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SSH関連のイベント案内が、教務室前に掲載してありますので、興味のある方はぜひご確認ください。


SSHニュース

平成30年度鳥取県立米子東高等学校SSH研究成果発表会

2019年2月13日 17時31分

 

期日:平成30年2月7日(木)
参加生徒:1年次生徒 2学年生徒 合計644名
日程: 9:30~12:00 課題探究基礎ポスター発表・課題探究応用口頭発表
   12:45~14:35 課題探究基礎ポスター発表・課題探究応用口頭発表・講演会


 平成30年度SSH研究成果発表会を運営指導委員会、鳥取県教育委員会、JST主任調査員、高等学校教員の皆様をお迎えし、校内を3会場に分け開催しました。当日は、学級閉鎖で登校できない生徒もいましたが、生徒がそれぞれの役割を補い合い発表する姿が見られました。

 
開会式にてSSH委員長の宮田君から挨拶です。「日頃の研究の成果を発表することを通し、互いに学び合いましょう!。」


各会場でポスター発表と口頭発表が行われました。
 
 午前の部では多目的ホールで口頭発表のグループの代表が発表をしました。文系代表の1グループ「『全然』に肯定表現を結びつけるのは正しいのか?

 
運営指導委員の皆様より的確なアドバイスとご指摘をいただいてます。するどいご指摘にも自分たちの言葉で真剣に返答をします。

 


 理系代表の1グループ「カラスの寄りやすい色について」繰り返し行った実験と、その中で撮影できた映像から、導き出した結果と考察を述べています。


 西校舎1年5組~8組では1年次生ポスター発表が行われました。1年次生はクラスで4人1グループを編成し、それぞれのグループが理科・保健・数学・現社の4つのテーマを自由に選んでいます。1年間研究したことを1枚のポスターにまとめ発表をします。


 発表を聞く生徒は決められた時間の中で自由に興味のある班の発表を聴きます。「今から発表を始めます!聞きにきてくださ~い。」その一言で、多くのギャラリーが集まる班もありました。




 教員も担当したグループやテーマの生徒だけでなく、他教科の教員がアドバイスや評価、質問をします。専門外だからこそのするどい質問もでます。それに答えることで、生徒も自分の実験を多面的にとらえることができます。
 
 管理・教室棟3年1組~8組の教室では、2年生課題探究応用の口頭発表が行われました。2年生では自分の興味のある研究分野を自ら選択し、そこでグループを編成します。昨年と比べ、より専門的な研究が行われています。同じ研究分野でも調べたい事柄や実験の方法は様々で、生徒は色々なアプローチをしながら1年間の研究をしてきました。




自らの留学体験をふまえて、「世界でこれから活躍する若者がもつべきもの」をテーマに研究発表する生徒もいました。


第91回選抜高等学校野球大会出場で注目が集まっている野球部も課題探究応用で研究し、「日本野球科学学会」で発表した研究を改めて生徒の前で発表しました。


発表した内容に対して生徒同士で評価をし、評価できる発表に「いいねシール」を貼っていきます。
来賓の方々、保護者の方々、当校教職員も生徒の発表に耳を傾けます。悪天候の中、お越しいただいた保護者の皆様ありがとうございました。

 
午後からは多目的ホールにて二本の講演会を行いました。生徒・保護者・教員・ご来客の方々合わせて、立ち見が出るほどの盛況です。



講演会一本目は、鳥取産業技術センター食品開発研究所 杉本 優子様を講師に招き、「研究のススメ、リケジョのススメ」を演題にご講義いただきました。
先生は、「研究のススメ」ということで研究活動をしていく上で大切にすることや楽しさをお話くださいました。ご自分の研究ノートを見せていただくなど大変参考になりました。また、「リケジョのススメ」ということで、女性として研究生活を送ってこられた経験を優しくも力強くお話いただき参考になりました。

 
 2本目の講演会は 鳥取大学大学院工学研究科 伊藤敏幸教授を講師に招き「第3の液体,イオン液体」を演題にご講義いただきました。伊藤先生のトライ&エラーをひたすらに繰り返し、イオン液体の研究を行ってこられたこと。薬を経口からだけでなく、皮膚から取り込むことができるようになることで、医療分野において画期的な発明のもとになる可能性のあること。あなたならイオン液体をどう使いますか?と生徒に呼びかけられていたこと。日本の地方国公立大学はどの大学でも世界に通用する素晴らしい研究者を教授としてむかえており、日本の大学の水準がとても高いことがとても印象的でした。

閉会式でも鳥取大学大学院工学研究科 伊藤敏幸教授よりお言葉をいただきました。
「昨年と比べ、とてもレベルが高くなったと感じた。多様な研究に取り組まれており、生徒自身が楽しんで研究が伝わってきた。」との講評をいただきました。