雪のちらつく寒い日となりましたが、12月22日に二学期の終業式を行いました。
当日は雪のため交通機関が乱れることが事前に予測されたため、登校できない生徒がある可能性も考えオンラインでの開催となりました。
校長先生からは、「自分で確かめた正しい情報だけを他人に伝えるように」、「今までは周囲の人に守られて成長してきました。今後は周囲の人々を守ることができるように、より成長してほしい」とのお言葉をいただきました。
続いて明日からの冬休みを迎えるにあたって生徒指導部主任より、アルバイトとスマートフォンの利用について、諸注意がありました。
西部地区でもインフルエンザの罹患者が増えています。新型コロナに関しても、罹患者が決してゼロになっているわけではありません。
生徒の皆さん、冬休み中も体調管理を怠らず、揃って三学期の始業式を迎えましょう。
本校3年生の多くは卒業後県内外に就職し、社会人としての歩みをスタートさせます。
卒業前に、自らの人生設計と自己実現の一助とすることができるような知識・理解を深めることを目的として、社会人として必要な「社会保障制度」特に「公的年金」の仕組みについて学ぶ機会として「年金セミナー」を、「現代社会」の授業の時間を使い二日間かけてクラス毎に行いました。
年金事務所より講師の方をお招きして、「知っておきたい年金のしくみについて」をテーマとした外部講師授業でした。
10分程度のビデオ動画を見せていただいた後、全員に配布いただいたテキストに従って、社会保障制度の中での年金の位置づけ、公的年金制度とは何か、国民年金と厚生年金の違い、障害年金・遺族年金など老齢年金以外の年金、就職者と進学者で異なる年金手続きの違いなどについて実例を交えながら、お話をいただきました。
お話を伺った後には「振り返り」として、クイズ形式で「就職者と進学者での年金制度の違い」を生徒に答えてもらいました。
最後に、セミナーを受ける前後で「年金」へのイメージが変わったか、もっと聞きたかった項目はなかったかなどの「アンケート」と、公的年金制度についての「クイズ」を用紙に記入して、セミナーを終えました。
このお話を伺うまでは、自分が払った保険料を積み立てておいて年齢に到達したら積み立てた中から少しずつもらえるものだと思っていた生徒が多かったのではないでしょうか。
今回のお話を機会として、お互いの「支え合い」についてこれまで以上に考えてもらえたらと感じています。
成年年齢が、20歳から18歳に引き下げられ2年が経とうとしています。
成年になると自分の名前で様々な契約をすることができますが、世の中では成年になってまもない人がローン(借金)や買い物等にまつわる契約のトラブルに巻き込まれるという事例も増えているそうです。
既に18歳の誕生日を迎えて成人となっていたり本年度末迄に成人となり、社会人としての歩みをスタートさせる「3年生」を対象として、社会人として必要となる「契約」や「お金」について学ぶことで、実際に起こりうるトラブルの予防や当事者となった時に適切な対応ができるように知識・理解を深めることを目的として「青少年のための法律講座(消費者教育)」を行いました。
講師として、鳥取県弁護士会の弁護士中村 栄治様をお迎えし、「成人年齢引き下げ!18歳から大人!かしこく買い物 悪質商法にだまされない」という具体的なテーマでお話をいただきました。
スマホに表示された「いまだけ」、「あなただけ」、「限定○○名」などの商品広告の注意点や、インターネットを見ていた時に「登録されました。いついつまでに入会金をお支払いください」などの画面が突然表示された場合の対処法など、具体的な例を挙げてお話をいただきました。
また、相談窓口としての「消費者ホットライン」の存在と連絡先を教えていただきました。
最後に生徒代表から、本日学んだことの振り返りやこれからの新生活に向けての決意表明を含めて、お礼の言葉がありました。
目の前に示された情報を鵜吞みにするのではなく、「おいしい話はない」ことや「困ったら早めに相談する」ことを頭において、クリックしてしまう前にそれは今の自分にとって本当に必要なものなのか、必要なことなのかをよく考えたうえで、卒業後の新しい生活を過ごしていって欲しいと思います。