「大切にするってどういうこと?」-ピアサークルの大学生とリアルな学び

2025年9月19日 12時00分

 本日、鳥取大学医学部保健学科より、大島麻美助教、ピアサークルの学生の皆さんをお迎えし、2年生を対象とした「ピア・エデュケーション」の授業が行われました。
 この取り組みは、同世代の大学生(ピア)がファシリテーターとなり、思春期に直面する性や人間関係の悩みについて、生徒自身が考え、語り合うことで理解を深める学習活動です。今年のテーマは「自分も相手も大切にできる交際」。恋愛や友情の中で「大切にする」とは何かを、グループワークや劇、物語を通して探りました。

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 授業では、ピアサークルの学生が進行役となり、「大切な人との関係性」について生徒と同じ目線で対話を展開。ギリシャ神話をもとにした「アンドロギュノス」の物語を紹介しながら、愛のかたちや自己理解について考える時間も設けられました。
 また、「デートDV」「望まない妊娠」「性感染症」「性的同意」など、現代の若者が知っておくべき重要なテーマについては、劇を交えた分かりやすい解説があり、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。

 各グループにはピアサークルの学生が1名ずつ入り、専門的な知識をもとにアドバイスをしながら、生徒の率直な意見を引き出すサポートも。年齢の近い大学生だからこそ生まれる安心感の中で、生徒たちは自分の考えを言葉にしながら、性に関する知識と価値観を深めることができました。

 今年も、心に残る学びの時間をありがとうございました。鳥取大学医学部保健学科ピアサークルの皆さんに、心より感謝申し上げます。