美術:絵の世界を歩く~デジタル鑑賞技術「Walk View」を使った絵画鑑賞~

2024年2月7日 12時35分

 美術の授業の一環として、デジタル鑑賞技術「Walk View」を使って、絵画の鑑賞授業を行いました。
講師に、鳥取県立博物館の美術復興課 専門員の外村さん、専門員兼学芸員の佐藤さんをお迎えし、博物館に所蔵されている絵画を美術室のスクリーンに映し出し鑑賞をしました。

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 「Walk View」は、スクリーンに映し出された絵の中に入り込んだような疑似体験が出来るデジタル鑑賞ツールです。スクリーンから少し離れた床に9つの小さな正方形のマスが配置され、鑑賞者がマスを移動するとセンサーが反応し、投影画像を動かします。ウォークビューは、絵画を立体的に体感できるだけでなく、視点を変えて鑑賞することができるので絵の構成を楽しく理解することが出来ます。

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 本日体験授業を行ったのは、1年1組と1年2組の美術を選択している生徒たち。
佐藤さんと下村さんの美術の専門家から、絵画を鑑賞する際の視点をサポートしていただきつつ、30分近く1枚の絵をじっくりと鑑賞・観察する授業となりました。

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 「絵画鑑賞は、正解や不正解はなく、自分がどう感じたかを言葉に出して皆と共有し合うことで、コミュニケーション能力や表現力そしてお互いの意見を認め合うことで自己肯定感も養える。」と佐藤さんはおっしゃっていました。

 生徒たちも、「こんなに長い間1枚の絵を見たことがなかった。」「いろんな意見を聞いたり、言ったりし合いながらの鑑賞はとても楽しかった。」「細かく見ることで作者の丁寧さが感じられた。」「1つの絵でも、人によって違う見え方をしているのが分かった。」「一層、絵画の良さを知ることができた。」「絵の中に入ったみたいで、すごい技術!」など沢山の感想が聞けました。

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 生徒たちは、滅多に体験することができない技術を使った絵画鑑賞を楽しんでいる様子でした。