ダルマになる
2019年11月29日 10時40分
みなさんおなじみの漫画『ドラえもん』に、のび太が幼年時代を回想するシーンがあります。庭で転んで泣いている幼いのび太に、ダルマを見せておばあちゃんは諭します。
「ねえのびちゃん。ダルマさんてえらいね。 「ぼく、ダルマになる。約束するよ、おばあちゃん。」 |
それからすぐに大好きだったおばあちゃんが亡くなったことを思い出した現在ののび太は、机に向かいテスト勉強を始めます。
「ぼく、一人で起きるよ。これからも何度も何度も転ぶだろうけ ど…。 必ず起きるから、安心しててね、おばあちゃん。」 |
エジソンは、電球を発明するまで一万回失敗したといいます。しかし、そのことをエジソンは失敗とは考えませんでした。インタビュアーに「一万回も失敗したそうですが、苦労しましたね。」と言われたとき、エジソンは、「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ。」と返しました。エジソンにとっては、失敗ではなく、うまくいかない方法が一つ分かっただけ。だから、成功なのです。失敗ではなく、「これはうまくいかない」という確認ができたと考えれば、どんなことでも成功になります。
今年度の全国学力学習状況調査の質問紙『難しいことでも失敗を恐れないで挑戦していますか。』の肯定的回答が、郡家東小は85.9%でした。全国平均より約16ポイント高くなっています。平成26年度の本校は、60.5%だったので、比較すると25ポイント以上の向上です。
これは、本校が取り組んできた特別活動の成果の一つと考えられます。特別活動は、学校生活の質を高める取り組みです。温かい人間関係を築き、自分のよさを生かし、自分たちでよりよい生活をつくることをめざしています。温かい人間関係ができると、間違っても恥ずかしくない雰囲気ができ、積極的に意見が言えるようになります。学級会や係活動を通して、だれかに喜んでもらうことを考え、実行します。上級生が素晴らしい活動をすると、下級生は憧れ、自分たちもやってみたいと考え、挑戦します。これらのことを通して、様々なことに挑戦する学校風土ができつつあります。
校長 安住 順一