人権教育講演会
2024年10月9日 17時51分令和6年10月8日(火)、人権教育講演会を行いました。
2年次生は、南部町教育委員会人権教育啓発専門員 新井 則子氏を講師としてお招きし、「今だから人権教育」という演題でご講演いただきました。
講演では、講師ご自身の経験から得られた、様々な人権課題に関する視点を教えてくださいました。自分は差別をしないと思っている人は差別に無自覚なことが多く、正しく差別について学ぶことで差別をなくす、止める側に立つことができる人でもあることを期待を込めて語られ、生徒諸君は時折メモを取りながら熱心に聞き入っていました。最後に、人は生まれながらにして人権があるということ、他人に悲しい思いをさせないこと等、日頃から人権についてしっかりと理解を深めてほしい、様々な人権課題に興味を持ち自分の考えを大切に育ててほしい、と熱いメッセージをいただきました。
1・3年次生は、島根大学人間科学部福祉社会コース講師 武子 愛氏を講師としてお招きし、「女性障がい者の人権課題~インターセクショナリティについて考える~」という演題でご講演いただきました。
講演では、「インターセクショナリティ:個人が持つ複数の属性が組み合わさることによって起こる差別や社会的抑圧を理解する枠組み」について、映画「カラーパープル」を題材に、複合的差別問題への視点を教えていただきました。社会福祉の立場からは、同じ生活困難を抱えていても、個人の持つ属性は一人ひとり違い、その属性が違えば経てきた経験も全く異なるため、一人ひとりの話をきちんと聴くことが重要だと話されました。そして、目の前の困難に対して、立場が違うと分断するのではなく、何が問題で、どこなら一緒に戦えるかを考えることが必要だと伝えてくださいました。
生徒たちは今日の講演で様々な気付きを得ることができました。1・2年次生はこれから11月にかけて人権教育LHRに取り組んでいきます。