生命(いのち)の安全教育講演会(兼 人権教育講演会)を実施しました

2022年11月2日 12時41分

 11月1日(火)ウィメンズセンター大阪代表の原田薫先生をお招きして「よりよい関係づくりのために」というテーマで「生命(いのち)の安全教育講演会」を実施しました。

 本校は今年度「生命(いのち)の安全教育」の国費事業を実施しています。今回の講演会はその一環として開催されました。

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 原田先生ははじめに「DV」と「デートDV」について説明され、性暴力をめぐって法律が改正されてきたことに触れて、法律によってすべての性暴力の被害者が守られるわけではないと話されました。さらに日本の高校生の「5人に1人」がなんらかの性暴力の被害に遭っているという衝撃的な事実をクイズを交えて語られました。

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 また、デートDVには恐怖と安堵が交互にくる「ラブラブ期→イライラ期→バクハツ期」のサイクルがあり、これがマインドコントロールのがあること、また相談された側の対応が適切でない場合益々相談しにくくなって当事者が我慢してしまう「二次被害」につながりかねないことなどを話されました。

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 そして、「性」の字は「心」と「生」からできており、「心を持って生きること」「人間らしく生きること」であり、「性的な同意」とは、お互いの間に「力の差」がないこと、常識の中で良いか悪いかをお互いが知っていること、起こりうる悪い結果も、お互いが知っていること、「やらない」という選択もあることを最初からお互いが知っていること、お互いに相手を大切に思う気持ちがあること、お互いの意思決定が自発的になされていること、つまりall rightsな状態であると語られました。

 終わりに生徒代表が謝辞を述べ、講演会を閉じました。

 放課後には教職員研修会を開催し、「子どもの性暴力被害の早期発見と対応」というテーマでお話しいただきました。大人の責任を痛感する時間となりました。

 今回の学びを生かして今後の「生命(いのち)の安全教育」を進めていきます。

 原田先生、そして講演会開催に当たりご尽力いただいた県教育委員会人権教育課のみなさま、ありがとうございました。