今田先生は、鍼灸師、柔道整復師として、地域の方々の治療を行いつつ、週２回特養で機能訓練指導員として利用者の機能回復や痛みの治療を行ったり、地域のママさんバレーのトレーナーとしてけがの予防や体調のケアを行ったりしておられ、ご自身の視覚を地域でフルに役立てようと積極的に活動されています。こうした地域医療の一翼を担う積極的な姿勢と、治療に関する確固たる理論を持って実践されていることに、皆の心は引きつけられました。
　講義の中心は、機能訓練指導員としての業務についてのノウハウで、丁寧なアセスメントにより理療者が前向きに取り組める目標を設定することの大切さ、鍼による痛みのコントロールをしながらいかに安全に負荷をかけて回復訓練をしていくか、関節運動の障害においてまず着目すべき点などなどについて、分かりやすく解説と技術指導をしてくださいました。
　午後１時２０分から４時まで、皆が講義に聴き入り、あっという間の２時間４０分でした。
　この講義を通して、生徒達は、これまでの学びを振り返ったり、教職員たちは今後の教科指導のあり方を考えたりと、いずれも臨床への関心や取り組みへの意欲を一段と高めました。
　この講習会で学んだことを生かしながら、今後の本校理療教育の質を高めていきたいと思います。今田先生、また是非、講義をよろしくお願いします。