今日の出来事
令和5年10月14日(土)、「科学を創造する人財育成事業」が本校を会場に、島根県からは出雲高校、松江北高校、松江南高校、鳥取県内は鳥取東高校、鳥取西高校、倉吉東高校、湯梨浜学園高校の総勢69名の生徒の皆さんの参加を得て、開催しました。
午前中の講演会では、島根大学 名誉教授 社会医療法人さくら会 さくら会病院 副院長 秋山恭彦氏が講演されました。演題は「脳疾患の外科治療学の歴史と展望」で、脳疾患の基礎理解に加え、その治療が試行錯誤の末に現在に至っているという歴史的側面、さらに現在行われようとしている先進的治療方法など分かりやすく説明してくださいました。

講演後の質疑応答も大変さかんに行われ、約1000名が集う第一体育館が質問と回答のやり取りで熱い教室になったようでした。講演を通して、この医療技術の可能性や今後さらに理解を広めていくことの大切さを学ぶことができました。
午後は数学コンテストを含め12分野での科学実験が行われ、本校生徒(希望者)と他校の生徒が切磋琢磨しながら、科学や数学を探究する楽しさを体験しました。
A:数学コンテスト
3人1組のグループに分かれ、難易度別の問題を制限時間内に解き、その時間を競うコンテストでした。徐々にレベルが上がっていく問題に頭を抱えながらも楽しんでいる様子でした。今年度の優勝は鳥取西高校2年生グループでした。
B:物理分野「マイコンとセンサーを用いて物理実験をグレードアップしよう!」
誤差が大きく考察しにくかった単振り子の実験をマイコン&センサーを用いて正確に追究することに挑戦しました。

C:化学分野「ガラス細工に挑戦」
ガラスを熱して、ガラス細工を作成することに挑戦しました。

D:生物分野「生き物を生きたままを観て、形態を識別しよう」
国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)派遣講師(JST派遣)による特別講座として、JBO教育支援部会長の石井先生、同じく委員の相馬先生にご指導いただき、ルーペ・実体顕微鏡・光学顕微鏡を使って、生物を正確にスケッチする体験をしました。

E:地学分野「星取県で天体観測を楽しもう♪」
天体観測について学び、簡易型の天体望遠鏡を組み立てました。

今日の出来事
F:情報分野「Raspberry Pi+センサーで身近なデータを集めてみよう」
シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」にセンサーを付けて、音などを検出する実験を行いました。
G:家庭分野「パンケーキの科学」
実際にパンケーキを作りながら、ふわふわの科学に迫りました。

H:防災分野「ボックスティッシュを使った体験型津波建築実験」
特別講座として、東北工業大学建築学部建築学科の船木尚己先生、米子工業高等専門学校総合工学科建築デザイン部門の畑中友先生にご指導いただきました。
ティッシュの空き箱で思い思いの建物模型を作成し、津波を再現する水槽に模型で津波を受けたときの挙動を観察して、津波に強い建物の仕組みを考えました。大学院生の皆さんのご指導もあり、津波の恐ろしさを考える機会となしました。

I:外国人研究者研究紹介「日本在住の外国人研究者から研究の楽しさを学ぼう!」
特別講座として、神戸大学大学院システム情報学研究科のDr. Zhao Fanに『人文学・哲学を「計算可能性理論」で研究するってどういうことだろう?』という文理融合の内容について英語でご指導いただきました。外国で研究を続ける楽しさ、苦労などを伺いました。

J:地歴巡検
毎日登校している学校がどのような場所にあり、周辺にはどんな歴史が隠されているのか教員の案内の元フィールドワークを行いました。

K: NASAゲーム&マシュマロチャレンジ
パスタとマシュマロで高い塔を作るマシュマロチャレンジに加え、NASAゲームで月面から帰還する方法を考えるゲームを行いました。
L: コミュニケーションワークショップ
演劇の観点から、普段のコミュニケーションを円滑にするヒントを学びました。

多くの学びとチャレンジが楽しい雰囲気の中でなされ、「科学を創造する人財育成事業」の充実した一日は終了しました。
来校された69名の各校の皆さん、楽しんでいただけましたか?
ご来校、ありがとうございました。
また、本事業にご協力いただいた講師の先生方に感謝申し上げます。
今日の出来事
令和5年8月17日~20日に静岡大学で行われた日本生物学オリンピック本選において、3年次生の清水 櫂さんが見事に銅賞を受賞しました。
10月6日(金)に本校応接室において、表彰式を行い、校長先生から表彰状が手渡されました。

7月16日に本校にて実施された予選を通過した清水さんは、三泊四日の合宿形式で行われた本選でも、全国から集まった通過者たちと長時間に及ぶ実験問題に取り組みました。
清水さんは、「全国大会で他校の人と交流できたことがとても良い経験になった。大学では夢である研究医を目指して頑張りたい」と語ってくれました。
今日の出来事
令和5年8月29日、30日に工学院大学(東京)で行われた化学グランプリ2023二次選考において、3年次生の土海 孝太さんが見事に最高賞にあたる大賞を受賞しました。
10月6日(金)に本校応接室において、表彰式を行い、校長先生から表彰状が手渡されました。

7月17日に実施された一次選考を通過した土海さんは、一泊二日の合宿形式で行われた二次選考でも、全国から集まった通過者たちと240分の長時間に及ぶ実験問題に取り組みました。
土海さんは、「3年間の有終の美を飾ることができて嬉しい。化学に限らず、様々なことに対して深く学び、今後も多くのことに挑戦したい」と語ってくれました。
今日の出来事
令和5年9月12日(火)昼休憩、本校図書館にて、Tickets-to-the-World Library 「オーストラリア科学奨学生発表会」を行いました。
令和5年度オーストラリア科学奨学生として令和5年7月1日から16日まで、シドニー大学での研修に参加した3年生 土海孝太さんが活動内容を発表しました。

既に鳥取県教育長に報告を終えた土海さんですが、本校の生徒にスライドを使ってわかりやすく説明しました。(「オーストラリア科学奨学生」については、7月28日の記事を御覧ください。)
9か国からそれぞれ選抜された科学に関心の高い高校生たちが、寮で生活し交流を深めながら、大学の講義・実験・観察等の活動を行うというもので、数学や物理、生物等高校生にわかりやすい内容から専門的な内容まで踏み込んだ充実した研修だったそうです。

オーストラリアに特有の生態系や、集まった生徒たちとの文化の違い、生徒同士の活発な意見交換、日常的な会話から講義を受けるための専門的な英会話など、現地に行ったからこそ得られたものが多く、大きな刺激を受けることができたそうです。
この発表を聞いた生徒が様々な事に挑戦し、後に続いてくれることを期待しています。
今日の出来事
令和5年8月7日(月)~9日(水)に鳥取大学医学部と研究推進機構研究基盤センターのご協力を得て、標記の事業を実施しました。
本校生命科学コース2年次生が、米子キャンパス生命科学科に3日間通い、組換えDNA実験、DNAを増やす方法、制限酵素による切断と電気泳動など現代生物学を支える内容について実習を行いました。
鳥取大学の先生方や大学院生の指導の元、楽しく実習をすることができました。さらに、最終日には、粟野先生から「神経筋疾患の病態と実用化された治療法」、金井先生から「ウイルスのはなし」と題して講義をいただき大変興味深い時間を過ごしました。今回の経験が生徒のみなさんの今後に活かされることを期待します。




今日の出来事
令和5年8月22日(火)に本校で標記の講座を開催しました。本講座は自然科学部員が企画を考え、運営・実施したもので米子市の小中学生10名が参加しました。
物理(コーラを作ろう!)、化学(ストームグラス・われないシャボン玉)、生物(色素の抽出)、数学(オイラーの多面体定理について)の4講座で、午前中に実験を行い、午後にその内容をまとめました。小中学生ともに実験を楽しんでいたようです。また、なれないまとめにも挑戦してくれました。
部員は、準備することや分かりやすく伝えることに苦労しつつも貴重な体験になったようです。




今日の出来事
夏季休業中を含め多くの生徒が各種発表会に参加し探究活動の発表を行いました。
いずれの発表会も全国各地の高校生との活発な交流があり、貴重かつ充実した発表体験となりました。4件以下に紹介します。
1.山陰探究サミット(出雲市)令和5年7月27日(木)
平田文化会館で出雲高校主催で開催されました。3年次生課題探究発展代表の水川さんがテーマ「世界に通用するお菓子パッケージ」で、濱田さん・森下さん・神﨑さん・平井さんの4人がテーマ「勉強効率の上がる音楽の特徴」で口頭発表に参加しました。2班ともに今まで取り組んだ研究をよくまとめ分かりやすい発表をしました。このような機会を作っていただいた関係者の方々に感謝いたします。


2.全国高等学校総合文化祭自然科学部門(鹿児島市)令和5年7月29日(土)~31日(月)
自然科学部3年次生の土海さんと足立さんの2人がテーマ「開口端補正についての研究」でポスターセッションに参加しました。昨年から取り組み、目に見えない気柱の共鳴現象を数々の工夫によって解明すべく試みた研究の総まとめとなりました。


3.SSH生徒研究発表会(神戸市)令和5年8月8日(火)~10日(木)
3年次生課題探究発展代表の足立さん、前澤さん、濵田さんの3人が「累乗数の位の数の循環について(数学分野)」というテーマで参加しました。全国のSSH校から代表が集まる盛大な発表会で、数学の面白さを分かりやすく伝える工夫を数々重ねて発表しました。


4.令和5年度中国四国九州地区理数科課題研究発表会(鳥取市)令和5年8月17日(木)、18日(金)
3年次生課題探究発展代表の笠岡さんと内田さんの2人がテーマ「糖が加工デンプンの代わりに水分保持をする」、自然科学部2年次生の板持さん、岡本さん、手島さんの3人がテーマ「多重階乗の類似概念『分数重階乗』とその性質について」でポスターセッションに参加しました。2班ともに今まで取り組んだ研究を工夫を凝らしたポスターに仕上げ、わかりやすい発表をしました。


令和5年7月27日(木)本校で標記の発表会を開催しました。3年生の課題探究発展 継続課題探究選択者による36報の発表を10の分科会に分かれて行いました。
生徒は2年次2月の発表会の後、さらに実験や調査を積み重ねて探究を深めた成果を発表しました。

本校運営指導委員の方々をはじめ、鳥取県産業振興機構バイオフロンティア、鳥取県地域づくり推進部県民参画協働課、とっとり県民活動活性化センターなど多くの機関の先生方、県内他高校の先生方にご参加いただき、盛大に行うことができました。さらに、当日は高等学校体験入学ということで多くの中学生が見学に訪れており、発表を興味深く見てくれました。
発表・質疑応答ともに充実したものになり、進めてきた探究の成果を地域に発信するとともに、多くの方と意見交換をすることができ、3年間の総まとめにふさわしい発表会となりました。
今日の出来事
令和5年5月13日(土)にオンラインで開催された「生物系三学会(動物・植物・生態)中国四国地区合同発表会」にて、自然科学部3年生 大林 杏紅さん、村家 帆南さんが「サカマキガイの生存可能な溶存酸素量」というテーマで発表し、動物分野奨励賞を獲得しました。
5月18日(木)には自然科学部の部会で発表を披露し、受賞報告を行いました。他の部員にとっては、それぞれの研究に取り組むモチベーチョンになったと思います。

今回の受賞について、「発表時間内に短くまとめるのが難しかったが、明確な目標に向かって取り組み、やり遂げた達成感を感じている」と語ってくれました。
両名の努力に敬意を表するとともに今後のさらなる活躍を期待します。