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生命科学コース第1年次「探究的学習」(岡山大学)

2018年10月4日 18時33分

期日:平成30年9月13日(木)~9月14日(金)
参加生徒:生命科学コース1年次生40名
生命科学コースの1年次生を対象に、岡山大学にて「探究的学習」を行いました。
1日目は大学の概要説明を聞き、理学分野・環境分野・工学分野・農学分野・生命科学分野の5つの分野にわかれ、科学実験を行いました。

理学 光合成を見る~イメージング蛍光測定~
生徒の感想
「今回の実験でずっと疑問に思っていた、ふ入りの葉の正体を知ることができた。またほかの植物の葉で実験をしたが、なかなか色がでないものもあり実験で使ったホウレンソウがいかに多くクロロフィルを含んでいるのかということも分かった、光合成に関して授業で扱うより、より深く学ぶことができ、さらに生物という分野に興味を持った。」

農学 乳タンパク質の比色定量
生徒の感想
「実験から同じ牛乳でもタンパク質量はかなり違うことが分かった。初めて使ったり見たりする器具があり、とても面白かった。
また、これから生物や化学で学ぶような内容のものもあり強く興味を持つことができたペプチド結合などの難しい単語がいくつかあったので、より詳しく知るために自分でもいろいろ調べてみたいと思った。」

生命科学 組換えDNA実験~緑色に光る大腸菌を作ってみよう~
生徒の感想
「今回の実験では、対照実験の重要性について考えさせられた。先生もおっしゃられていたが、『自分の予想が半分でも当たればよいほうだ。』というように、実験に失敗はつきものである。その時に、対照実験をしている場合とそうでない場合では、実験の質が大きく変わってくると思う。これからはいろいろな可能性を考えて、多くのパターンを実験することが大切だと思った。」

工学 ロボットセンサー
生徒の感想
「加速度センサーの傾きを大きくするほど、電圧が大きくなったりLEDが点灯したり、モーターがより動くことが分かった。傾きを変えるだけで力を生み出すことができるため、日常の生活の中でどんどん取り入れていけるのではないかと考えた。」

環境 ナイロンを合成し、ポリマーができる仕組みを学ぶ
生徒の感想
「高分子は、薬品の分量が0.01gでも違うと、反応が変わってしまうほど繊細なものであることが分かった。まだ、ナイロンが自分でも合成出来ることに素直に驚いた。身の回りにある物でもその物が完成される前の作り出される過程や工程をもっと調べてみたいと思いました。」

2日目は環境に関する講義と。本校出身の岡山大学生との懇談を行いました。

講義 米子市の都市形成
生徒の感想
「工学は理系なのに、なせ歴史を調査するという文系の要素も重要かということについて、過去の設計基準を今の設計基準に活かすためだと知り、何かを学ぶためには幅広い知識が必要となるのだと思った。」

講義 海に眠る再生可能エネルギー
生徒の感想
「Hydro-VENUSについての実験過程で、ばねが外れ実験は失敗したものの、回転するようになるという新しい発見があったことから、失敗は失敗でないということが分かった。」

懇談 大学生活に関するお話
生徒の感想
「一人暮らしへの不安などをどのように解消したか、岡山で生活して鳥取の良さを外から知ることができたかなど大変参考になった。自分の研究テーマをこれからどう掘り下げていかれるのかもっと話を聞いてみたいと思った。」

このように1泊2日の経験の中で,大学の実験室での実習、大学の研究者の発想の仕方に触れ、探究的学習に向けた意欲が膨らむよい機会となりました。