岩美高生,大学生に直球で「問う」 ~2年生が公立鳥取環境大学の学生によるPBL型学習成果発表会に参加~

2023年2月10日 14時39分

 岩美高校では,岩美町を中心とした地域の皆さんの協力を得,地域をフィールドにした探究学習に取り組んでいます。

 この学習では,フィールドワーク等をとおして生徒が見出した課題について,地域と協働して解決するために調査研究をし,具体的な解決策等を提案することも目標のひとつに設定されています。

 そこで,2月9日(木)の「総合的な探究の学習」において,課題解決型学習(通称:PBL型学習)に取り組んでいる公立鳥取環境大学の学生による成果発表会(オンライン)に参加し,探究学習に関する識見を深めることにしました。

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 まずはA班。テーマは「鳥取県の宿泊客を増やすには?」

 東郷町にあるはわい温泉を研究対象とし,ライン等で情報を発信することで若者客をターゲットにPRを行うという提案がなされました。

 この提案に対する質問…「若者より高齢者の方がお金をもっているのではないですか?」

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 続いてB班。この班の学生は,宿泊業者の年齢層や就労環境等を踏まえた経営(者)側の課題を取り上げ,改善策を提案しました。

 この提案に対する質問…「なぜ,このテーマに焦点をあてたのですか?」

 岩美高生からの斬新な質問に,大学生は親身に対応してくださいました。

 3月に成果発表会を控えている2年生からは次のような感想が寄せられました。

  ▶グラフや数値を用いた説明はわかりやすいし説得力があった

  ▶課題解決型学習の学習サイクルや、課題の設定などすごく参考になった

 本校の探究学習では,成果や結果を必ずしも求めないことにしています。自ら問いを立て,知識を駆使して仮説を立てた上で,共同的にチャレンジしたり検証したりするそのプロセスでの学びにも意味があるからです。

 問い続け,探究し続けるチャレンジをとおして2年生がどのように成長するかに期待したいと思います。