演 題 「「なぜ部落史を学ぶのか」~部落差別のない社会をめざして~
講 師 西村 敦郎さん(琴浦町立赤碕文化センター)
2年次生人権教育LHRでは、毎年外部講師の方をお招きして人権教育講演会を開催しています。今年度は、10月11日(水)に、琴浦町立赤碕文化センター館長 西村敦郎さんにお越しいただきました。
部落史についての研究は、近年めざましい深まりと広がりがみられ、部落史の学習の見直しが進められています。今回の講演では、江戸時代からではなく、中世から今日までの部落史について丁寧に説明し、そこから私たちが学ぶことは何か、語りかけてくださいました。
まず、社会の中で差別のはじまりとなっていたものは、よくわからないもの、「自分とは違う」と感じたものを排除する意識であったこと、その中で、差別されていた人々が、差別をなくしていきたいという強い願いをもってたたかった姿勢、社会の中で生産や文化の発展に貢献し懸命に生きてきた姿勢に着目しました。また、差別が当たり前とされていた時代に、差別をしない生き方をした人たちがいたことにも着目しました。そして、どのような社会のしくみや人々の意識が部落差別を温存してきたのかを問いかけられました。
講演を聴かせていただいた生徒・教職員・保護者全員が、同和問題をはじめ様々な人権課題に対して、「人はなぜ差別をするのか」を人々の生活や社会の構造からとらえなおしていくことから、自分はどうあるべきか、改めて考える機会になりました。
10月25日の昼休憩に大会議室(コモンホールから変更)で、短期留学生のヴォイテク君が母国ポーランドについて、英語で紹介してくれました。
大会議室がほぼ満席になるくらいの生徒が集まってくれた中で、彼が自分の住んでいる町やポーランドの食べ物について写真を示しながら説明してくれました。発表の後には、生徒から、好きな日本の食べ物や日本の言葉などについての質問を受けて答えてくれました。また、1年次男子生徒は、自分の夢を英語で語り、ヴォイテク君の夢についてもたずねていました。
本校生徒も、ポーランドなど海外の国に興味を持って視野を広げてくれることを期待しています。
10月13日(金)に、「エキスパート教員公開授業(数学)」を行いました。
県教育委員会指導主事や県内他校の数学科教員の8名が来校して下さり、本校の教員とで公開授業(「数学B 統計的な推測」、授業者は鳥取県エキスパート教員の奥田俊一朗主幹教諭)の参観、その後に研究協議を行いました。
授業は仮説検定の考え方を学ぶという内容で、生徒たちは1人1台端末(Chromebook)を活用して統計の実験や分析を進めました。
研究協議では、授業内容や授業展開の仕方、ICT活用についてなど、参加者それぞれの視点での意見を交換し、指導方法についての考察を深めました。
本校や鳥取県の県立高校の教科指導力を高め合う機会となりました。
令和5年9月24日(日)、琴浦町生涯学習センター「まなびタウンとうはく」で開催された、令和5年度鳥取県高校生英語弁論大会に、本校2年次生2名が参加しました。
豊田みらいさんが「Time flies」、白山結菜さんが「The Advent of the Era of Global Boiling」というタイトルで、それぞれ失敗を恐れず時間を大事にして生きていくこと、環境問題について考えることの重要性などについて、英語で発表しました。
夏季休業後からは、二人のALTの先生、ヒューストン先生とドルバ先生に発音や表現力について指導を受けて当日を迎えました。練習の時以上に良い発表だったと思いますが、残念ながら入賞は逃しました。
二人の生徒には今回の経験を今後の学校生活や将来に活かしてほしい思います。
令和5年10月10日(火)から11月2日(木)までの約3週間、米子西高校にポーランドからの短期留学生が登校します。
この度、2年生のクラスに加わったのは、Wojciech Mroczka(ヴォイテク・ムロチカ)さんです。
初登校となった本日、職員に流ちょうな英語で挨拶をした後、ホームルームクラスで歓迎を受けました。
その後、ヴォイテクさんは校長室を訪問してポーランドの学校のことなど説明してくださり、置時計や手帳などのお土産をくださいました。
バスケットボールが得意だというヴォイテクさん。この3週間の日本での、また米子西高校での生活が、彼にとって意義深いものになるようにお祈りします。
母語ではない英語を上手に話すヴォイテクさんに負けないよう、生徒の皆さんもどんどん英語で話しかけて交流を深めるとともに、お互いに異文化理解につなげてほしいと思います。
この度の留学生受け入れは、異文化学習の機会を提供する国際的な教育団体であるAFS日本協会のご尽力で実現しました。このような機会を与えてくださった関係者の皆様に感謝申し上げます。
10月5日(木)放課後、「鳥取看護大・鳥取短期大説明会」を希望生徒を対象に行いました。
講師として、鳥取看護大・鳥取短期大から入試広報部・藤田智也氏をお招きしました。
各学校で学べる内容、進路、入試や奨学金の制度などをお話しいただき、参加者は熱心に耳を傾けていました。
また、説明後の個別相談でも、自分の進路志望に照らしながら質問する様子も見られました。
3年生の進路実現や、1,2年生の進路選択に役立つ機会となりました。
10月になりました。
芸術の秋、読書の秋です。
本校コモンホールには2年次生の美術選択者の作品が展示され、図書館前には同じく2年次生の国語科の授業の成果が掲示されています。
国語科では、「山月記」の書き出しを創作しました。
生徒の皆さん一人ひとりが、これらの作品を通して何かを感じて、心豊かになることを願います。
9月27日(水)に、探究学習の中間発表を行いました。
今年度は、米子市まちづくりビジョンの7つのテーマを軸とし、グループごとに課題設定をして探究活動に取り組んでいます。
生徒たちは、調査活動やフィールドワークでの気づき、事業所訪問で学んだことなど、これまでの取り組みについて発表しました。また他班の発表について疑問に感じたことを質問したり、感想を述べるなどし、今後の探究活動の展望についても聞いていました。
発表会では、島根大学教授 作野広和先生、そして米子市職員の方15名をお迎えし、各グループの発表について講評をいただきました。生徒たちは、今回ご指導いただいたことについて、追加調査の必要性や修正する点について話し合っていました。
今後は12月の最終発表に向けて、さらに活動を充実させ、学習を深めていきたいと思います。