令和6年度 卒業証書授与式
2025年3月3日 10時30分 本日、卒業証書授与式が行われ、67名の生徒が輝かしい未来へ羽ばたいていきました。
卒業生たちは、保護者や教員、在校生の温かい拍手に包まれながら入場しました。
開式の辞、国歌斉唱のあと、各クラスの代表に卒業証書の授与が行われました。
3年1組代表:篠原さん
3年2組代表:山本さん
3年3組代表:稲村さん
学校長式辞──努力の積み重ねが未来を切り拓く
辻中校長は式辞で、卒業生たちの高校生活を振り返りながら、「皆さんが入学した頃は、新型コロナウイルスの影響でマスクの着用が義務付けられ、楽しいはずの学校生活も制限が多い中でのスタートでした。しかし、そんな環境でも皆さんは前向きに努力を続け、勉強や部活動に励み、たくさんの成果を残してくれました」と感謝の思いを伝えました。そして、岩美高を42年前に卒業したある先輩のお話が続きました。「彼は、皆さんと同じようにここ岩美高校を卒業しました。
その後、大学を経てバドミントンの日本リーグの舞台に立ちました。しかし、プロの世界は厳しく、バドミントンだけで生計を立てることの難しさを痛感し、自分のキャリアを考え直し、英語のキャリアを目指すことを決意しました。アルバイトをしながら独学で英語を学び、数々の難関試験に合格。その後、予備校講師やプロの通訳士としてキャリアを積み重ねました。国際バドミントンの審判として東京オリンピックの舞台にも立ちました。そして、現在は、鳥取県の県立高校で校長をしています。」
そんな卒業生からのメッセージは、「自分には、特別な才能があったわけではありません。ただ、毎日コツコツと努力を積み重ねただけです。当たり前のことを、ただ毎日丁寧に続けることが、大きな成果を生む。これは、皆さんにもできることです。」どんな環境でも努力を続けることの大切さを説いた式辞の言葉に、多くの生徒が真剣に耳を傾けていました。
PTA会長からの祝辞──人生はまるでRPGのように
来賓として登壇したPTAの青木会長は、「人生はまるでゲームのようなものです。進んでいくと新たな敵が現れ、仲間と協力してその敵と戦い、乗り越えながらレベルアップしていく。時には失敗もあるでしょう。しかし、どん底に落ちたとしても、それは"負け"ではありません。必ず時が解決してくれます。困難な時も自分を信じて力強く羽ばたいてください。」と、卒業生へ力強くユーモアあふれるエールを送られました。
在校生からの送辞──先輩たちは道しるべ
後期生徒会長である2年生の田中さんが、「先輩方と過ごした時間は、かけがえのない宝物です。壁にぶつかった時、いつも的確なアドバイスをくれました。優しく背中を押してくれました。そんな先輩方の存在が、私たちにとっての道標でした。」と、卒業生への想いを込めた送辞を述べました。
卒業生からの答辞──青春のすべてを力に変えて
卒業生代表の小島さんは、3年間を振り返り、「何も分からなかった1年生、少しずつ自覚が芽生た2年生、そして自分の進路に向き合うようになり、3年生では"最後の"という言葉がつく瞬間が増えていきました。最後の学校祭、最後の球技大会──どれも一生の思い出です。コロナ禍で制限の多い高校生活でしたが、どんな困難も前向きな発想に変え、乗り越えてきました。この経験を力に変え、自分の足で未来を歩んでいきます!」と答辞をのべました。
最後に全校で、校歌を斉唱し、3年生は再び温かい拍手で見送られながら体育館を後にしました。
卒業証書授与式の後は、各クラスにもどり、最後のホームルーム。
担任から卒業証書が一人ずつに配られ、再び3年間を思い返すひと時を過ごしました。
3年1組
3年2組
3年3組
どのクラスも生徒一人一人がクラスメイトに向けて、一言ずつ感謝の言葉を贈りました。また、担任と副担任からも未来に向けてのエールをいただき、皆が胸いっぱいの思い出と感謝とともに慣れ親しんだ校舎をあとにしました。