平成28年度 卒業生 合格者の声 ~進学・就職、学校生活を振り返って~

合格者の声 公立鳥取環境大学経営学部経営学科合格:浦田 亮祐さん

岩美町に恩返しをしたい・・・・環境大学を選んだきっかけ

 僕はずっと岩美町に住んでいて、岩美町は自然豊かで、人との繋がりが優しくて、、、そんな岩美町に恩返しをしたいというか、そういう気持ちがあって。高校2年生のときのインターンシップで岩美町役場に行き、岩美町役場が地域活性化の取り組みをしていたので、役場の職員になりたいと思うようになりました。

 インターンシップでは、岩美防災無線のアナウンスや岩美町チャンネルのカメラマンの体験をしたり、中央公民館で高齢者の体力測定のお手伝いをしたりしました。そのとき、体力測定を受けられている方と役場の職員の方が楽しそうに話をされているのを見て、町民の笑顔が地域活性化に繋がっているなと感じました。

3年生になってから、三好先生や担任の森本先生に勧められて、調べていくうちに鳥取環境大学に行きたいなと思うようになりました。でも実は3年の6月まで悩んでいました。県外の大学も視野に入れていたので。。。悩んだ末、フィールドワークなどを通して地域の方と関われる講義を受けたいと思い、鳥取環境大学決めました。

 

大学推薦入試。。。自分で考えること

 AO入試は残念な結果でした。グループディスカッションが一番難しかったです。テーマがあったのですが、そのテーマの状況をイメージすることができず、自分の意見を言うことができませんでした。

 しかし、推薦入試では、小論は田中先生の小論指導もあり、過去問よりも比較的簡単に感じてよくできたと思います。面接では自分の言いたいことや今までの想いを伝えることができました。

 入試当日は土日だったのですが、土曜日は校長先生と宮石先生と三好先生が、日曜日は三好先生が鳥取環境大学の前まで来られて、「頑張れよ」と声をかけて下さいました。そのおかげで緊張していた気持ちが落ち着いて、リラックスして受けることができました。特に、三好先生には本当に感謝しています。

 また、先生方には少数の生徒の為に合格プロジェクトチームを組んでいただき、本当に良かったです。大学入試対策では、地域活性化の方策を自分で考えて面接で言えるようにしたり、他の地域の地域活性化方策を学んだりしました。自分で考えること。それがあったから合格したのだと思います。

 

部活動では自分が成長したなと思うことが多かった

部活動は、野球部に体験入部したのですが、きつかったので、陸上部に入部しました。

先輩は話しやすかったし、練習の時とそれ以外と切り替えがしっかりとできていて、すごいと思いました。僕は短距離だったのですが、駅伝にも出たことがあります。

部活動で印象に残っているのは、3段跳びと走り幅跳びをしたことです。3段跳びは1年生の最初はやり方もわからず、とても難しかったのですが、森澤先生に教わる日々の練習の中で記録も伸びていき、楽しくなりました。

部活動では自分が成長したなと思うことが多かったです。つらい練習もあったけど、みんな良い雰囲気で練習できました。あまり話さなかった僕ですが、部活動で中心というか、大事なポジションになってみんなを引っ張る立場になり、そこから話すことが多くなって、ちょっと積極的になったと思います。

 

将来、岩美町で取り組んでみたいこと

今考えているのは、徳島県の神山町の行ったワーク・イン・レジデンスというもので、空き家を改修し住めるようにして、将来必要な働き手や企業家などを受け入れるという取組です。岩美町はズワイガニや白いかなどの魚介類がたくさん取れるのですが、リサーチしていく中で漁師の方が不足しているという現状がわかりました。岩美町でもワーク・イン・レジデンスを作り、漁師を募集して呼び込みたいなと思っています。

 

中学校3年生に向けてメッセージ

岩美高校は類型も選べますし、人も多くないので、先生がひとりひとり丁寧に部活や進路を指導してくださるのでとてもいいです。岩美校生は全員しっかりとあいさつができるのがいいところです。あと、僕は教室が好きです。教室はみんながいるから居心地がいいですよ。

合格者の声 公立鳥取環境大学経営学部経営学科合格:平井 晴己さん

 純粋に、高校3年間で自分の将来を決めるのが怖かった  

僕は、高校に入ってから1年のうちは、やりたいことがありませんでした。1年生の時、担任の生田先生に「進路はどうするの?」と聞かれて、高校3年間で純粋に自分の将来を決めるのがすごく怖くて、あと何十年も生きるのに決めるのが怖くて、とりあえず「進学します。」と言ったんです。そうしたら「どこに行きたいの?」と聞かれて、「どこでもいいです。」って言ったら、「じゃあ鳥取環境大学はどう?」と勧められたのが、第一のきっかけです。そのあと、2年生のときに、インターンシップで岩美町役場を訪れ、公務員に興味を持ちました。仕事適性診断をすると、たいてい公務員タイプに当てはまって(笑)、やっぱり公務員だと考えたときに、今年から岩美町と鳥取環境大学の提携があり、鳥取環境大学が良いと知り、行きたいと思うようになりました。

入試対策・・・「地域のことについて自分なりの意見を持て」

3年生になってから、まずは三好先生と、なぜ鳥取環境大学に入りたいのか小論文でまとめて面接をしてもらいました。「地域のことについて自分なりの意見を持て」と言われて、夏休みには、岩美町役場を訪問してお話を伺ったり、岩美高校魅力化コーディネーターの島本さんとKJ法という方法を用いて、どうしたら岩美町はよくなっていくのだろう?というテーマでたくさんアイデアを出し、1年後、2年後、3年後のスパンで、どう進行していくのか、どうなっているのかをまとめました。受験の1週間前にはまとめたものを見直して、自分の中にストックし面接に備えられたのは、安心感と強みになったと思います。それに、受験だけでなく将来、岩美町で働くときに使えるかもしれないと思います。

入試までの期間、気分が落ち込んでしまったときは、ちょっと頑張って調べたりして、先生に相談して、褒められることでモチベーションを上げるようにしました。逆に、先生に「もっと調べろ」とモチベーションを落とされることもありましたが(笑)。


苦手を克服したことで自信に繋がった。僕は文字を読むのが嫌いだったので。

先生に、新聞や哲学書などの新書を読むよう薦められました。僕は文字を読むのが嫌いだったので。調べるときも、パソコンとか、携帯とか、本で調べるから、文字を見ただけで面倒くさいと感じていました。それで、新聞を毎日1時間くらい読むようにしました。いつも番組表しか見なかった僕ですが、世界や地域などニュースのところを読むようになりました。今では小説なども読めるようになり、とても楽しいです。


AO
入試・・・一番いい面接ができた。

AO入試では、模擬授業と小論、グループディスカッション、個人面接とあったのですが、模擬授業が今年からスタイルが変わって、正直うまく出来ませんでした。グループディスカッションでは本番はレベルがすごく高かったです。練習のときと同じように、本番で一番に手を挙げて司会役をしました。本番はみんな協調性を大事にしながらも、しゃべる人が多かったので、自分は少し周りに埋もれてしまったかなと思いました。でも、個人面接は自分でも褒められるくらいすごく良く出来たんです。面接官にも恵まれたんですけど、自然と肩の荷が下りて、自分の言いたいことも言えたし、ちゃんとゆっくり受け答えできて。一番いい面接ができました。

応援してくれるのは岩美高校ならでは

いろんな先生にサポートしていただいきました。

思い返せば、2年生とき、「本気で行きたい」となってからは先生方も応援してくださり、3年生になって、三好先生を筆頭にプロジェクトチームを組んでくれて、一人二人の生徒の為に、先生が6人も7人もついてくれて、応援してくれるのは岩美高校ならではだと思います。大規模高校ではありえないと思います。

初めて三好先生のタブレットで合格したのを確認した時、抑えられないものがあって。職員室や廊下でプロジェクトチームではない先生方にも「おめでとう」と言われて、嬉しかったです。とくに、1年生のときの担任の生田先生に報告したらすごく喜んでくださって、本当に嬉しかったです。


将来の夢は地域活性化につながる仕事に就くこと

将来の夢は岩美町役場に勤め、地域活性化につながる仕事に就くことです。移住者を呼び込むときの窓口は役場の人だから、それをやりたいのと、移住希望者の全員を岩美町に呼び込めるようにしたいです。人口の減少を止めることは難しいかもしれませんが、移住者を増やすことはできると思います。移住希望者が踏み出せない理由を解決してあげられる職員になりたいと思っています。              

中学校3年生に向けてメッセージ

岩美高校は、少人数学校ならではの一人一人に目が行き届いている学校です。

挨拶がきちんとできるし、先生が親身になってサポートしてくださいます。

自分のやりたいことを本気で応援してくれて、こうしたい、と言ったら、隣で一緒に歩いて、サポートしてくれる学校です。岩美高校というと公立大学は難しいというイメージがあるかもしれませんが、自分がそうであったように、先生方が本気でサポートして応援してくれます!

合格者の声 FDK鳥取株式会社就職内定:山根 新平さん

岩美高校に入学

 僕は中学のときから野球をしているのですが、中学3年生のとき、岩美高校野球部が中国大会に出場して、地元の高校だし、とても強いチームだったので入りたいと思ったのがきっかけです。

岩美高校に入学して、野球部に入部してからは想像以上にしんどかったです。先輩とは練習中、規律があり、とても厳しかったけれど、それ以外はフレンドリーに話しかけてくれてとてもいい関係でした。また、試験の時は朝早く来て練習をして、勉強と部活動の両立をはかりました。練習はとても厳しかったけれど、他にしんどい事があっても耐えられるし、忍耐強くなったと思います。

同級生は、同じ岩美中学校出身の生徒が多かったので、すぐに仲良くなったし、町外から来た生徒ともすぐに仲良くなれました。

1年生のときは、就職か進学は全く考えていませんでしたが、2年生になってから、親とも相談しながら決めていきました。

 

座っている授業よりも、スポーツをしたい 「観光・スポーツ類型」を選択

岩美高校は2年生から類型に分かれますが、僕は「観光・スポーツ類型」を選択しました。野球もそうですが、座っている授業よりも、スポーツをしたいと思い,選びました。観光・スポーツ類型はシーカヤックやキャンプなど、楽しい授業が多いです。

岩美町に住んでいますが、シーカヤックなど今まで全くやったことがなく、授業内で体験してとても新鮮でした。特色ある授業としては、スポーツトレーナーの方が来校し、テーピングやストレッチをレクチャーしてくださる授業があります。ストレッチは部活の試合の前に自分でやったり、普段の練習の後にやったり、実際に取り組んでいます。トレーナーの方は各部活にもいらして下さり、教えてくれます。

 研究開発学校としてジオパーク授業もありました。テーマ別にグループに分かれて地域貢献をしたり、地域について調べたりしました。フィールドワークで外に出たり、自分たちでテーマを考えたりできて、楽しかったです。僕のグループは新しいスポーツを考えるというテーマでした。2つアイデアを出し、ひとつは、今までにない競技で小さい子やお年寄りでも出来るスポーツ、もうひとつはジオパークを活かしてロッククライミングをするという斬新なスポーツを考えました。

 

3年の始めに配られる「進路ノート」・就職

3年生になり、三者面談の時まだどこを受けようか迷っていて、ちょうどFDKの求人が来て、先生に勧められたのがきっかけです。両親とも相談して、地元の企業なので両親の知り合いも働いていて安心感もあり、すぐに辞めてしまうような人がいないということでいい会社だと思い決めました。

就職を考える上で、とても役に立ったのが3年の始めに配られる「進路ノート」です。進路ノートは一人ずつ配られ、面接で聞かれそうな事が書いてあったり、後ろの方は自分で書き込んで自由に使えるようにしてあります。僕は面接練習のときに答えられなかった事をそこに書き出して、あとで調べて次のときにはうまく言えるように練習しました。

就職に関して、自分ひとりでは分からないことが沢山あって、先生に聞くと、「それだったら過去問があるよ」と親切に教えて頂いたり、担任の先生には進路の相談にのってもらいました。就職試験を考えていてモチベーションが下がったときは、とにかく練習しました。進路に使う時間を増やしていって、不安を考えないようにしました。

就職試験は、国語・数学・英語の一般常識、時事問題、面接でした。時事問題が難しかったです。分からない問題が多かったです。一般常識の問題は、今までの過去問を中心に勉強してたので、解ける問題が多くよくできました。

僕はもとより元気で明るい性格なので、虹嶺祭のステージでも前に出てしゃべったりしていました。人前で話すことに慣れていたので、それが自信にも繋がって、面接の時も頑張れたのだと思います。また、部活動で毎日かかさずに挨拶や礼儀をきっちりしていたので、面接でもそれが活かされ、日々の積み重ねが大事だと感じました。

 

住むのは岩美町がいいな、将来の夢 

ずっと同じ会社で続けて行けたらいいなと思います。出世したいです。

僕は浦富というところに住んでいいて、ここは自然もあるけど、高校や中学校、役場も駅もあって、人が集まる中心地です。鳥取市内に出てみたいな、と思ったときもあったけど、今は岩美がいいと思っています。鳥取市内は遊ぶ場所であっていいな、と。車を持っていればすぐ行けるし、住むのは岩美町がいいなと思います。

 

中学校3年生にメッセージ

岩美高校は進路に関して先生方がとても熱心に指導してくださいます。他の高校と比べて、1年生のうちはみんな一緒だから、将来のことや進路のことなど、考える時間があります。2年生で類型に分かれますが、自分にあったものを選べるので、お勧めです。

あと、中学校の時から部活動や、興味のあることは一生懸命やったほうがいいです。やったことは今に繋がります!!