校長室より

脚本家足立紳氏の映画

2015年2月24日 17時26分



 2月14日(土)倉吉未来中心で、本校卒業生の足立紳氏(H3卒)が脚本を手がけた映画「モンゴル野球青春記」の上映会がありました。私は、佐伯同窓会長、宍戸教頭と一緒に鑑賞しました。
  
映画は、モンゴルの大草原を列車が走り抜けていく場面で始まります。日本の若者が未だ野球が普及していないモンゴルで、少年に野球を教えるという物語で、若者のピュアな心に少年たちや野球チームの関係者が動かされ、やがて国際試合に参加するようになるという感動作品です。しかし、単なるサクセスストーリーではなく、少年たちのチームはどことやってもぼろ負けで、モンゴル人の監督は不器用で怒ってばかり、と登場人物にヒーローは一人もおらず、映画を見ていると、つい、応援したくなってしまうような作り方がしてあります。うまいなあ…。と思いました。

 私は、育英の卒業生に足立紳氏のような脚本家がいることをこれまで知りませんでした。足立氏はどんな高校生だったのでしょうか。決して優等生ではなかった…、とスピーチではおっしゃってましたが。

パンフレットには、「百円の恋」(第1回松田優作賞)、「佐知とマユ」(第38回創作テレビ大賞)他10作品が紹介されていました。足立氏は現在42歳、脚本家としてはまだ若い方ですから、これから日本を代表する作家になられるかも知れません。監督もやってみたいと言っておられました。

 育英から、日本アカデミー賞の映画監督が生まれるかも知れません。楽しみですね。