学校長挨拶

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学校長 國岡 進

 

  本校は、鳥取藩の藩校「尚徳館」の『文武併進』の精神を受け継ぎ、明治6年10月28日第四学区第十五番変則中学校として開校いたしました。美しい自然に囲まれた鳥取城跡に建つ学び舎で、若者の教育に当たってきました。卒業生は56,000名余りにのぼり、鳥取県はもとより国内外の様々な分野で活躍する多くの優れた人材を輩出してきました。
 『文武併進』の精神は、今もしっかりと鳥取西高に引き継がれています。「文」と「武」、それぞれにおいて自分を鍛えながら、それを両立することで大きく成長していくことをめざしています。また、優れた生徒が集まり、互いに切磋琢磨し、先輩に学び、後輩へと伝えていくという伝統を大切にしています。
 さて、本校は、令和3年度、文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定され、令和5年度は、第Ⅰ期3年目となります。本校は、研究開発課題を「学際融合型プログラムによる幅広い科学的素養の育成と新時代を創造するリーダーの育成」とし、カリキュラム開発等に取り組んでいます。具体的な研究開発の目標は、「①課題研究カリキュラムと各種フィールド研修の開発、②文理融合・教科横断的な探究学習の実現、③国内外の関係機関と連携したサイエンスネットワークの構築と拠点づくり」としています。この結果、昨年度は、国際科学技術フェア(ISEF)に出場するなど、多くの優秀な成果を挙げました。
 また、本校は、平成27年度から令和元年度まで、文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定を受けていたことから、「スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク」という全国ネットワークにも参加し、引き続きSGHで培った経験やノウハウを生かし、グローバル人材の育成についても、継続して取り組んでいるところです。
 これらの教育環境のもとで、本校は「『深い学び』『幅広い学び』を通じて新時代を創造するリーダーの育成を図る」を重点目標として掲げ、多くの生徒が、学問だけではなく、部活動や文化芸術活動等、幅広い学びに取組むと共に、自らの進路実現に向け、日々努力をしています。
 令和5年10月28日、いよいよ本校創立150周年を迎えようとしています。生徒の皆さんが、今まで以上に充実した高校生活を送ることができるよう、教職員一同、全力で努力して参ります。保護者の皆様をはじめ関係の皆様には、本校教育に対し、引き続き温かい御支援、御協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。

鳥取西高等学校 校長 國岡 進