土木積算の講習を行いました。
2023年12月11日 18時32分令和5年12月11日(月)、本校建設科土木コース3年生を対象として土木積算の講習を行いました。
積算(せきさん)は一般的には数値を次々に加えていくことであり、経済分野の用語です。建設業界においては、積算は歩掛(ぶがかり:材料費・労務費など)に基づき構成する費用を積み上げ、全体の事業費を計算する方法またはその業務のことを言います。
土木の仕事はほとんどが公共工事であり、入札が行われます。そのため発注側は発注金額を、入札側は入札金額を決めるために積算は必要な知識です。特に卒業後に建設業界で働く多くの生徒達にとっては今後の業務に役立つ知識となります。
本日は一般財団法人建設物価調査会から講師をお招きし、講義と演習を行いました。
まず、土木構造物の施工について簡単に説明がありました。次に積算の概念を説明するために、「梨1000個を10個ずつ箱に詰める作業」について考え、作業の単価や必要人数、必要な機械の使用時間や電気代などから1箱分の費用として計算し、全体の費用を求めました。また、積算の必要性を発注側・受注側の両方から説明されていました。
途中で先ほど学んだ積算の基礎知識や、土木の偉人とその業績についてのクイズを行い、生徒たちが飽きずに取り組めるように工夫もしてくださいました。クイズには賞品もあり、生徒も積極的に取り組んでいました。
また、最初に説明のあった土木構造物の中詰植生土嚢設置の工事について、資料を基に積算の演習を行いました。
最後に、建設業界の2024年問題や建設業界の物価についての話や生徒へのエールがあり、来春から建設業界で働く生徒達にありがたいお話を頂きました。
この取り組みは鳥取県建設分野担い手確保・育成連携協議会が主催し、一般財団法人建設物価調査会の皆さんが実施してくださいました。このように本校建設科土木コースは建設業の担い手を育成する教育機関として期待されており、外部団体から多くのご助力を頂いております。今回の講習も生徒達が普段体験できないものであり、貴重な経験なったと思います。