うことは出来ず、違反者は50万円以下の罰金となります。
  要するに名称の如何に関わらず、あん摩・マッサージ・指圧を業とできる者は「医師」と「あん摩マッサージ指圧師」の免許所有者だけです。
 
【入学試験は?】
  学力検査、適性検査及び面接を行います。なお筆記試験が不可能な方については、口頭試験を行います。

【何を勉強するの?】
  高等学校の職業学科と同様に普通教科とともに保健理療の専門教育を行い修業年限は3年です。
  あん摩マッサージ指圧師として必要な知識や技能については、基礎医学として人体の構造や働き、臨床医学として病気やツボなどの専門的な内容、施術についての理論や実技などを学習します。3年生では臨床実習で一般の方への治療を行い知識・技能の獲得をめざし、国家試験に合格するための力を身につけて いきます。
  また国語、数学、社会、理科、英語、家庭科、体育、音楽などの学習を行い、一般教養も身につけていきます。
  その他、視覚に障がいがあることによって学習や日常生活の面に現れる困難を軽減するために「自立活動」という時間があります。例えば拡大読書器の操作方法、白杖を使っての歩行の仕方、点字の読み書き、パソコンの操作方法など、個々の生徒のニーズに応じて課題を設定して学習していきます。
 
【卒業により得られる資格は?】
  3年間の課程を修了すると「あん摩マッサージ指圧師国家試験」の受験資格が得られます。
  また、高等学校の卒業資格が得られるので、鍼灸の資格をめざして専攻科への進学も可能となります。
 
【国家試験に合格すると?】
  国家試験に合格し免許申請をすると「あん摩マッサージ指圧師免許」が厚生労働大臣から交付されます。