岩美高校 創立77周年記念式典

2025年9月18日 13時30分

 岩美高等学校は今年で創立77周年を迎えました。本日は、記念式典を岩美町中央公民館「いわみんホール」にて開催しました。

 式典は野澤校長の講話から始まりました。校長は「変化こそが継続の本質である」という考え方を紹介し、人体の細胞が一定の周期で入れ替わる仕組みをわかりやすく説明しました。皮膚は約1か月、赤血球は2か月、骨は3か月、そして脳を含む全身の細胞は約5年ですべて新しくなるという事実を通じて、人は常に変化しながらも"自分"を保ち続けていると語りました。この考え方を学校に重ね、生徒や教職員が入れ替わっても、岩美高校はその精神や文化を受け継ぎながら存在し続けていると強調。変化を受け入れ、つなぎながら歩むことの大切さを伝える、深いメッセージとなりました。

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 続いて、第一部では岩美高校の卒業生3名を講師として迎え、それぞれの進路や現在の仕事について語っていただきました。登壇したのは、鳥取市立宮ノ下小学校教員の澤大貴さん、岩倉小学校教員の竹島大成さん、岩美町役場職員の小島一恵さん。地元で活躍する先輩たちのリアルな体験談は、在校生にとって将来を考える大きなヒントとなり、年齢の近さもあって親しみやすく、心に響くメッセージとなりました。

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 第二部では、前校長の辻中孝彦氏をファシリテーターに迎え、卒業生3名と在校生代表の3年生・木下さん、寺口さんによるパネルディスカッションが行われました。和やかな雰囲気の中にも真剣なやりとりが交わされ、高校生ならではの鋭い質問に対して、講師陣が丁寧に答える場面が印象的でした。進行役の辻中氏の軽快なトークも相まって、会場は終始活気に満ちていました。
 式典の最後には、在校生から感謝の気持ちを込めて、壇上の4名に花束が贈呈されました。岩美高校の歴史を振り返り、未来の自分を思い描くきっかけとなったこの一日は、生徒たちにとって学びと感動に満ちた時間となりました。

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 77年の歴史の中で、岩美高校は幾度となく人の入れ替わりを経験しながらも、地域とともに成長してきました。今後も地域連携、探究学習、国際交流の活動を発展させながら、新しい変化に柔軟に対応し、県や地域にとって"必要な存在でありたい"--そんな思いが込められた記念式典でした。