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生命科学コース2年次生 鳥取大学研修

2019年8月21日 08時01分

生命科学コース2年次生が8月6日(火)・7日(水)の2日間、鳥取大学医学部で探究的学習を行いました。
この研修は,生命科学コース設置以来行っている研修で分子生物学分野における基本的操作を体系的に学ぶ機会となっています。
8 月6 日(火)(1 日目)
9:30~10:00 開会式・医学部長 挨拶(全員参加)
10:00~10:15 遺伝子組換え実験に関する教育訓練(足立助教)
10:15~10:30 実習内容の概説(檜垣准教授)
10:30~12:00 実習1:組換えDNA 実験1(教員,大学院生)
13:00~14:00 講義1「がんの転移から命を守る ~小さなRNA 分子が示す大きな力~」(尾﨑准教授)
14:00~16:00 実習2:PCR 法1(アガロースゲル作成まで)(教員,大学院生)





8 月7 日(水)(2 日目)
9:30~11:00 実習3:組換えDNA 実験2 / クロマトグラフィー1(教員,大学院生)
11:30~12:00 実習4:制限酵素切断1(教員,大学院生)
昼食・休憩(講義室など)
13:00~14:00 講義2:「神経疾患の遺伝子異常 ~遺伝子診断と遺伝子操作を用いた研
究~」(中曽准教授)
14:00~16:00 実習5:PCR 産物, 制限酵素切断産物の電気泳動(教員,大学院生)

 遺伝子組換え実験では,大腸菌へのGFPタンパク質遺伝子導入を行い,培地組成の違いによる実験結果の予測,論拠の討論など科学的思考力の訓練を行いました。また,発現タンパク質のカラムクロマトグラフィーによる精製まで行い,実際の分子生物学における基本的手技,手法を学びました。
 DNA型鑑定の実習では,STRsを利用し模擬サンプルDNAをPCR法により増幅し,電気泳動の後,遺伝子型の判定を行いました。
また,別に遺伝子工学の重要なツールである,制限酵素処理も行い,λDNAを実際に3種類の制限酵素で切断し,切断断片の塩基対数の推定まで行いました。


このような実験は初めての生徒もいましたが、鳥取大学の先生方、学生の丁寧な指導のおかげで楽しみながら有意義な実習ができました。また、講義では、がん治療の最前線や遺伝子診断など興味深い内容をわかりやすく教えていただきました。今後の生徒のキャリアを考える上で貴重な体験ができました。