お知らせ

SSH イベント案内
SSH関連のイベント案内が、教務室前に掲載してありますので、興味のある方はぜひご確認ください。


SSHニュース

SSH 課題探究応用 中間発表会

2024年11月8日 18時12分
今日の出来事

令和6年10月29日(火)~31日(木)の3日間、2年次生が課題探究応用の中間発表会を行いました。鳥取大学地域学部准教授 阿部 哲氏、鳥取学部工学部准教授 長曽我部 まどか氏、島根大学教育学部准教授 冨安 慎吾氏を講師にお招きし、指導助言をいただきました。生徒は互いに探究活動の途中経過を発表し、研究内容について協議・検討しました。

中間発表1改

中間発表2

今回の中間発表で気づいた点を改善・修正し、令和7年2月に実施するSSH研究成果発表会に向けて、探究活動をより深めていきたいと思います。

SSH 土曜活用事業「日本海岸林学会米子大会」

2024年10月29日 13時17分
今日の出来事

令和6年10月26日(土)、本校多目的ホールにて日本海岸林学会が主催する大会に希望者5名が参加しました。参加生徒は、学会員の方の研究発表(ポスター発表・口頭発表)を聴いたり、ワークショップなどを体験し、海岸林とそれをとりまく環境の保全や生活環境の改善などについて学びました。

土活「日本海岸林学会」改

参加した生徒は「能登半島地震の津波による被害の影響が、住宅などの建築物だけでなく生態系にまで及んでいることを知り、勉強になった」「海岸林は海からの風の影響を防ぐだけでなく、景観をよくするためにも植えられており、弓ヶ浜海岸もその1つであることがわかった。地域について詳しく知ることができてよかった」と感想を述べてくれました。

なお、本校では、土曜日を活用して地域における多様な取り組みを学習し、体験する機会として「土曜活用事業」を行っています。

SSH 令和6年度科学を創造する人財育成事業

2024年10月24日 11時32分

令和6年10月16日(水)、本校を会場に、島根県から松江南高校、出雲高校、鳥取県内から鳥取東高校、鳥取西高校、倉吉東高校の総勢81名の生徒の皆さんの参加を得て、「科学を創造する人財育成事業」を開催しました。

午前中の講演会では、京都大学名誉教授で、自然科学研究機構理事兼基礎生物学研究所所長 阿形 清和氏を講師としてお招きし、「再生研究と再生医療」という演題でご講演いただきました。

阿形先生は、高校時代に出会った過疎問題とサッカーがライフワークの一つとなり、現在も過疎地域にサッカーチームを作って指導していることと、同じく高校時代に出会った『細胞の社会』という本に衝撃を受けて再生研究の道に進み、以後40年以上イモリとプラナリアを用いた再生研究を続けていることを話してくださいました。また、プラナリアの再生実験や多機能性幹細胞であるiPS細胞による再生医療の未来などについてわかりやすく説明してくださいました。

科学創造阿形氏

最後に「科学を創造する人財」を目指す高校生に向けて「サイエンスは〈正確な観察〉→〈鋭い仮説〉→〈実験による証明〉の3段階で成立する。常にその原則を保持し、今どの段階にあるのかを冷静に見極めること」「目標を定めたら、長期的視野でそれに向かう努力を積み重ねていくこと」とメッセージを送ってくださいました。講演を通して、今後の再生医療の可能性と、自分の決めた目標に向かって努力することの大切さを学ぶことができました。

午後は12分野に分かれ、数学コンテストや科学分野の実験、ワークショップなどに取り組み、本校生徒(希望者)と他校の生徒が、探究する楽しさを体験しました。

A:数学コンテスト

3人一組のグループに分かれ、難易度別の問題を制限時間内に解き、その時間を競いました。徐々にレベルの上がっていく問題に、頭を寄せ合い、力を合わせて取り組む姿が多くみられました。今年度の優勝は鳥取西高校グループでした。

数学コンテスト2改

B:物理分野

「マイコンとセンサーを用いて物理実験をグレードアップしよう!~水の抵抗~」がテーマでした。

記録タイマーを用いた基礎実験では誤差が大きく考察しにくいため、マイコン&センサーを用いて正確に追究することに挑戦しました。

物理改

C:化学分野

「金属イオンを検出してみよう!」がテーマでした。

溶液の変化を手がかりに、水溶液の中に隠れている金属イオンを検出することに挑戦しました。実験中、違う班に赴き情報交換する「交流」時間を設けたことで、活発な実験活動になりました。他校の生徒とも活発に意見交換していました。

 化学改

D:生物分野

「分子生物学を用いたノーベル賞研究とがん研究」がテーマでした。

日本分子生物学会派遣講師による特別講座として、広島大学大学院統合生命科学研究科 上野 勝氏にご指導いただき、ノーベル賞受賞に繋がった分裂酵母変異体を用いた抗がん剤に関する実験を行いました。最新の実験器具を用いた実験を行うことで、最先端の分子生物学分野で行われている研究に触れることができました。また、がんの最新の情報を学ぶことで、抗がん剤の仕組みや最新の治療法について理解を深めることができました。

 生物改

E:地学分野

「変動帯日本列島の自然災害リスクを考える」がテーマでした。

日本地学オリンピック派遣講師(JST派遣)による特別講座として、兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科 川村 教一氏にご指導いただき、持続可能な社会を考える上で欠かせない自然災害リスクを地球科学の視点からデータを分析し、議論しました。

地学1改

地学2改

F:情報分野

「AI時代の扉を開く!生成AIディスカバリーワークショップ~文書生成からプログラミングまで体験しよう~」がテーマでした。

生成AIを活用して文書の作成、データの収集・整形・分析、プログラミングなどを行いながら、その有用性や可能性、そして課題について考えました。

情報改

G:家庭分野

「メイラード反応~食べ物の焼き色は何で決まる?~」がテーマでした。

実際に普通のパンケーキと白いパンケーキを作り比べ、褐変現象の原因となる物質は何かを確かめました。

家庭科改

H:外国人研究者研究紹介

特別講座「日本在住の外国人研究者から研究の楽しさを学ぼう!」と題して、岡山大学学術研究院社会文化科学学域 Dr. Manuela  Massaに『人文学・哲学および倫理学を研究するってどういうことだろう?』という内容について英語でお話いただきました。外国で研究を続ける楽しさ、苦労などを伺いました。

外国人研究者.改jpg

I:地歴巡検

「東高周辺を歩いてみよう!」がテーマでした。

毎日登校している学校がどのような場所にあり、周辺にはどんな歴史が隠されているのかを本校教員の案内のもと、フィールドワークを行いました。

J:コンセンサスゲーム

NASAゲームで月面・雪山から帰還する方法や、沈没しそうな船の船長として正しい選択をする方法を考えるゲームを行いました。議論がとても盛り上がり、ターンを重ねるごとにいろいろな意見がでました。

コンセンサス改

K:コミュニケーションワークショップ

演劇の観点から、声と体の使い方を工夫して普段のコミュニケーションを円滑にするヒントを学びました。

コミュ改

L:模擬国連

「模擬国連について知ろう!(国連カフェ)」がテーマでした。

講師として日本模擬国連副代表 水越 萌巴氏にご指導いただき、国連総会を議場として、各国の大使となって国連のカフェメニューについて議論しました。経済的・文化的・宗教的観点をどのように考慮していくかが争点となりました。

模擬国連改

どの分野も楽しい雰囲気の中で多くの学びと発見があり、充実した活動となりました。

ご講演いただいた阿形氏をはじめ、各分野でご指導いただいた講師の先生方、参加していただいた各校の生徒の皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

SSH鳥取大学国内研修

2024年9月24日 13時12分
今日の出来事

令和6年9月9日(月)、10日(火)、18日(水)の三日間、鳥取大学(米子キャンパス・湖山キャンパス・国際乾燥地研究教育機構)にて、1・2年次生の希望者66名が参加し、標記の研修を実施しました。研修では、大学における実際の研究の一端を学び、体験しました。

生徒からは「自分の興味のあることについて具体的に学ぶことで、今までは表面上しか分からなかったことも、より詳しく知ることが出来た。自分の進路を深く考えるきっかけになった」「医師から直接お話を聞ける機会は少ないので、今回の研修で、医師の方から深い話が聞けてよかった」など、興味関心や探究心が高まった様子が伝わる感想が多く見られました。

今回の経験を探究活動や自身の視野を広げることに活かしてくれることを期待します。

国内研修_写真1_乾燥地

〈↑国際乾燥地研究教育機構での、粒子の大きさによる粘度比較を行っている様子〉

国内研修_写真2_農学部

〈↑農学部でのDNAの電気泳動実験の様子〉

国内研修_写真3_看護

〈↑医学部看護学専攻での採血体験の様子〉

Tickets-to-the-World Library SSH インド海外研究交流会

2024年9月18日 16時39分
今日の出来事

令和6年9月17日(火)、本校図書館にてTickets-to-the-World Libraryインド海外研究交流会参加者による報告会を行いました。

この海外研究交流会は、島根大学が高校生を対象に行っている探究活動である「グローバルサイエンスキャンパス島根(GSC島根)」のプログラムの一環として実施しているものです。

3年次生 福留 慶汰さんはこのプログラムに参加し、その探究活動が評価されて、インド工科大学ハイデラバード校で開催される海外研究交流会の参加者として選考され、8月11日(日)~16日(金)の6日間インドでの交流会に参加しました。

インド【写真1】

福留さんは交流会でラボツアーに参加した際、日常的な会話とは違う科学的な内容を英語で話す難しさを感じたとのことでした。

また、インド工科大学ハイデラバード校の附属高校にあたる学校の生徒との話し合いの中で、生徒たちの出す意見が日本と比べ桁違いに多く、積極的に自分から話していく大切さを痛感したこと、食事や道路事情などを通して、インドの活力を肌で感じることができたと話してくれました。

そして、海外へ行く方法は留学だけでなく、GSC等の探究活動のプログラムの延長線上で、インドや台湾で行われる海外研究交流会や学会に参加するという道も示してくれました。

発表を聞いた生徒の多くが、新しいことに挑戦する意欲をかき立てられたことと思います。

福留さんは今回の探究活動の成果発表で、10月12日(土)から東京の日本科学未来館で行われる「サイエンスカンファレンス2024」にも参加する予定です。

SSH各種探求活動発表会へ参加しました

2024年9月17日 17時44分
今日の出来事

 夏季休業中に多くの生徒が発表会に参加しました。

1.山陰探究サミット 7月29日(月)

島根県出雲市にある平田文化会館にて出雲高校主催で開催された標記の大会に、3年次生の「課題探究発展」の授業を代表して2名の生徒が参加しました。渡邉 郁美さんは「小学校での英語教育におけるフォニックス指導」のテーマで、繁浦 古都子さんは「小劇場をつくり高校演劇公演を行うことでどのような地域活性化につながるのか」のテーマで、それぞれ口頭発表しました。2名とも、これまでに取り組んできた研究をまとめ、分かりやすい発表をしました。

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2.全国高等学校総合文化祭自然科学部門 8月2日(金)~5日(月)

岐阜県大垣市にある岐阜共立大学にて開催された標記の発表会に、自然科学部が3部門の口頭発表に参加しました。物理部門に3年次生 岡本 怜大さんがテーマ「開口端補正についての研究」で、化学部門に3年次生 井上 葉月さんと廣澤 優奈さんがテーマ「アントシアニンの変色に関する研究」で、生物部門に2年次生 藤原 和叶さんと完田 静香さんがテーマ「サカマキガイの生存可能な溶存酸素量」で発表しました。昨年から取り組んだ研究や先輩から引き継いだ研究をそれぞれが発展させ、発表しました。

全国総文自然科学部門1

全国総文自然科学部門2

3.SSH生徒研究発表会 8月6日(火)~8日(木)

兵庫県神戸市にある神戸国際展示場にて開催された標記の発表会に、3年次生「課題探究発展」の授業を代表して、大倉 優衣さん、山本 玲奈さんの2人が「カラスの好む食品群について(動物・医学系)」というテーマで参加しました。全国のSSH校から代表が集まる盛大な発表会で、長い時間をかけ積み重ねてきた観察データを基にカラスの生態について発表しました。

SSH生徒研究発表会1

4.令和6年度中国四国九州地区理数科課題研究発表会 8月19日(月)、20日(火)

島根県松江市にある島根県民会館にて開催された標記の発表会に、自然科学部2年次生 藤原 和叶さんと完田 静香さんがテーマ「サカマキガイの生存可能な溶存酸素量」でポスターセッションに参加しました。工夫を凝らしたポスターに仕上げ、良い発表をしました。

中四九理数科

いずれの発表会も全国各地の高校生との活発な交流の場となり、充実した会となりました。このような機会を作っていただいた関係者の方々に感謝いたします。

公立鳥取環境大学 里山観察会

2024年9月5日 16時09分
今日の出来事

令和6年8月6日(火)西伯郡南部町の「いくらの郷」で、『「生物多様性の自分ゲートを見つけてみよう。」~里地里山たんぼビオトープで、昆虫・植物・動生物を大学生と一緒に探してみよう』と題して、公立鳥取環境大が企画した観察会に希望生徒14名が参加しました。環境大の大学院生や生物部学生の案内の元、里山の生き物を観察し、その多様性のすばらしさやそれを守る人の活動の大切さを感じる経験となりました。

里山観察1

里山観察2

令和6年度 SSHイノベーション成果発表会

2024年8月1日 09時23分
今日の出来事

令和6年7月26日(金)、本校で「令和6年度SSHイノベーション成果発表会」を開催し、3年次生が、昨年度からの探究内容を深めた成果をポスターや英語で発表しました。

イノ廊下発表

イノ多目的ホール内発表その2

SSH運営指導委員の方等を本校にお招きし、廊下の壁や多目的ホール内のパネルに101本のポスターを掲示して、各グループが、教職員や生徒に自分自身の言葉で研究内容を伝えました。また、五つのチームがGoogleスライドを用いて英語で発表しました。どちらの発表でも活発な質疑が行われ、それぞれのテーマについてさらに考えを深めることができました。

イノ英語発表

以下は生徒の感想です。

・2年次での探究からさらに発展させて分析していくプロセスを学ぶことができた。

・発表では、相手の反応を見ながら、わかりにくいところは具体例などを用いて説明することができた。

・今から地域のさまざまなことに目を向けておくことで、将来地元に戻ってきて働くときに、地元のためにできることに気付けるのではないかと考えた。

この発表会を通して、生徒は探究内容を深めただけではなく、他者に適切に伝えることの難しさや面白さも学ぶことができました。この経験が彼らの次の挑戦に繋がっていくことを期待しています。

令和6年度 鳥取西高校の「課題探究」研究発表会参加

2024年7月31日 17時30分
今日の出来事

令和6年7月17日(水)鳥取西高校にて、標記の発表が開催され、本校から3年次生 有富 真子さんと梅林 絢音さんが、テーマ「SDGsと幸福度の関係性 ~真庭市の取り組みから考えること~」で口頭発表を行いました。質疑応答では、鳥取西高生の皆さんからの建設的な質問により活発な意見交換ができ、充実した発表となりました。

本校の課題探究は、理系分野だけでなく文系分野もそれぞれのテーマで研究を深めています。発表したチームは文系分野で、SDGs達成目標の2030年が近づく中、各種SDGs活動に携わることが幸福度にどう影響するかを考察し、活動の促進に資することを目指すという探究に取り組みました。

鳥取西高校課題研究発表会

発表した生徒は「他校の生徒にも発表を聞いてもらうことで、より一層たくさんの人にSDGs活動について知ってほしいという思いが深まりました」と話してくれました。

この経験が第一歩となり、生徒達の思いが広がっていくことを期待しています。

SSH 土曜活用事業「山陰海岸から日本海の成り立ちが見えてくる」

2024年7月30日 16時17分
今日の出来事

令和6年7月27日(土)、土曜活用事業「山陰海岸から日本海の成り立ちが見えてくる」を行いました。

本校では、土曜日を活用して地域における多様な学習や体験活動をする機会として、「土曜活用事業」を行っています。

今回協力していただいた境港総合技術高校の実習船「若鳥丸」は、県民利用の日を設けており、乗船を通して児童、生徒、学生が水産業や海洋環境、船のことなどを直接体験して学ぶことができます。

今回は「鳥取県生活環境部自然共生社会局山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」総括専門員兼副館長 安藤 和也さんに、山陰海岸ジオパークの重要性や鳥取砂丘から浦富海岸の成り立ちについてご指導いただきました。

土活(写真1)

土活(写真2)

参加した24名の生徒からは「鳥取の地質や山陰のジオパークに触れられる貴重な体験だった。実際に見られてよかった」「知っていないと見えないものがあるという安藤さんの言葉に共感した。もっと鳥取県各地の地質について知りたい」などの感想があり、海洋環境と鳥取県の地質について、関心が高まった様子が見られました。